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おすすめジャムからスパイスまで…紅茶教室の先生が教える「おいしいちょい足しテク」【紅茶を楽しむ#5】

kufuraではこれまで、【紅茶を楽しむ】企画として本当においしい紅茶の淹れ方について学んできました。最後は、身近な食材や飲料をプラスすることでいつもの紅茶がグンとおいしくなる「ちょい足しテク」について教えてもらいました。

人気ティーサロン『Cha Tea 紅茶教室』の立川碧さんも、普段から紅茶にちょい足しをして楽しんでいるそうです。一体、どんなフレーバーが合うのでしょうか?

その1:黒糖・メープルシュガー・グラニュー糖

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砂糖を変えるだけでも、いつもと違った味わいを楽しめます。黒糖を入れるとしっかりしたコクが出るので、ミルクティーに加えるのがおすすめ。メープルシュガーは、特有の甘味でちょっとリッチな味わいに仕上がります。グラニュー糖は、上白糖よりも淡白なのでスッキリした甘さに。また、はちみつで甘味を足すのもいいですね。

その2:ジャム

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ジャムはママレードなどの柑橘系よりも、いちごやブルーベリーなど甘味が強いものを加えたほうが紅茶と混ざっておいしくなります。香りも楽しめるバラなどのジャムは華やかな風味が広がるので、優雅なティータイムを楽しめますよ。

ジャムを加える時は、スプーン1杯くらいが目安。中途半端に少量入れるよりも、たっぷり入れたほうがおいしくなります!

その3:お酒

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実は、お酒と紅茶は相性抜群! 合わせやすいのはウイスキーやブランデー、果実酒など。さらに、意外とおすすめなのが焼酎なんだとか。ストレートのアイスティーに加えると、スッキリ飲めて暑い日にはぴったり。紅茶割りの感覚で楽しんでみてください。同じく白ワインもアイスティーと好相性。赤ワインはタンニンの渋味があり、あまり紅茶には合わないので注意して。

その4:スパイス

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世界で使われているスパイスは100種類ほどあるそうですが、紅茶に合うのは中でも数10種類。特に紅茶にマッチするのはジンジャー、シナモン、カルダモン、クローブ、ナツメグ、ブラックペッパーなど。紅茶にエキゾチックな風味が加わり、個性豊かな味わいになります。

スパイス類はミックスしてマサラティーにするのもおすすめ。スパイスを何種類か混ぜ合わせると風味が柔らかくなり、味が複雑になって、その相乗効果でよりおいしくなります。スパイスそれぞれの単独の味を知ってから、甘味、辛味、渋味、苦味など、違った味をバランスよくブレンドするのがポイントです。

スパイスにはホール状のものとパウダー状のものがあります。ホール状は細かく潰してから加えたほうが、香りがよく立ちます。粗いと茶葉と均一に混ざりにくくなり、風味が弱くなるので注意して。作る時は、ティーポットに茶葉と一緒にスパイスも入れて、ストレートティーと同じように淹れましょう。

 

他にも、手軽にできるちょい足しはたくさんあります。

トロピカルフルーツジュースを加えれば、南国風のトロピカルティーに。サイダーなどの炭酸飲料を加えると爽やかに。りんごやバナナ、いちごなどのカットフルーツを加えてもいいですね。紅茶とフルーツ類は何でも合いますよ。

その時の気分や季節に合わせて、フレーバーを変えて楽しむと、さらに紅茶の世界が広がります。ぜひ、いろいろ試して、自分好みのちょい足しテクをみつけてみてくださいね!


【取材協力】

『Cha Tea 紅茶教室』

‘02年に開校。日暮里・谷中の代表講師・立川碧さんの自宅(英国輸入住宅)を開放してレッスンを開催。卒業生は2000人以上にのぼる。教室でのレッスンの他、早稲田大学オープンカレッジをはじめとする外部セミナー、紅茶講師養成、紅茶専門店のコンサルタントなど幅広く活動。著書に『図説 紅茶 世界のティータイム』(河出書房新社)、『紅茶のすべてがわかる事典』(ナツメ社)など多数。紅茶教室ホームページ http://tea-school.com/

撮影/横田紋子 取材・文/岸綾香

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