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あなたの一番イヤな「名もなき家事」は何?カビ取りにラベルはがし…夫がらみの余計なひと手間も!

今年も暑い夏がやってきます。ムシムシ、じめじめする日本の夏は湿気やカビも発生しやすく、家事の負担もグッと上がりますよね。そして日常生活でちょっとしたストレスになる“名もなき家事”も大量に発生……。そんな実感がある人も多いのではないでしょうか?

そこで今回『kufura』では、20~50 代の女性 192 人にアンケート調査を実施。「もっとも“イヤだな”と感じる名もなき家事と、その理由」を聞きました。果たして、どんなものが多く寄せられたのでしょうか。

夏といえば…「カビ」や「エアコン」に関する名もなき家事

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夏の時期はカビの発生が加速し、ゴミも放置するとすぐに臭います。この時期だからこそ手間がかかる名もなき家事は盛りだくさん! 気が抜けません。

「キッチンの水回り掃除。食器洗いだけでも労力使うのに、さらに水回りを掃除しないと、すぐにカビが生えてしまうので」44歳/主婦)

「風呂場の湿気対策。やってもやったと理解されないから」25歳/総務・人事・事務)

「お風呂のカビとり。頑張ってやってもなかなかきれいにならないところが嫌」40歳/主婦)

「エアコンの吹き出し口の掃除。きれいになるまで時間と労力がかかる」48歳/主婦)

夏ならではの家事といえば、カビやゴミのほかにエアコン関連もあります。吹き出し口の掃除やフィルター清掃、室外機の掃除など、やることはあれこれ……。また地味に「エアコンの温度設定で家族ともめる」みたいないざこざが発生するのも、夏ならではかもしれません。

ゴミを減らせてエコだけど…地味に面倒な「詰め替え」作業

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シャンプーやコンディショナー、ボディーソープに台所用洗剤など……近年は日常生活におけるあらゆる商品をリピートするたびに、“詰め替え”という作業が発生します。容器のゴミを減らすための対策としては有効なのは百も承知。しかしそれと同時に発生するのが、詰め替えという新たな名もなき家事なのです。

「シャンプーの入れ替え。お風呂に入ってるときは覚えているのに出た瞬間忘れる。いつも自分がやっている」31歳/企画・マーケティング)

「食器洗い洗剤の詰め替えをボトルに入れること。洗剤を入れようとした時にずれてしまう事があって、こぼれてしまうのが嫌です」46歳/主婦)

「色んなものの詰め替え作業。分担しにくいから」27歳/営業・販売)

「味噌の詰め替え作業が地味に面倒くさい。袋に入った味噌を残らず出そうと思うと、かなり面倒」51歳/主婦)

詰め替え作業を省きたいなら、詰め替え用ではない容器に入った商品を使用すればいい。しかしそうすると余分なゴミが発生するので、なんとなく罪悪感がある。そんな人は多いのかもしれません。しかしあまりにもイライラするなら、詰め替えをやめるのも悪くはないのではないでしょうか? 分別はストレスを溜めてまですることではないように感じます。

手間取るとイライラする「ラベルはがし」

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自分が子どもだった頃と比べると、明らかに複雑化しているゴミの分別。そのきっかけの1つが、1995年に制定された「容器包装リサイクル法」という法律です。

これは商品の容器や包装に使われた廃棄物(ペットボトル、ビン、缶、お菓子の袋、レジ袋など)をリサイクルする目的で作られた法律で、この頃から環境意識の高まりとともに、家庭内での「ラベルをはがす」という作業が一般的になりました。

「ビンやパックのシールを剥がして分別すること。シールがきれいに剥がれない物が多い!」52歳/主婦)

「プラスチックの紙の部分を剥がす。きれいに剥がれなくていらいらする」29歳/営業・販売)

「ペットボトルのラベル、フタをとること。飲んだらすぐやればいいものを、溜めてしまう為、毎回量が多くなってしまうから」45歳/その他)

「ジャムのビンの剥がれにくい紙を剥がすこと。なかなか剥がれないので、水につけたりするが、綺麗になるまで時間がかかるので無駄な時間に感じる」58歳/その他)

自治体のルールによりますが、実はビンのラベルはビンを溶かす過程で取り除かれるため、外さずそのまま資源ごみに出しても問題ないという場合も多いようです。そのほかにも自治体によっては「必要かと思っていたけれど、実はやらなくていいこと」があるかもしれないので、一度確認することをおすすめします。

ほかにも最近はラベルがついていない“ラベルレス”な商品も増えています。こういった商品を積極的に購入するのも手ではないでしょうか。

名もなき家事の代名詞といえば…「トイレットペーパー」問題

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名もなき家事の代表格はいろいろありますが、中でも有名なのは「トイレットペーパーの芯の処分」と「トイレットペーパーの交換」ではないでしょうか? 今回もそんなトイレットペーパー関連の名もなき家事のエピソードがたくさん集まりました。

「トイレットペーパーの芯をホルダーから外して捨てること。最近は2倍巻のものを購入したりして頻度が減るようにしています」57歳/その他)

「トイレのペーパー補充。気付いててもみんなやらないから」29歳/研究・開発)

「トイレットペーパーの芯の交換。何故か自分が入るタイミングで毎回切れかけている。わざとかと思う」34歳/その他)

「トイレットペーパーを替える!!! もう本当に絶対に誰も替えてくれないから、ストレスになってます。絶対に少しだけ残して使うんです!!! 腹が立つ!!!」54歳/主婦)

「!!!」に怒り度合いがよく表現されていますが、どうやらトイレットペーパー関連の名もなき家事は、作業の面倒さよりも「家族が見て見ぬふりをしてだれもやらない」というストレスがのっかることが大きな原因のよう。

他の“名もなき家事”も同様に、家族が気づいていても見ない振りをして後回しにしている様子を感じると、よりイヤな気持ちが増幅してしまいますね。

問題は夫婦の関係性にあり?「夫がらみの名もなき家事」

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今の時代、妻が夫の世話を焼くのが当たり前ではありません。しかし妻に身の回りのことを任せっぱなしにする夫はまだまだ多いのか、夫がらみについての名もなき家事に関する回答も多く集まりました。

「夫が靴下を寝室に置きっぱなし。靴下が臭くて、すぐに洗ってほしい」45歳/総務・人事・事務)

「夫が適当に突っ込んだ冷蔵庫や冷凍庫の中身の整理。定期的にやっても、すぐに元通りになってしまうから」52歳/総務・人事・事務)

「夫が放置した使用済のティッシュや靴下を片付ける。本や食器が放置されているのは特に抵抗もなく片づけられるが、ティッシュや靴下はマナーとして自分で片付けろと思う」52歳/主婦)

「夫が唾を吐いたシンク洗い。夫が吐いたツバを思うと、汚くて触りたくない」30歳/主婦)

卵が先かニワトリが先かわかりませんが、夫に愛情をあまり感じられなくなると、夫がらみで発生する家事に対する苦痛もより増す傾向があるよう。夫婦関係を改善させることも大切ですが、まずは妻に何でも任せっぱなしにする習性を改善してほしいところです。

 

今回ご紹介した名もなき家事に関していえば、詰め替えやラベルはがしなどのごみ関連は「詰め替えをやめる」「ラベルはそのままでOKか確認する」といった対処法で、多少は減らせるような気がしました。一方「トイレットペーパーの交換」や夫関連のことは、家族や夫婦間のコミュニケーションが大きく前進しない限り、改善はなかなか難しいのかもしれません。

また、夏の天敵「カビ」の改善方法は素早い掃除といった地道な作業になってくるのもツライところ。『kufura』ではカビや夏の掃除に関する対策・お役立ち記事も随時配信していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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