勘違いが多かったのは「昨年の大ヒットドラマ」と「あのアイドルグループ」!
null今回、全体でもっとも多く寄せられた勘違いは、さまざまな作品や人、グループ名などの“読み間違い”。なかでも目立っていたのは、2023年夏に放送された大ヒットドラマ『日曜劇場 VIVANT』と、男性アイドルグループ・SixTONESでした。
「VIVANTを見ていなかったので、ずっと“ヴィヴァント”と思っていたこと」(49歳男性/コンピュータ関連)
「VIVANTの読み方をずっと間違えていたが、テレビの番宣で知った」(55歳女性/その他)
「SixTONESを“シックストーンズ”だと思っていて、友人との会話で名前を出したら“ストーンズ”だと指摘された。あっていると思って詳しく知っているかのように話していたので、指摘されて恥ずかしかった」(34歳女性/その他)
「SixTONESを“シックスストーンズ”と言っていた」(47歳女性/主婦)
確かに『VIVANT』は普通に読めば“ヴィヴァント”な気がしますが、正しくは“ヴィヴァン”。SixTONESの正しい読み方は“ストーンズ”で、iとxは発音しません。どちらも情報として知っていなければ、正しく読むのは難しいというのが正直なところです。
“ニコラス刑事”は定番!?「芸能人勘違いあるある」
nullさらに今回、SixTONES以外でも読み方を間違えていたという芸能人の名前エピソードが多数寄せられました。また名前の読み方以外にも、芸能人に関するさまざまな勘違いが多数発生しているようです。
「ニコラス・ケイジは“ニコラス刑事”だと思っていた。天然認定されてしまった」(42歳女性/主婦)
「ムロ ツヨシを“ムロツ ヨシ”だと思っていた」(57歳男性/主婦)
「Aimerをずっと“アイマー”だと思っていて、紅白を観て初めて“エメ”だと知って周りに話さなくて良かったと思った」(46歳男性/研究・開発)
「KinKi Kidsの堂本光一と堂本剛は親戚だと思っていた。他人だと知り恥ずかしかった」(68歳女性/その他)
「宇崎竜童が横浜銀蝿のメンバーだと思っていた、恥ずかしい思いをした」(45歳男性/その他)
“ニコラス刑事”は、こういった勘違いエピソードでは定番かもしれません。アイドルデュオのKinKi Kidsは2人とも名字が堂本ですが、血縁関係は無く、芸名ではなく本名なんだそう。今思えば運命的な巡り合わせですね!
宇崎竜童さんは横浜銀蝿のメンバーではありませんが、横浜銀蠅のカバーも印象的な名曲「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」を作曲した人物ではあります。
月極、PUMA、茨城県…「正しい読み方」できますか?
null字面は知っているのに、正しい読み方がわからない。もしくは間違って覚えている……。芸能系以外でも、そんな言葉はたくさんある様子。ふとした時に間違いが露呈すると、かなり恥ずかしい思いをすることもあるので、バレる前に間違いを正しておきたいものです。
なかでも地味に間違いやすそうなのが“茨城県”。みなさん、正しく読めますか?
「“月極”駐車場は“げっきょく”駐車場だとずっと思っていた」(56歳女性/主婦)※正しくは“つきぎめ”
「スポーツ用品メーカーのPUMAを“ピューマ”と発音していて笑われた」(51歳女性/主婦)
「Suicaをずっと果物のスイカと同じ発音で呼んでいて、CMを見て気づいた時とても恥ずかしかった」(57歳男性/コンピュータ関連)
「茨城県を“いばらぎけん”と言っていたこと」(51歳男性/技術職)
「当時ブランドに詳しくなかった私。シャネルのバッグを持っている人が見せてくれた時にCHANELと書いてあるのを“チャンネル”と読んでしまって、“いや、これシャネルだし”とムッとされました。恥ずかしい」(54歳女性/その他)
「地名の熱海をずっと“ねっかい”と読んでいた。職場での会話中、同僚に間違いを指摘されて恥ずかしかった」(49歳女性/学生・フリーター)※正しくは“あたみ”
茨城県ですが、「いばらぎ県って読んで何かおかしい?」と思った人はきっといるのではないかと推測。正しくは“いばらき”なのです!
シューズなどのブランド・PUMAは、ロゴに描かれたシルエットもブランド名も、ネコ科の動物ピューマからとられたものと言われています。ですがドイツで創業したため、発音はドイツ語読みの“プーマ”。ちなみにアディダスとプーマはもともと兄弟でやっていた1つの会社が起源で、兄弟喧嘩で2つに分かれて今の形になったんですよ。
合ってるよ!と主張して赤っ恥…「言葉に関する思い込み」
null読み方以外にも、漢字や慣用句、省略形まで、言葉にまつわる落とし穴は多数! 心から信じるがあまり、「そんなわけないじゃん」とまるで相手が間違っているかのように主張してしまって、気づいたときに激しい後悔に襲われることも……。
「台風一過を“台風一家”(家族)だと思っていて恥ずかしかった」(43歳男性/金融関係)
「わが家ではミスドのオールドファッションを“オーファ”と略しているが、友人には通じなくてショックだった」(33歳女性/主婦)
「とどのつまりを“とどのまつり”と思っていて、違うという友人と言い合いになったが、自分が間違っていて恥ずかしかった」(48歳女性/総務・人事・事務)
「“一時雨が降るでしょう”は、何で一時だけなんだろう?と思っていた」(63歳男性/コンピュータ関連技術職)
「魚のアリゲーターガーが“アリガーターヤー”だとずっと思っていた」(65歳男性/その他)
「ガラケーのことを“ガラクタ携帯”の略だと思っていたこと」(58歳男性/その他)※正しくは“ガラパゴス携帯”の略
“アリガーターヤー”に“ガラクタ携帯”など、正解を知っているとつい笑ってしまいそうな勘違いもありますが、本人は至って大真面目。もし誰かの勘違いに気づいたら、今後のためにも、優しく訂正してあげたいところですね。
“オーファ”のように、「ずっと使っていたけど、実はわが家でしか通じない言葉だったなんて!」というケースも意外とあるあるな体験のようです。
ずっと「間違った知識」を信じていた、というエピソードも
null今回のアンケートでは「言葉」の意味や読み方に関連するものが多く寄せられましたが、なかには「知識面」での勘違いもありました。子どもの頃だけの勘違いもあれば、大人になるまで気づかなかったという人も!
「20代半ばまで、牛はお乳を出す動物だからオスもお乳を出すと思っていた。仕事中の会話で当然のごとく牛はすべてお乳が出る!と発言したらお客様の目が点になったシーンが忘れられない」(66歳女性/営業・販売)
「カナヘビが蛇でなかったこと……ビックリでした」(47歳女性/主婦)※正しくはトカゲの仲間
「幼いころ住んでいた場所の近くに大きな川があり、それを家族が“海”と呼んでいたので、小学校に入ってからもしばらくそれが本当に海だと信じ込んでいた」(34歳女性/その他)
「夜用ナプキンの貼り方の向きをずっと間違えていた。よく漏れるなぁ……と思っていたら自分が原因で恥ずかしかった。娘にも、間違えた向きの貼り方を教えていた」(42歳女性/主婦)
「子どものころ、“チクワ”という魚がいると思っていて、売られている竹輪は骨と頭としっぽを切り取った姿だと思っていた」(61歳女性/主婦)
「長らく(50年以上)ダンゴムシはクモやムカデの仲間と思っていた」(62歳男性/その他)※正しくはエビ・カニなどの仲間(甲殻類)
また、ちょっと種類の違う勘違いエピソードとして「録画したテレビを観ている際、一時停止しようとしても止まらないのでリモコンの故障かと思ったら、リアルタイムのテレビ番組だった」(41歳男性/技術職)というものもありました。これも、気づいた時には恥ずかしい気持ちになりそう……!
特に「勘違いしやすそう」なものはコレ!あなたは大丈夫?
null最後に「他にも同じように勘違いしている人がいるのでは?」というエピソードをジャンル問わず集めてみました。皆さん、これらの知識が間違いだってご存じでしたか?
「情けは人の為ならずは“情けをかけるな”という意味だと思っていた。間違いで恥をかいた」(45歳男性/金融関係)※正しくは“人にした親切は、いつか自分に戻ってくる”こと。
「ルパンの主題歌をルパンルパーンだと割と最近まで思っていた。妹に指摘されたが、分かっていてもついそう歌ってしまう」(33歳女性/営業・販売)※正しくは“ルパンザサード”
「シミュレーションを“シュミレーション”だと思っていたこと」(28歳女性/その他)
「コミュニケーションを、間違えて“コミニュケーション”と言っていた。指摘されるまで気が付かなかった」(66歳男性/営業・販売)
「宮沢賢治の作品『注文の多い料理店』をずっと“とてもお客が多くて沢山注文が入る料理屋さんの話”だと思っていた。のちに知りあいに話したら、他にも同じ勘違いをしていた人がいて笑った 」(56歳女性/その他)
「サンリオの人気キャラクターの名前を勘違いして“シナモンロール”だと思っていた事に、最近テレビを見て気づいた」(59歳男性/その他)
“シミュレーション”と“シュミレーション”、“コミュニケーション”と“コミニュケーション”は、会話だけなら間違ったままでも通じてしまうのが厄介なところ。『注文の多い料理店』の本当の意味はぜひ、実際に作品を読んで確かめて欲しいところです。
そして筆者、今の今までサンリオのキャラクターが「シナモロール」であることを知りませんでした! 他にもきっと同じ勘違いをしていた人、いますよね……?
筆者自身の自戒も含め、今回感じたのは、なんとなく雰囲気で“それっぽい”読み方や知識を信じ込んでしまっていた事例が多いということ。特に聞いただけや見ただけのワードは、その間違いが正される機会もないまま時間が経ってしまうよう。
そういった意味でも、実際に人と会話することは重要! SNSなどの“コミニュケーション”に頼りすぎず、会話も大切にしたいものです。あれ?“コミュニ” or “コミニュ”……どっちだっけ?
東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。
執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。