『kufura』では、20~60代の男女408人に「誤読(読み間違い)」に関するアンケート調査を実施。これまで当たり前と思っていた読み方、それは本当に正しい読み方でしょうか!?
約7割が読み間違いの経験あり
nullまずは、これまでに漢字などの読み間違いをした経験があるかを聞きました。
よくある・・・81票(19.9%)
ある・・・196票(48.0%)
ない・・・68票(16.7%)
わからない・・・63票(15.4%)
「よくある」「ある」を合わせると、7割近くの人が読み間違いの経験があることが分かりました。
「わからない」を選んだ人は2割弱で、自覚はないものの、誤読をしている人はもう少し多いかもしれません。
読み間違いに気付いたきっかけは「テレビで」がトップ
null自分の誤読に気付いたきっかけを教えてもらったところ、以下のような結果となりました。
第1位:テレビでニュースなどを見て・・・140票(50.5%)
第2位:日常会話の中で指摘されて・・・112票(40.4%)
第3位:書籍などを読んでいて・・・78票(28.2%)
第4位:WEB記事などを見て・・・77票(27.8%)
第5位:小さい頃、親や家族に指摘されて・・・73票(26.4%)
第6位:学校などで指摘されて・・・38票(13.7%)
第7位:その他・・・9票(3.2%)
(※複数回答で調査)
「テレビでニュースなどを見て」誤読に気付いたという人が最多となりました。何気なくテレビを見ている中で「そう読むの!?」と驚いた経験を多くの人がしているようです。
続く2位は「日常会話の中で指摘されて」でした。仲の良い友人からの指摘は笑い話になりますが、ビジネスシーンなどで指摘された場合は恥ずかしくてしばらく落ち込みそうですね……。そのほか、日常の何気ない場面で気付いたり、指摘されて発覚するようです。
月極、続柄、貼付…みんなの誤読エピソード
nullここからは、みなさんから寄せられた誤読にまつわる経験談をご紹介します。
【月極】
・「月極駐車場」を「ゲッキョク駐車場」と読んでいて、「ゲッキョク」というチェーン展開している駐車場だと思っていたが、「つきぎめ」と書かれている看板を見て間違いに気づいた(52歳女性/その他)
・「月極」を「げっきょく」と中学生くらいまで勘違いしていたのを周囲に指摘されて恥ずかしかった(35歳男性/学生・フリーター)
「月極」の正しい読み方は「つきぎめ」です。駐車場でよく目にする漢字ですが、「げっきょく」「げつごく」などと読みがちです。間違えて読んでいたという人が多数いました。
【代替】
・「代替」を「だいかえ」と読んでいて友人との会話で「だいたい」と分かった(51歳男性/その他)
・「代替」を「だいかえ」と読んでいてニュースで間違いを知り、辞書で調べた(50歳女性/主婦)
「代替」の正しい読み方は「だいたい」です。他のものに変えること、補うことを意味しますが、つい「だいがえ」と読んでしまう人が多いようです。
【雰囲気】
・「雰囲気」のことを「ふいんき」だと思ってパソコンに入力したが出てこず、そこで知りました(42歳女性/その他)
・「雰囲気」という単語をよく「ふいんき」と言っている人が多かったのでそのように認識していたけど、参考書などで正しい読みを確認して自分の間違いに気づきました(48歳男性/コンピュータ関連技術職)
「雰囲気」の正しい読み方は「ふんいき」です。発音するときに「ふいんき」と口に出してしまいがちですが、正しくは「ふんいき」ですね。
【続柄】
・ずっと「そくがら」だと思ってたけど、書類を記入するとき「続柄」の記入例をネットで調べたら読み方も出てきてそこで知った(34歳女性/営業・販売)
・「ぞくがら」だと思っていた。書類を書く時に何気なく「ぞくがら」と口に出したら、職場の人に「つづきがら」と訂正された(52歳女性/金融関係)
「続柄」の正しい読み方は「つづきがら」です。つい音読みで「ぞくがら」と読んでしまいますよね。公的書類など目にする機会も多いので気をつけましょう。
【貼付】
・「はりつけ」と読んでいました。大学生の時に「ちょうふ」と読んだ人に間違っていると逆指摘してしまい恥をかいた経験があります(64歳男性/総務・人事・事務)
・会社でずっと「てんぷ」と言っていたら、会議で上司に「ちょうふ」だと指摘された。ちょっと恥ずかしかった(46歳男性/その他)
「貼付」の正しい読み方は「ちょうふ」です。「貼る(はる)」という漢字が使われているので「はりつけ」と読みたくなりますね。日常やビジネスシーンでも使われる場面が多いので注意しましょう。
【脆弱】
・「きじゃく」と読んで友達に指摘された。物凄く恥ずかしかった(65歳女性/総務・人事・事務)
「脆弱」の正しい読み方は「ぜいじゃく」です。「脆」という字の中に「危」という字が入っているので、あまり意識せず「きじゃく」と読んでしまうのかもしれません。
【遵守】
・昔、仕事の読み合わせの時「そんしゅ」と読んで、指摘された(51歳男性/コンピュータ関連以外の技術職)
「遵守」の正しい読み方は「じゅんしゅ」です。こちらも「遵」のなかに「尊」の字が入っていることから「そんしゅ」と読み間違えることが多いようです。
【汎用】
・「ぼんよう」だと思っていて、最近夫に指摘されました。漢字は私の方が詳しいはずなのに、ぐぎぎ、悔しい(40歳女性/主婦)
「汎用」の正しい読み方は「はんよう」です。「汎(はん)」と「凡(ぼん)」を混同して「ぼんよう」と読みがちです。
みなさんは正しく読めていましたか? 日常生活で当たり前に目にしている漢字でも、実はそう読むんだ!と、間違えて覚えてしまっていることは多々ありますよね。気付くと恥ずかしくなる読み間違い、これを機に正しく覚えておきましょう。
エディター/ライター。大学在学時からライターとして活動、気付けばもうすぐフリーライター歴20年。webサイトや書籍の編集・ライティングなどを担当。料理と暮らしまわりの手仕事が趣味。根っからのインドア派だが、3児の母となりアウトドアの楽しさにも目覚めたところ。