参加しているLINEグループで多いのは「友人」「家族」
nullまず、どのようなLINEグループに参加しているかを聞いてみたところ、最も多かったのは「友人」(40.6%)、次いで「家族」(31.2%)となりました。
【どのようなLINEグループに参加していますか?】
第1位:友人・・・203人(40.6%)
第2位:家族・・・156人(31.2%)
第3位:LINEグループには入っていない/LINEを使っていない・・・137人(27.4%)
第4位:趣味のつながり・・・100人(20.0%)
第5位:会社の上司、同僚・・・87人(17.4%)
第6位:親戚・・・46人(9.2%)
第7位:その他・・・40人(8.0%)
第8位:ママ友・・・30人(6.0%)
第9位:イベントのつながり・・・26人(5.2%)
第10位:PTA、学校・・・24人(4.8%)
第11位:塾や習い事・・・16人(3.2%)
(※複数回答で調査)
友人や家族など、「抜けるね!」と言いやすい関係性のLINEグループは別として、4位以降の「趣味のつながり」「会社の上司、同僚」「ママ友」で構成されたLINEグループは、さまざまな付き合い方があるので、どのように抜けるのがベストなのか悩ましいところですね。
続いて、LINEグループから抜けた経験の有無を聞いたところ、「ある」と答えた人は31.6%となりました。
【LINEグループから抜けたことはありますか?】
ある・・・158人(31.6%)
ない・・・342人(68.4%)
およそ3人に1人が実際にLINEグループから抜けたことがあるようです。どのような理由で退会を決めたのでしょうか。
LINEグループを抜けた理由
null必要なくなった
圧倒的に多かったのは「使わなくなったから」「必要なくなったから」という意見でした。そのグループを使わなければ意味がないため、退会を決めるという人が多数派となりました。
「一時的な活動のグループだったから」(30歳女性/主婦)
「イベント参加のグループだったので、イベント後、抜けました」(49歳男性/その他)
「そのグループでの連絡が必要なくなった」(40歳男性/その他)
「付き合いがなくなった」(49歳男性/その他)
面倒になった
1日に何度も通知が来るのが煩わしい、返信をするのが面倒になり退会したという人も多くいました。メッセージのやりとりに時間を浪費するのが嫌になってしまったという意見もあり、LINEに振り回されたくない気持ちが伝わってきます。
「通知の頻度が多くて抜けた」(25歳女性/主婦)
「次々と連絡が来るため面倒になった」(58歳男性/営業・販売)
「私だけ入れない会話が延々と続く事が多くて、とてもしんどかったので」(54歳女性/主婦)
仕事、職場が変わった
続いて多かったのは、仕事や職場が変わったときに退会したという声でした。LINEグループ内で仕事の進捗状況などをやり取りしている場合は、早めに抜けたほうがビジネスマナーとしても良さそうです。
「会社を辞めたときに、それまで連絡をとりあっていたグループもやめた」(68歳男性/その他)
「仕事内容が変化して必要が無くなった」(53歳男性/その他)
「転勤したときに営業所のグループから抜けた」(53歳男性/その他)
子どもが卒業した
子どもの活動にまつわるLINEグループは、その活動の終了や卒業を退会のきっかけとする人が多いようです。これはタイミング的にも抜けやすいのではないでしょうか。
「子育てサークルに入っていて、子どもが成長してサークルをやめる年齢になったから」(40歳女性/その他)
「子どもの保護者グループで卒業と共にグループを抜けた」(49歳男性/営業・販売)
怪しかった、詐欺だった
これは納得の「怪しかった」「詐欺だった」という場合。セールスや投資にまつわるグループに加えられてしまい、退会したというケースもありました。
「勝手に投資グループに入れられたから抜けた」(59歳男性/その他)
「セールスなのか詐欺なのかよく分からないグループに加入してしまったとき」(55歳男性/その他)
トラブルがあった
人間関係が嫌になって抜けたという人もおり、LINEグループ内でのやりとりやケンカなどに疲れてしまった、メッセージの内容にモヤモヤしてしまったなど、理由はさまざまでした。
「あることを相談していたらメンバー同士で喧嘩になってきたので」(52歳女性/金融関係)
「グループ内のある方がマウント大好き主婦で、その方だけ抜いて、グループ作り直しました」(47歳女性/主婦)
「グループ内の人間関係が嫌になって抜けた」(61歳男性/営業・販売)
グループを抜ける際、告知する人は約3割
nullLINEグループを抜けた経験がある158人に、そのグループ内で抜ける旨を告知したかを聞いたところ、「告知して抜けた」人は28.5%、「黙って抜けた」人は71.5%という結果に。
告知としては、以下のような伝え方が多いようです。
「案件が終了したのでグループを解散しますと告げて抜けた」(48歳男性/営業・販売)
「興味がなくなったので抜けます」(45歳男性/その他)
「仕事や親の介護で忙しくて時間が無いので抜けます」(65歳女性/営業・販売)
「通知が多いから抜けます」(34歳男性/その他)
「話が進まないようなので抜けます」(52歳女性/金融関係)
「もう面倒くさいから抜けます」(61歳男性/営業・販売)
何も告知せずに退会することもできますが、告知をする場合は簡潔に理由を述べる人が多いようです。
無言でLINEグループを抜けた人に対して思うこと
null今回の調査では、黙ってLINEグループを退会する割合が高い傾向にありました。無言でLINEグループを抜ける人に対してどのように思うかを質問すると、気にする人、気にしない人は半々といったところでした。それぞれの意見は次の通りです。
気にする人の意見
「気に入らないことがあったのか、いじめがあったのかなど気になって落ち込む」(40歳女性/総務・人事・事務)
「グループが嫌になったのかなと、理由が気になります」(49歳男性/その他)
「自分が何かしたかな?って気になりますけど、考えないようにします。色々事情はあるだろうから」(54歳女性/主婦)
「短気で礼儀のない人だと思う。何か嫌なことがあったのかとあれこれ詮索してしまう」(53歳男性/その他)
「一言あっても良いのにと思います。黙って抜けると連絡して良いのかどうか分からないからです」(53歳男性/会社経営・役員)
なぜ退会したのか気になるため、挨拶など何か一言ほしいという意見が多くありました。何かきっかけがあったのかと気になったり、怒っていたり、傷ついているのかもしれないと考えてしまうこともあるようです。また、今後連絡してもいいか不安になるという人もいました。
気にならない人の意見
「嫌なことがあったのだろうと思って特に追求しない」(43歳男性/その他)
「仕方がないな、縁がなかったのだな、と思います」(47歳女性/主婦)
「何かあったのかなとは思いますが。本人の意思なので仕方がないと思います」(64歳女性/その他)
「本人の自由だと思う」(43歳男性/金融関係)
半数程度の人は、本人が決めたことなので深追いはしないと回答しました。人それぞれの選択なのであまり気にせずに、またどこかで繋がったら……と考えているようです。
LINEグループにおいて良かったこと、困ったこと
null最後に、LINEグループを利用していて良かったこと、困ったことを聞きました。
良かったこと
「個人単位で連絡するよりも効率が良く、文章にも残るので“言った言わない”のトラブルが無い事」(53歳男性/その他)
「情報に疎いので、教えてもらえるのが嬉しい」(48歳女性/総務・人事・事務)
「疎遠になりがちな旧友グループとちょいちょいコンタクトが取れる」(39歳男性/コンピュータ関連)
「その時だけの臨時グループが簡単に作れて相談事などがしやすいこと」(52歳女性/金融関係)
「電話やメールより気軽に発言できるので良いと思う」(44歳男性/営業・販売)
LINEグループの良い点として多くあげられたのは、情報共有のしやすさが容易であることでした。一度に多くの人に連絡できるのは効率的ですよね。また、遠く離れた人たちとも手軽にメッセージのやり取りが行えるのも便利な点です。
困ったこと
「LINEしたくない時も参加しないといけないのがしんどい」(40歳女性/総務・人事・事務)
「終わりどきがわからなくて面倒な時がある」(61歳女性/主婦)
「勝手にグループに入れられてることがあったから、本当に嫌でした。そんな機能、無ければいいのにと思いました」(43歳女性/主婦)
「発言内容の受け取り方が個々で違うため、慎重に発言する必要がある」(53歳男性/その他)
「既読無視と言われるのが面倒くさい」(59歳男性/その他)
グループLINEが動き始めると、参加しないのが申し訳なく、つい返信を頑張ってしまう人は少なくないようです。早く切り上げたくてもタイミングがわからない、グループ内の全員がスタンプなどで返信すると常に通知音がなってうるさいと嘆く声もありました。
また、大人数のLINEグループでは、発言しづらかったり、読むだけでも面倒と悩む人もいるなど、便利な面だけではないことも分かりました。
仲間と手軽に連絡が取れるLINEグループですが、だからこそマナーには気を付けたいところ。いろいろな人がいるLINEグループでは、そこに自分を適応させなくてはならないので疲れてしまうのもうなずけます。相手との関係性などを考慮したうえで、便利に利用していきたいですね。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。