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さくらんぼとアメリカンチェリーの栄養に違いはあるの?効果効能や保存方法を解説します!

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かわいらしい見た目と甘酸っぱい味で人気のさくらんぼ。日本の淡いピンク色のものと、アメリカンチェリーと呼ばれる濃い色のものがありますが、その栄養に違いはあるの?という疑問にお答えします。旬の期間が短いので、おいしさをキープするための保存方法も要チェックです!

さくらんぼの栄養情報

さくらんぼには、日本産で淡い色合いの「さくらんぼ」と、主にアメリカ産で色の濃い「アメリカンチェリー」があります。旬の時期は5月から6月にかけて。

アメリカンチェリーの方が味や香りが濃厚なので、エネルギー(カロリー)などが高そうな印象ですが、実際の数値で比べてみましょう。

さくらんぼ100gあたりに含まれる栄養素

・エネルギー:64kcal
・糖質:14.0g
・β-カロテン:81μg
・β-クリプトキサンチン:21μg
・ビタミンE(α-トコフェロール):0.5mg
・ビタミンC:10mg
・葉酸:38μg
・カリウム:210mg
・鉄分:0.3mg
・食物繊維:1.2g

アメリカンチェリー100gあたりに含まれる栄養素

・エネルギー:64kcal
・糖質:15.7g
・β-カロテン:20μg
・β-クリプトキサンチン:7μg
・ビタミンE(α-トコフェロール):0.5mg
・ビタミンC:9mg
・葉酸:42μg
・カリウム:260mg
・鉄分:0.3mg
・食物繊維:1.4g

アメリカンチェリーの方がさくらんぼに比べて糖質は少し多いですが、エネルギーは同じです。また、そのほかの栄養素もビタミンA(β-カロテン、β-クリプトキサンチン)が少なく、カリウムが少し多い程度で大きな差はありません。

さっぱり爽やかな甘さが特長のさくらんぼと、濃厚な甘みと香りが味わえるアメリカンチェリー。栄養上の違いはあまりないので、お好みの味で選んでみてはいかがでしょうか。

※ここから先はさくらんぼの栄養情報についてお話しします。

糖質・エネルギー(カロリー)は高いの?

さくらんぼ100gあたりのエネルギーは64kcal、糖質は14.0gです。一般的な果物と比べてみるとバナナよりエネルギー・糖質ともに控えめですが、りんご、みかん、キウイと比べてみるとエネルギー・糖質ともにやや高くなっています。

【果物100gあたりのエネルギーと糖質の比較】

・さくらんぼ:64kcal、糖質14.0g
・バナナ:93kcal、糖質21.4g
・りんご:56kcal、糖質14.3g
・みかん:49kcal、糖質11.0g
・キウイ:51kcal、糖質10.8g

抗酸化作用も!さくらんぼの効果・効能

美容にうれしい抗酸化ビタミン

さくらんぼは美容に役立つ抗酸化ビタミン(A、E、C)が含まれています。

・ビタミンA(β-カロテン、β-クリプトキサンチン)

β-カロテン、β-クリプトキサンチンは体内でビタミンAとして利用されるため、プロビタミンAと呼ばれます。皮膚や粘膜の健康を維持する働きがあり乾燥肌やニキビの予防に役立つほか、強い抗酸化作用を持っていて老化予防(アンチエイジング)効果も期待できます。

・ビタミンE(α-トコフェロール)

体内でビタミンEとして働く栄養素が8種類あるなかで最も強い作用を持っているのがα-トコフェロールです。抗酸化作用があり、老化予防が期待できます。また、末梢血管を拡張する働きは血流をよくすることで血色のよい肌でいたい人におすすめです。

・ビタミンC

体内でコラーゲンを生成するために必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康を維持する働きのほかメラニン色素が作られるのを抑制する働きがあり、しみ・そばかす予防が期待できます。美白・美肌を保ちたい人におすすめです。水溶性のため、煮たり茹でたりすると失われやすく調理不要で生のまま、おいしく味わえる果物はビタミンCの補給にぴったり。

さくらんぼの健康効果

さくらんぼには健康に役立つビタミン&ミネラルが含まれています。

・葉酸

ビタミンB群の仲間で産前産後や赤ちゃんの成長に欠かせませんが、男女問わずすべての人に大切な栄養素です。赤血球を作るために必要で貧血予防に役立ちます。ヨーグルトなど乳製品にも含まれるビタミンB12と相性が良く、力を合わせて働くので、一緒に摂取すると効率的ですよ。

・カリウム

カリウムは偏った食生活で不足しがちなミネラルですが、体内の余分な塩分(ナトリウム)の排出を促すことで高血圧予防や生活習慣病予防に役立っています。塩分を摂りすぎる傾向にある日本人にとって、重要な栄養素なのです。カリウムは野菜にも多く含まれますが、甘くておいしいさくらんぼで手軽に補給できるなら、うれしいですよね。

・鉄分

鉄分は血液に多く含まれ全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。鉄分は吸収率が低いこともあり不足しやすく意識して取り入れたいミネラルです。野菜や果物などに含まれる鉄分は非ヘム鉄といいビタミンCと一緒に摂取することで吸収が高まりますが、さくらんぼはビタミンCも含まれているので効率よく摂取できますね。

さくらんぼに含まれるポリフェノール

さくらんぼのかわいらしい色味はアントシアニンという色素成分によるものです。アントシアニンはブルーベリーにも含まれているポリフェノールの一種でもあり、美容と健康に役立つ抗酸化作用があるほか、目の疲れに良いといわれています。

さくらんぼの保存方法

なるべく温度変化をさせないのがポイント!

さくらんぼは温度変化やそれにともなう結露にとても敏感で傷みやすい果物です。保存するときはなるべくそのままの温度を保ち、2~3日以内を目安に食べ切りましょう。常温で売られているものなら常温に置きますが、もし郵送の冷蔵便で届いたときはすぐに冷蔵庫に入れてあげましょう。

また、乾燥防止のためにキッチンペーパーや新聞紙で包むと長持ちしますよ。

冷凍保存もできる?

さくらんぼは冷凍保存できます。ヘタがついたまま、やさしく水洗いしたらキッチンペーパーで丁寧に水気をとり、保存袋に重ならないよう平らに入れて冷凍庫へ。そのまま半解凍でおいしく味わえますが、完全に解凍すると食感や風味を損なうので注意してください。

そのほかにも半解凍で種を取ってから牛乳やヨーグルトと合わせてミキサーにかけジェラートやスムージーにする、凍ったまま炭酸水に浮かべておしゃれなフレーバードリンクするなどいろいろ楽しめます。

日持ちの目安は1カ月ほど。長期保存したものは衛生面を考えてジャムなどに加熱調理すると安心です。

 

・撮影/黒石あみ(小学館)

【参照】
・文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
・「からだにおいしいフルーツの便利帳」三輪正幸 監修 高橋書店
・「一生役立つきちんとわかる栄養学」飯田薫子 寺本あい 監修 西東社
・「あたらしい栄養学」吉田企世子 松田早苗 監修 高橋書店
・厚生労働省 令和元年(2019年)「国民健康・栄養調査」の結果 https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
・毎日くだもの200グラム推進全国協議会委員「くだものの栄養素」http://www.kudamono200.or.jp/health/health_01.html
・毎日くだもの200グラム推進全国協議会委員 「くだものの健康効果」 http://www.kudamono200.or.jp/health/health_02.html

(最終参照日:2021/12/16)

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