身近な食材・寒天で作ってみましょう!
null「今回ご紹介するレシピは、葛を使うのではなく、身近で安い粉寒天を使って作ります。ゼラチンは25度以上になると溶け始めてしまいますが、寒天は70度以上にならないと溶けないため、暑さ厳しい日本の夏にもぴったり!
もちろん水分も入っていますから、長時間放置していては溶けます(笑)。でもちょっとの時間なら大丈夫ですよ。
そしてママたちにうれしいのが食物繊維の多さ。このアイスキャンディー、食物繊維たっぷりなんです。
葛やゼラチンには食物繊維は含まれていませんが、寒天は4g中に、約3gは食物繊維が含まれており、もはや“食物繊維そのもの”と言っても過言ではありません。
そのためいわゆるアイスキャンディーのシャリッとした食感と違い、食物繊維効果で“クニュッ”“ふわっ”とした不思議でおもしろい食感も楽しめるアイスキャンディーになっています」(太田さん)
<粉寒天の取り扱いポイント>
●寒天は粉寒天が便利です。棒寒天は水につけたり、ちぎったりする手間がいりますが、粉寒天なら水と一緒に鍋に入れ、混ぜながら煮溶かすだけでOK。
●吹きこぼれやすいので火にかけている間は目を離さずに。
●バットや製氷皿などの型は1度ぬらしてから液を流し入れて。ぬらすことで取り外しがしやすくなります。
では、作ってみましょう!
<アイスキャンディー型について>
今回、100円ショップなどにも売っているアイスキャンディー型を使って作っていますが、なければ家にあるバットや保存容器で作っても構いません。バットや保存容器で作ったときは、スプーンですくうか、アイスクリームスクープ(これも100円ショップで売っています)ですくってくださいね。
【基本の寒天フルーツアイス】の作り方
null材料(アイスキャンディー型6本分)
寒天(粉末タイプ) 4g
砂糖 30g
水 400ml
市販のカットフルーツ 1パック分
※今回は、ブルーベリー、パイナップル、オレンジ各約20gずつ使用。
作り方
(1)カットフルーツを、アイスキャンディー型の中に適量ずつ入れる。
(2)小鍋に水、寒天、砂糖を入れ、ときどき混ぜながら中火で温める。
(3)沸騰したら弱火に落とし、1~2分温める。
(4)1に3を流し入れ、アイススティック棒をさし、冷凍庫で4時間冷やし固める。
【はちみつレモンアイス】にアレンジ!
null材料(アイスキャンディー型6本分)
寒天(粉末タイプ) 4g
はちみつ 大さじ2
スライス切りにしたレモン 6枚
水 400ml
作り方
(1)アイスキャンディー型の側面にレモンスライスを各1枚ずつ貼る(レモンの果汁で貼りつきます)。
(2)小鍋、水、寒天、はちみつを入れ、ときどき混ぜながら中火で温める。
(3)沸騰したら弱火に落とし、1~2分温める。
(4)1に3を流し入れ、アイススティック棒をさし、冷凍庫で4時間冷やし固める。
さぁ、次回は水以外の水分を使った「寒天アイス」のレシピを紹介します。
【取材協力】
太田さちか
ケーキデザイナー。慶應義塾大学卒業後、マーケティング会社に勤務する傍ら、今田美奈子お菓子教室、パリのエコール・ド・リッツエスコフィエにてディプロマを獲得。著書に『メレンゲのお菓子パブロバ』(立東舎)がある。