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「無印」の製菓キットで高難度のマカロンを手作り(2回目で成功)!ホワイトデーにも【本日のお気に入り】

もうすぐホワイトデー。何をお返しするか決まっていますか? クッキーやキャンディ、バウムクーヘンなど、さまざまなスイーツが候補に挙げられそうですが、中でもマカロンを贈る場合、「あなたは特別な人」という意味が込められるのだとか。

そこで今年のホワイトデーには、手作りマカロンをプレゼントすべく、ずぼらな私はまたまたアレを頼ることに。バレンタインデーでもお世話になった「無印良品」の製菓キット“自分でつくるシリーズ”。これなら、お菓子作り初心者の私でも、作るのが難しいといわれるマカロンが作れるのでは?と期待を込めて、挑戦してみました。

「マカロン」作りは難度マックス!?

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「無印良品」の製菓キット“自分でつくる”シリーズは現在(‘25年3月)9種類あり、中でも「自分でつくる 2色のマカロン」(1,500円)は難度がマックスの「5」。

バレンタインデーのときに作った「自分でつくる 生チョコ」(950円)、「自分でつくる ポップチョコ」(1,200円)がともに難度「3」だったので、一気にレベルアップです。

製菓キットには、必要な材料がすでに計量された状態で入っているので、説明書通りに組み合わせていけば失敗せずに作れるはずですが、「生チョコ」や「ポップチョコ」と違い、「マカロン」にはかなり細かく書かれたレシピ(解説書)が入っていました。

ほかのキットはパッケージの裏にレシピが書いてあるだけだったのに……。それだけ難しいということなのかしら? となると、今回はパッケージのお手本のようには作れないかも……なんて、ちょっぴり不安を抱えながらスタート!

工程はシンプルで簡単!

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まずはオーブンから天板を取り出し、180度に温めつつ(余熱)、天板にはオーブン用シートを敷いておきます。

そして、粉糖1袋とアーモンドプードル1袋をビニール袋に入れて混ぜ、粉ふるいで2回ふるいます。

ボウルに2種類あるマカロンミックス(いちごとピスタチオ)のうちの一種と水20ccを入れ、水と粉がなじむまで軽く混ぜたら、電動ハンドミキサー(高速)で約3分泡立てます。

混ぜた跡が生地に残り、電動ハンドミキサーを持ち上げると生地がすうっと線を引いてたれ落ちる状態になるまでしっかり混ぜ合わせます。生地の色が最初と比べて白っぽくなるのがポイントです。

最初にふるっておいた粉(粉糖とアーモンドプードル)の3分の2をボウルに入れ、ゴムベラでしっかり混ぜたら残りをすべて入れ、今度はさっくりと切るように、ふんわり混ぜ合わせます。最終的には生地が結構かたくなり、持ち上げるとゆっくりとボウルに落ちるくらいに。

この生地を絞り袋に入れて、オーブン用シートを敷いた天板に直径約3.5センチになるよう、間隔をあけて絞り出していきます。

16個絞れる分量になっていますが、大きさが均一になるよう、レシピにある「実寸絞り出し目安」をシートの下に入れ、それに合わせて絞っていきました。

後は予熱しておいたオーブンに入れ、150度で約20分焼くだけ。焼いている間にもう一種類のマカロン生地も作れました。

工程はシンプルで簡単! さすが製菓キット、初心者でもあっという間に作れるじゃないと思いきや……そんな簡単にはいきませんでした。

大失敗!水の量と泡立て、焼き加減が重要でした!!

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マカロン作りが初めての私は知りませんでした。マカロンは、「水の量」と「泡立て」、そして「焼き加減」がとても大切だということを……。あぁ、恥ずかしい……。

マカロンミックスに加える水の量が多ければオーブンで焼いたときに空洞ができたり割れやすくなったりし、少なければ生地がかたくボソボソになって、表面がつるんとキレイに焼きあがりません。

そうとも知らず、最初の生地は水の量が少なかったようで、表面がごつごつに。さらに泡立ても足りなかったのでしょう。きれいに膨らまず、小ぶりな仕上がりになりました。

火加減もオーブンにまかせっきりにしていたのが大間違い。レシピでは150度で20分なのですが、その通りに焼いたら焦げてしまいました。予熱の影響もあってか、わずか10分でこんなことに……。ご覧ください、この無残な仕上がりを……(写真右上)。

失敗をふまえて再挑戦!果たして…

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万が一を思って、2箱買っておいてよかった……。2回目の生地作りでは、失敗を踏まえて水の量は正確に、泡立てもタイマーできっちり3分計ってから、ふるった粉をまぜました。3分って意外と長い! 生地がみるみる白っぽくなり、固めの生クリームのようになっていきます。

1回目はこんなにゴツゴツしていたけれど……
2回目は慣れて、だいぶきれいに!

絞り出しも1回目に作ったときはうまくいかず、慣れるまでの45個は手こずりました。絞り袋を天板から1cmほどの高さに垂直に構えて固定し、絞り袋の先を動かさずに丸の中心から絞り出すときれいな円に。2回目はだいぶうまくできるようになり、絞り出すのが楽しくなりました。

絞り終えると中央にピンとツノがたつ生地も。それは、水をつけた指でチョンチョンとおさえ、滑らかに。

さらにオーブンに入れても放置せず、常に様子を見ながら焼くことに。わが家のオーブンでは5分強でちょうどよい焼き加減になりました。

生地を軽くつまんで揺らし、動かなければ焼き上がり。まだ生かな、と思うくらいでも充分火が通っていました。最初は中まで焼けているかわからず、もっとしっかり焼かなきゃ……と思っていたら、焦げてしまったので大反省。

焼きたては中がかなりしっとりしているので、すぐにオーブン用シートからはがさず、天板にのせたまま網などの上で冷まします。

16個のマカロンが約90分で完成!

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冷ましている間に、サンド用のチョコレートクリームを作ります。ボウルに付属のビターチョコレートと牛乳10ccを入れて混ぜ、湯せん(約80度)にかけて溶かします。

冷めたマカロンをオーブン用シートからそっとはがし、チョコレートをサンドして固めたら完成。16個(1箱分)のマカロンが約90分で出来上がりました!

失敗した生地も有効活用。最後まできちんと作って食べました。さすが「無印良品」。失敗作でもとてもおいしかったです。周りはサクッ、中はしっとり。サンドされたチョコレートはビターなので甘すぎません。

直径3.5cmと小ぶりなので、16個あっても子どもと2人であっという間に完食してしまいました。

2回目に作った生地はこのような仕上がりで、残念ながら割れたり、空洞ができたりしてしまったものも。これは、泡立てが足りなかったり、オーブンの熱が高すぎたりなど、さまざまな原因があるよう。

でも、1回目よりもきれいにできた個数が増えたから上出来!と自画自賛(甘い?)。もう1回、反省点を踏まえて挑戦したらもっとうまくできそうです。

さて、作ってみた結論! 「水の量」「泡立て」「オーブンの温度(焼き加減)」に注意し、レシピ通りに作れば、初心者でもマカロンが手軽に作れます。とはいえ、焼き加減はオーブンの機種によって調整が必要なので、慎重に様子見することをおすすめします。

 

今年のホワイトデーは凝ったお菓子を手作りで、と考えているかたにおすすめです。お子さんと、試行錯誤しながら作るのも楽しいですよ。ぜひ、試してみてください!

 

※価格はすべて税込です。

嶋田久美子
嶋田久美子

エディター/ライター。大学卒業後、出版社に勤務し、その後、フリーの記者として主に週刊誌の編集・執筆に携わる。歴史や美術をはじめ、マネー・車・健康・ペット・スピリチュアル・夫婦関係・シニアライフスタイルといった多岐にわたる女性向け実用情報を手掛ける。1児を持つシングルマザーで、趣味は漫画・アニメ鑑賞、神社巡り。

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