トーストとジャムセットを出すだけ
null冒頭の話を聞くまで、1種類のジャムがなくなるまで次のジャムを買うことはありませんでした。また、トーストにジャムを塗るまで=朝食の準備、と思い込んでいた筆者。
オーベルジュ方式で家族が自分で好きなものを塗れば、「ジャムの量が多過ぎる」だの「少な過ぎる」だの、はたまた「今日はクリームチーズがいい」だの……(ため息)、家族の気分に左右されずにすみます。
そのうえジャムを塗るという家事がなくなったことで、朝から“限界母さん”にならずに過ごせるように。ジャムを塗るって1分くらいなものですが、されど1分なんですなあ。
一つ懸念していたのは、子どもに任せられる?ということです。わが家の娘は5歳になり、ますます何事も「じぶん で!」というお年頃。
すわ!こぼすか?塗ったスプーンをテーブルに放り投げないか?とソワソワする母はよそに、自分好みのトーストが食べられるのがうれしい様子。ここは半分目をつぶることにしました。
朝はトーストと一緒に、小さなスプーンを何本か添えたジャムセットをテーブルに置くだけです。ジャムセットは常時3〜5種類ほどで、一つなくなったら別のものを買います。
現在のお気に入りはこちらの4種類。ひとつずつご紹介します。
素材本来のおいしさが味わえるジャム&クリーム
“ジャム”とひと口に言ってもピンキリ。上を見ればキリがないので、マックス1,000円くらいで買うように心がけています。ひと瓶だいたい150g〜300gぐらいですからプチ贅沢ではありますが、おいしいジャムのおかげで幸せを感じる機会が増えました。
そして、選ぶときは素材本来のおいしさが味わえるかどうかもチェック。子どもの五感ってかなり敏感で、駄菓子はむしゃむしゃ食べるのに、香料の入った加工品を食べなかったりするのです……。
アンチエイジングにも!? 料理にも使える「黒ゴマクリーム」
そもそも添加物って必要に応じて使うものと分かっていますし、一切排除するタイプではありません。ただやはり、原材料名を見て「分かる!」となる商品は好印象で、惹かれます。
「三育フーズ」の「黒ゴマクリーム」は、最寄りのOKストアで購入。使われているのは、炒り黒ゴマ(国内製造)、砂糖、植物油脂、はちみつ、塩のみです。
パンはもちろん、オフィシャルサイトによると、ゴマだれに使ったり、アイスクリームにのせてもおいしいそうです。わが家では、ほうれん草や小松菜のおひたしやにんじんサラダに和えることも。味が決まっているので調味しなくてよく、助かります。
しかもこのクリーム、皮ごとすり潰したゴマがたっぷり使われています。黒ゴマには、抗酸化作用の期待できるゴマリグナンや、カルシウム、鉄分も含まれているそう。また、白髪対策にもよいと聞いたことがあります。育ち盛りの子どもはもちろん、40代に差しかかり、いつまでも元気で過ごしたい“限界母さん”にもぴったりです。
香ばしくて濃厚な「ナッツアンドシードバター」
おなじみ『Costco(コストコ)』のプライベートブランド「KIRKLAND(カークランド)」の「ナッツアンドシードバター」です。
原材料はナッツとシード類のみ。甘みはついていません。ところがトーストにのせると、ほんのり優しい甘さを感じるので不思議です。
テクスチャーはかなり濃厚。スプーンを突っ込むだけでトースト1枚分には余りある量がついてきます。カロリーが相当高いので、すくい過ぎには要注意! でも、おいしくてついつい大盛りにしちゃうんですけど……。
こちらもおひたしに和えたり、野菜スティックのディップとして使ったり、アレンジして楽しんでいます。甘さ控えめのナッツクリームはお料理に使えるものも多いので、便利ですね。
自然なおいしさ「ST DALFOUR」の「ストロベリージャム」
わが家の定番ジャムの一つがいちごジャム。いろいろ試した中でも、フランス生まれの「ST DALFOUR(サン・ダルフォー)」の「ストロベリージャム」は、おいしさとお値段のバランスがよく、スーパーなどで気軽に手に入るので愛用しています。
「サン・ダルフォー」は、どれも果汁の甘みだけで仕上げられているのが高ポイントです。砂糖、保存料、着色料は不使用なので、子どもが小さな頃から安心して食べさせていました。
味のよさはもちろん、ちょっと細身の瓶がかわいいんですよね。「ブルーベリージャム」や「カシスジャム」、「ラズベリージャム」なども気分で購入。無糖のヨーグルトにフルーツ代わりにのせたり、クラッカーにのせておやつにすることもあります。
牛乳のおいしさが凝縮!「もへじ」の「新鮮放牧牛乳のミルクジャム はちみつ」
牛乳と砂糖というシンプルな材料から作られるからこそ、素材のおいしさがポイントになるミルクジャム。「DEAN & DELUCA(ディーン アンド デルーカ)」の「ミルクジャム」が好きなのですが、『KALDI(カルディ)』で販売されている「もへじ」の「新鮮放牧牛乳のミルクジャム はちみつ」は、前者と同じく「十勝しんむら牧場」さんが製造しています。
「十勝しんむら牧場」さんは、放牧で牛たちを育て、搾りたての新鮮なミルクを使ってジャムなどの加工品も手掛けています。このミルクジャムには「十勝養蜂園」の菩提樹(シナノキ)のはちみつも使用し、ミルキーではちみつの香り高さが感じられます。
トーストはもちろん、スコーンにつけたり、温かい紅茶やコーヒーに溶かしてもマル。イチゴがおいしい時期には、練乳のようにかけても合いそうです。
パンもいいけど、ホットケーキやクラッカーもね。
null平日の朝食はトーストに。週末など余裕がある日は、ジャムをホットケーキに添えることもあります。近ごろ気に入っているのは「長野の『ホールフーズ』(アメリカのオーガニックスーパー)」とも称される、ご当地スーパー「TSURUYA(ツルヤ)」の「ホットケーキミックス」。「ツルヤ」はオリジナル商品が豊富かつ、添加物をなるべく使っていないものが多く、さらにお手ごろ! お土産にしても喜ばれるので、近くへゆく時にまとめ買いします。
この「ホットケーキミックス」は、香料・着色料不使用です。焼くと、ほんの〜り甘い香り。もちっとした食感で、ジャムをのせるとしあわせな週末の始まり、始まり。
また、子どものおやつや、大人のおつまみに。また、急な来客時にもジャムをのせて出したりと、重宝しているのが「ブルボン」の「天然酵母のクラッカー」です。1個包装あたり6枚入りでカロリー80kcalと、罪悪感低め。なおかつほんのり塩味の素朴な味わいなので、いろいろなジャムやクリームを受け止めてくれます。
ジャムを数種類揃えるだけで、大げさではなく幸福度が増しています。
じつは、SNSをひらくと毎日ばっちり朝食を作っているママを目撃してシュン……とすることも多々。そろそろ“限界母さん”を卒業したいと思っているんです。だからこそ、一つひとつ「それって本当に私しかできない?」という家事を手放していきたいものです。
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote