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極暑の中でも溶けない!? 不思議な「寒天アイス」基本の作り方【夏休みに親子でお菓子作り】

何年か前から話題の"葛”を使って作られた“溶けないアイス”。しかし、市販の“溶けないアイス”は、1つ300円超えのものも多く……アイス1つに300円支払うって、なかなか厳しいものがあります!

しかし、そもそも材料に使われる葛がお高いのですから致し方ありません。とはいえ、うちなど家族4人ですから、アイスだけで1回1,200円の支出はちょっと……(汗)。

そこで、家で作れる“溶けないアイス”のレシピをお菓子デザイナーの太田さちかさんに教えていただきました。

身近な食材・寒天で作ってみましょう!

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「今回ご紹介するレシピは、葛を使うのではなく、身近で安い粉寒天を使って作ります。ゼラチンは25度以上になると溶け始めてしまいますが、寒天は70度以上にならないと溶けないため、暑さ厳しい日本の夏にもぴったり!

もちろん水分も入っていますから、長時間放置していては溶けます(笑)。でもちょっとの時間なら大丈夫ですよ。

そしてママたちにうれしいのが食物繊維の多さ。このアイスキャンディー、食物繊維たっぷりなんです。

葛やゼラチンには食物繊維は含まれていませんが、寒天は4g中に、約3gは食物繊維が含まれており、もはや“食物繊維そのもの”と言っても過言ではありません。

そのためいわゆるアイスキャンディーのシャリッとした食感と違い、食物繊維効果で“クニュッ”“ふわっ”とした不思議でおもしろい食感も楽しめるアイスキャンディーになっています」(太田さん)

<粉寒天の取り扱いポイント>

●寒天は粉寒天が便利です。棒寒天は水につけたり、ちぎったりする手間がいりますが、粉寒天なら水と一緒に鍋に入れ、混ぜながら煮溶かすだけでOK。

●吹きこぼれやすいので火にかけている間は目を離さずに。

●バットや製氷皿などの型は1度ぬらしてから液を流し入れて。ぬらすことで取り外しがしやすくなります。

では、作ってみましょう!

<アイスキャンディー型について>

今回、100円ショップなどにも売っているアイスキャンディー型を使って作っていますが、なければ家にあるバットや保存容器で作っても構いません。バットや保存容器で作ったときは、スプーンですくうか、アイスクリームスクープ(これも100円ショップで売っています)ですくってくださいね。

【基本の寒天フルーツアイス】の作り方

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材料(アイスキャンディー型6本分)

寒天(粉末タイプ) 4g

砂糖 30g

水 400ml

市販のカットフルーツ 1パック分

※今回は、ブルーベリー、パイナップル、オレンジ各約20gずつ使用。

作り方

(1)カットフルーツを、アイスキャンディー型の中に適量ずつ入れる。

(2)小鍋に水、寒天、砂糖を入れ、ときどき混ぜながら中火で温める。

(3)沸騰したら弱火に落とし、1~2分温める。

(4)1に3を流し入れ、アイススティック棒をさし、冷凍庫で4時間冷やし固める。

【はちみつレモンアイス】にアレンジ!

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材料(アイスキャンディー型6本分)

寒天(粉末タイプ) 4g

はちみつ 大さじ2

スライス切りにしたレモン 6枚

水 400ml

作り方

(1)アイスキャンディー型の側面にレモンスライスを各1枚ずつ貼る(レモンの果汁で貼りつきます)。

(2)小鍋、水、寒天、はちみつを入れ、ときどき混ぜながら中火で温める。

(3)沸騰したら弱火に落とし、1~2分温める。

(4)1に3を流し入れ、アイススティック棒をさし、冷凍庫で4時間冷やし固める。

 

さぁ、次回は水以外の水分を使った「寒天アイス」のレシピを紹介します。

 


【取材協力】

太田さちか

ケーキデザイナー。慶應義塾大学卒業後、マーケティング会社に勤務する傍ら、今田美奈子お菓子教室、パリのエコール・ド・リッツエスコフィエにてディプロマを獲得。著書に『メレンゲのお菓子パブロバ』(立東舎)がある。

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