引越しの時の費用を抑えるにはどうしたらいい?
null引越しは何かと費用がかさむもの。kufura読者に、引越しの際に困ったことについてアンケートを行ったところ、「春の引越しは、すごく高かった」「繁忙期の引越しで、近距離なのに高額になってしまった」など費用が高いという声がチラホラ。
できるだけ抑えられるところは抑えたいですが、費用を少なくするポイントなどあるのでしょうか?
「初期費用を抑えるには、『敷金・礼金0円』、『フリーレント付き』などの物件を検討するのがオススメです。
フリーレントとは、一定の期間だけ家賃が無料になることを言います。通常は1~2カ月程度で設定されています。
また、引越し会社への依頼は、繁忙期や土日を避けるといいでしょう。4月に間に合うように、お部屋探しは年明けから徐々に始まり、4月が近づくにつれて引越しの相場も上がってくるので注意しましょう」(以下「」内、西嶋さん)
他にも、自治体などによる助成金を活用する方法もあるのだとか。
「引越す場所にもよるのですが、子育て世帯や新婚世帯に向けた助成金などが出ている場合があります。自分に合うものがあるかも知れませんので、チェックしてみましょう」
良い住まいに出会うにはどうしたらいい?
null繁忙期はたくさんの人がお部屋探しをしているので、“いいな”と思う物件は、他の人からも好印象な場合も多く、先に契約されてしまうことも……。
引越しは時間との勝負ですが、中々決断が難しいものです。それでもなんとか決断し、良い住まいに出会うためには、“自分が譲れないこと”を事前に3つくらい決めておくのがオススメだと言います。
「引越し時に大切なのは“優先順位を決める”ことです。
自分が1番に優先したいのは、『立地』なのか、少し駅から離れていても『広さ』を優先したいのか、それとも毎月支払う『家賃』の負担を軽減したいのか……。
優先順位を決めておくことで決断しやすくなります」
また、お部屋を探す時の“条件の範囲を広げる”ことも、良い物件に出合うポイントとのこと。
「例えば、『駅から徒歩10分以内』を選択した場合、『駅から徒歩12分』に理想的なお部屋があっても、それは検索から外されてしまいます。
ですが、『そのくらいなら妥協できる』と思える場合もありますよね」
自分が譲れないものの優先順位を決め、条件の範囲を広げつつ、お部屋探しをしてみましょう。
住まい探しで見落としがちな情報はこれ!
nullまた、アットホームが全国のアットホーム加盟店を対象に実施したアンケート結果によると、「住まい探しで見落としがちな物件情報」のトップは「コンセントの位置、数」だと言います。
「特にキッチンまわりはよくチェックしていただきたいです。冷蔵庫に電子レンジ、炊飯器など、キッチンで使う家電は多いものです。物件の写真からはコンセントの位置が分からない場合もあるので、内見の際に確認しましょう」
続いて2番目には「冷蔵庫の位置と冷蔵庫の扉の開く方向」がランクイン。
「冷蔵庫の寸法を確認して、キッチンのどこに置くべきか内見で確認するのも大切です。あと、見落としがちなのが、冷蔵庫の扉の開く方向です。
調理する場所と扉の開く方向が反対側だったりすると、物を取り出す時に毎回面倒です。そのようなストレスはなくしたいですよね」
引越しの退去時に最も見落としがちなのは?
null引越しはやることがたくさんあります。さまざまな箇所への住所変更のお知らせや、住民票の移動、インターネットの解約、などなど盛りだくさん。
その中でも、つい見落としがちになってしまうやるべきことがあるのだとか……。
全国のアットホーム加盟店を対象に実施したアンケート結果によると、「退去時に最も見落としがちなこと」のトップは「インターネットショッピングの住所変更」という結果に。
「引越す前のアパートに配達物が置き配されてしまったり、デリバリーが元の物件の方に行ってしまった……というような話も聞きます」
続いて2番目には「郵便物の転送手続き」が並びます。
「住民票を変更すると、それと郵便物の転送手続きも連携されていると勘違いしている人が一定数いるようです。郵便局はまた別なので、それぞれ手続きを忘れないようにしましょう」
ちなみにkufuraの読者アンケートでは「水道、ガスを止める手続きを忘れ、
他にも、アットホームでは「退去時に見落としがちな物」のアンケートも実施。
こちらのアンケートでは、トップに「物干し竿」がランクインしました。そして「自転車」が続きます。
「部屋の中をしっかり片づけて、ベランダや外回りをうっかり忘れてしまう方が多いようです」
この他にも、kufura読者の回答で特に多かったのが「荷物の梱包が期日までに間に合わなかった」「荷物の箱詰めが大変だった」というもの。
また、小さなお子さんがいる世帯からは、「子どものお世話をしながらの引越しは大変だった」「子連れで引越しの時になかなか荷造りが進まなかった」などの声が目立ちました。
引越しの時はできたら、想定よりもさらに余裕を持って計画した方が良さそうですね。
【まとめ】引越し時の心得
null・初期費用を抑えるには「敷金・礼金0円」「フリーレント」をチェック
・引越しは繁忙期や土日を避けると費用を抑えられる
・地方自治体の助成金もチェックしておこう
・お部屋探しは優先順位を3つくらい決め、条件の範囲は広げて検索
・内見ではキッチンまわりのコンセントの数、冷蔵庫置き場をよくチェックしよう
・退去時はインターネットショッピングの住所変更を忘れずに
・部屋の荷物を運び出したら、ベランダや外回りも見よう
【教えてくれた人】
アットホーム広報担当 西嶋優理子さん
2017年アットホーム入社。コンシューマーマーケティングを担当するプロモーション推進グループを経て、2018年より現職。
不動産情報のプロとして、さまざまな住まい選びのポイントの解説も行う。
秋田生まれ。高校卒業後ドイツの大学の舞踊科へ。以後、海外を10年以上放浪し、現在は東京在住。ライターの他、ヨガインストラクターや振付家などもしている。