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「うっわ、返しづらい…」男女330人が思う「返信しづらいLINE」と心がけているマナーとは

便利で気軽なコミュニケーションツールとして使われるLINE。しかし、送られてきたメッセージに「これ……なんて返せばいいの?」と戸惑ったことはありませんか?

今回『kufura』では、20~60代の男女330人にアンケートを実施し、「返信に困るLINEの内容」と「LINEで心がけているマナー」についての声を集めました。

これまでに「返事がしづらい」と思ったLINEのメッセージ

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突然の誘い、断りにくい誘い

「なんの用事かわからない誘い。誘うときは要件も先に言ってほしい」(39歳女性/その他)
「何度も断っているのに誘ってくる。言い訳のネタがきれている」(63歳女性/総務・人事・事務)
「具体的な用件はなく、○○日空いてる?とだけ聞かれること。空いてる場合でも行きたくない場所には行きたくないので、何をするか事前に教えてほしい」(35歳女性/総務・人事・事務)
「上司から行きたくもない飲み会に誘われたとき」(32歳男性/その他)

突然の「空いてる?」や、要件が曖昧なお誘いは困惑のもと。「用件がわからないと予定の調整ができない」「断る理由が尽きた」という声が多く寄せられました。特に上司からの誘いは、断りにくさが増してしまうようです。

一方的な内容や写真、スタンプだけの送信

「特に質問もなく、日記的な内容が送られてきたとき」(69歳女性/その他)
「スタンプだけのラリーが続いたとき」(30歳女性/その他)
「写真や動画を一方的に送信してきて、コメント文が添付されていない場合」(56歳男性/その他)

相手の近況を知ることができる内容も、送りっぱなしでは“返しづらさ”の原因に。特にコメントなしで送られてくる写真や、スタンプだけの連投、日記のような投稿には「どう反応したらいいの?」と戸惑う声が多く見られました。

一応会話にはなりそうだけど……。

興味のない話題や共感できない内容

「おすすめの音楽や動画を送ってこられるが、感想を返さないといけないのが困る」(55歳男性/その他)
「全く興味のない動画のリンクを送ってきたとき」(61歳男性/総務・人事・事務)
「知らない、興味ないアイドルの話」(39歳女性/その他)

おすすめの動画や音楽、芸能ネタなど、自分が全く興味のない話題を振られると、気を遣って返事をするのが苦痛に。「感想を送らなきゃとプレッシャーになる」「無理に共感するのも疲れる」と、気を遣ってしまう様子がうかがえます。

自慢話

「子どもの自慢話にリアクションを求められたとき」(39歳女性/その他)
「自慢ばっかりしてくる人には、本当に返事がしづらいです。褒めても褒めてもキリがないから、疲れる」(55歳女性/主婦)

誰かの幸せや成果は素直に祝福したい気持ちがある一方で、自慢が続くと褒めるのに疲れてしまうという意見も。特に、子どもの成績や生活の細かな自慢話を延々と送られると、「反応のしようがない」「もう褒めるネタがない」と感じる人が多いようです。

ネガティブな話題、重たい内容

「ママ友の悪口や噂話は気分が悪くなるので返信をしない」(45歳女性/その他)
「悪口の同意を求められたとき、返信に困る」(54歳女性/その他)
「悩みを打ち明けられて、どう答えを返して良いかわからなかった」(30歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「離婚話の仲裁をしてくれというLINE」(56歳男性/その他)

悪口や噂話、深刻な悩み相談などハードな話題への返信には、多くの人が慎重になるようです。「同意を求められても困る」「相談の重みがLINEで受け止めきれない」と感じる人も多く、やりとりの難しさが伝わってきます。

返しづらいLINEはほかにも

「グループ内で、難しい問題があった。グループトーク内でそのことをどう思うか聞かれて、意見はあったが、誰よりも早く答えるのに躊躇した。様子を見ようと思った」(64歳男性/その他)
「ラインの文が長文で、どう返事したら良いかわからなくなった」(49歳女性/総務・人事・事務)
「会話が終わったのか終わってないのか分からないとき」(27歳女性/コンピューター関連以外の技術職)

長すぎるメッセージや、グループ内での議論についても、返信に悩む声が多くありました。返すタイミングや温度感を見極めるのが難しい……といった意見もありました。

続いて、みなさんがLINEを使うときに意識している“マナー”についてご紹介します。

日頃、LINEでやらないようにしていること

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シンプル&簡潔を心掛けている

「必要最小限のこと以外は書かないようにしている」(66歳男性/その他)
「答えやすい内容にするように意識している」(47歳男性/その他)

読みやすく、返しやすいよう意識して、相手に負担をかけないメッセージ作りを心掛けている人が多いようです。気軽に使えるLINEだからこそ、相手にとって分かりやすい配慮が大切ですね。

悪口や批判はNG!

「悪口はいわない。いろんな考え方があるのよね、程度でとどめる。言葉は文字に出してしまうと言霊と言うし、ずっと残り続ける。悪口は見ていて良いものではない」(40歳女性/その他)
「記録が残るLINEには、批判めいた事は書かないようにしてます」(69歳男性/総務・人事・事務)

「記録に残る」「文字は言霊」という意識から、ネガティブな言葉を控え、慎重に言葉を選んでいる様子がうかがえます。トラブルを避けるためにも、悪口や批判はNGと決めている人が多いようです。

愛ある指摘はいいんです。

既読や返信スピードへの配慮

「既読したらできるだけ早めにレスする」(67歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「必ず返信はするが、キリがないので、あまりしつこく返信の継続をしないようにしている」(63歳女性/その他)

既読スルーを避け、「なるべく早く返信する」「返信がしつこくならないようにする」など、返信のテンポや頻度にも気を遣うという声もありました。相手を待たせすぎず、かといって長引かせすぎない、バランス感覚が求められますね。

感情的な話はしない

「夜に感情的なことは言わないようにしている。ストレスがたまっているときもメールやLINEをしないようにする」(53歳女性/主婦)
「大事なことはラインではなく、会って話すか電話で話す」(61歳女性/総務・人事・事務)

「夜やイライラしているときは送らない」「重要な話は対面か電話で」など、感情的になりやすいタイミングではLINEを控えるという判断もありました。誤解が生まれやすい文字だけのやりとりには、慎重になる人が多いようです。

プライバシーやマナーを守る

「他人のプライバシーの問題に深入りしないようにしている」(65歳男性/コンピューター関連以外の技術職)
「個人情報は送らない、要求しない」(61歳男性/その他)

プライバシーへの配慮もLINEマナーのひとつ。軽い気持ちで送った情報がトラブルの火種にならないよう、節度を持ったやりとりを心掛けているという人もいました。

LINEは日々のコミュニケーションに欠かせないツールだからこそ、「ちょっとした気遣い」がより良い関係を作ります。今回のアンケートからは“返しやすさ”や“心地よさ”を意識したやりとりを心がけている人が多いことがわかりました。メッセージを送る前に“相手にとってどう受け取られるか”を考えることで、より心地よいLINEコミュニケーションが築けるのではないでしょうか。

ナカムラミカ
ナカムラミカ

エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。

 

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