約半数が「既読スルー」の経験あり
nullLINEの「既読スルー」をしたことがあるかを尋ねたところ、全体の44.7%の人が「ある」と回答しました。
【あなたはLINEの「既読スルー」をしたことがありますか?】
ある・・・44.7%(213人)
ない・・・39.4%(188人)
LINEをしていない・・・15.9%(76人)
約半数の人が一度は「既読スルー」を経験していることがわかります。「したことがない」は39.4%、15.9%の人は「LINEを使っていない」と答えました。
既読スルーをした相手、1位は「友達」
null続いて、誰に対して「既読スルー」をしたのかを聞きました。
【あなたが「既読スルー」をした相手は誰ですか?】(複数回答可)
友達・・・18.8%(40人)
お店・ショップ・・・8.9%(19人)
仕事関係・・・7.0%(15人)
夫・・・5.2%(11人)
恋人・パートナー・・・3.3%(7人)
元カレ・元カノ・・・3.3%(7人)
母・・・2.8%(6人)
趣味の友達・・・1.9%(4人)
上司・・・1.4%(3人)
子ども・・・0.9%(2人)
父・・・0.9%( 2人)
部下・・・0.5%(1人)
ご近所さん・・・0.5%(1人)
親戚・・・1.4%(3人)
その他・・・13.6%(29人)
既読スルーをした相手として最も多かったのは「友達」(18.8%)でした。次いで「お店・ショップ」(8.9%)、「仕事関係」(7.0%)と続きます。配偶者や恋人、家族といった身近な相手に対して既読スルーをした人も一定数いました。
既読スルーの理由で多かったのは?
nullアンケートに寄せられた意見のなかで、「既読スルー」をした理由として多かったものを紹介します。
返信を忘れていたから
「あとで返そうと思っていて、忘れてしまったことが多いです」(38歳女性/主婦/既読スルーした相手:夫、友達)
「取り込み中なので、時間のとれる時にゆっくり……と思いながら、寝落ち。気付けば、そのまま数日間、音信不通になってた」(50歳女性/デザイン関係/既読スルーした相手:友達)
スマホに届くたくさんの通知の中、うっかり忘れてしまうのはよくあること。特に、忙しい時や夜間に確認したLINEは、後回しにされやすい傾向にあるようです。あとで返信するつもりでもそのまま時間が経ち、気まずくなってさらに返しにくくなるケースも少なくないのではないでしょうか。
返信の必要性を感じなかった
「お店からの営業交じりのLINEだったので返信する必要はないと思ったので」(49歳女性/総務・人事・事務/既読スルーした相手:仕事関係、趣味の友達、お店・ショップ)
「家族なので既読がつくことで確認したとわかると思っている」(39歳女性/主婦/既読スルーした相手:夫、父、母、友達)
「返事をする必要を感じない、どうでもいい内容の独り言みたいなメッセージだったため」(43歳女性/その他/既読スルーした相手:その他)
日常的にやりとりしている間柄や、明らかに営業目的のメッセージは返信の必要を感じにくいもの。関係性や内容の重要度によって、自然と「スルー」という選択をするようです。また、既読がつくことで「伝わった」とお互いに認識できる場合は、無視ではなく“了解”のサインになっているようです。

やり取りを避けたかったから
「グループLINEの中のふたりが言い合いのようになったので関わらないようにスルーした」(54歳女性/金融関係/既読スルーした相手:友達)
「すぐにキレてくる友達に嫌気がさして、何かというと怒ってくるので、縁切りしたく、既読だけつけて、読まずにスルーしました」(55歳女性/主婦/既読スルーした相手:友達)
「嫌いな友達がしつこいので罪悪感なしに既読スルーしました」(49歳男性/その他/既読スルーした相手:友達)
無用なトラブルに巻き込まれないよう、会話から距離を置くため「既読スルー」を選ぶ人もいました。人間関係にストレスを感じたり、面倒なやり取りが続く相手とは関わりを避けたくなりますよね。これも自衛のひとつの方法なのかもしれません。
返信できない状況だった
「たまたま忙しい時間だったけど、通知が来たことに気付きチェックしてしまったから。忙しくてあまり返事を考えたくなかったから」(46歳女性/その他/既読スルーした相手:友達)
「返信したら、何度かやり取りが続きそうだったため。仕事中で時間がなかった」(47歳女性/営業・販売/既読スルーした相手:友達)
「忙しくて確認はしたが返信は手が回らなかった」(43歳男性/コンピューター関連技術職/既読スルーした相手:子ども、恋人・パートナー、部下)
仕事中や移動中、家事・育児の合間など、「あとで返そう」と思って既読にするも、そのままタイミングを逃してしまったという声もありました。すぐに返信できる状況ばかりではないため、難しいところですね。

返信が面倒だった
「回答するのがめんどくさかったから」(39歳女性/その他/既読スルーした相手:夫、その他)
「自分のタイミングで返信したいし、返信合戦になると面倒なので時間をズラすため」(47歳男性/その他/既読スルーした相手:恋人・パートナー、友達、仕事関係)
「長いコメントに返信するのがめんどくさかったから」(40歳女性/その他/既読スルーした相手:元カレ・元カノ)
「答えにくい質問をされて、返事をするのが面倒に感じた為」(45歳男性/営業・販売/既読スルーした相手:仕事関係)
やり取りが長く続きそうだったり、内容に気を使いそうな返信が必要な場合、面倒くさいと感じてしまうのも無理はありません。特に長文や返信必須の雰囲気があるメッセージは、返信のハードルが高く感じるようです。
返信内容が思い浮かばなかった
「特に反応のしようがないメッセージだから」(63歳男性/総務・人事・事務/既読スルーした相手:趣味の友達、その他)
「返す言葉が思いつかなかったので」(59歳女性/主婦/既読スルーした相手:夫)
「要件を伝えるだけのメッセージだったので返信しなくていいかと思った」(35歳男性/コンピューター関連以外の技術職/既読スルーした相手:恋人・パートナー)
気の利いた返しが求められたり、返事の必要性があいまいな場合、結果としてスルーしてしまうことがあります。「既読」をつけたことで会話が完結していると捉える人もいるようです。

「既読スルー」の理由はほかにも
「文章が長くて読む気になれなかったから」(50歳女性/総務・人事・事務/既読スルーした相手:母)
「あまりいい内容ではなかったので、返信したくなかったから」(43歳女性/主婦/既読スルーした相手:夫、義母)
「返事をするまでもない内容や、約束前にきたLINEは会ってから話せば良いのでスルーします」(31歳女性/その他/既読スルーした相手:父、母、元カレ・元カノ、親戚)
「返信するまでに一定の時間が空いたときにはもはや返事が必要という考えに至らないのでスルーします」(48歳男性/営業・販売/既読スルーした相手:友達、仕事関係、上司、部下、元カレ・元カノ、ご近所さん、お店・ショップ)
「既読スルー」の理由は千差万別で、内容・文量・タイミングなど、さまざまな要因がスルーのきっかけになっているようです。

「既読スルー」は冷たい印象を与えるかもしれませんが、その背景にはさまざまな事情があることがわかりました。返信のタイミングや優先順位は人それぞれ。LINE上でのやりとりも、日常の対話と同じく相手の立場や状況に少し想像力を働かせることで、よりスムーズなやりとりに繋がるのではないでしょうか。

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。