「ハリッサ」は、クスクスには必須のチュニジアの国民的調味料
null「ハリッサ」はチュニジアでは“国民的スパイス”と言われる調味料。モロッコやフランスなどでもよく使われ、クスクス(小麦粉から作られる粒状のパスタみたいなもの)を食べる際には欠かせないと言われています。
実はこの「ハリッサ」、17年ほど前、日本ですこ~しだけブームになったことがあり、私も当時、チューブタイプの輸入ものハリッサを買ったことがありました。
しかし独特のクセある味や風味が今以上に料理ができなかった当時どうしたらいいのかわからず。しかもクスクスなど今みたいに簡単に手に入らなかったので、バターライスにチキンのトマト煮を添えたものを食べるときにトッピングしてみたりしましたが、それ以外、結局使いこなせず。最後は賞味期限が切れて捨ててしまったという苦い思い出があります。
しかし多少は料理ができるようになった今、改めて「ハリッサ」と対峙!
カルディの「ハリッサ」の原材料は、ポルトガル産のパプリカ、菜種油、食塩、にんにく、唐辛子、玉ねぎ、砂糖、醸造酢、ごま、コリアンダー、クミンなど。ふたを開けるとパプリカの香り。
食べてみるとその瞬間は辛くないのですが、後から辛さが追いかけてきて体がポカポカしてきます。また動物性のうまみが入っていないので、意外なほどあっさりとした味わい。
ただ1点注意を。少量とはいえコリアンダー(パクチー)が使われているので、パクチーが苦手な人はちょっと気をつけてください。
「ハリッサ」は野菜との相性がいい!
nullでは、どう使い倒しましょうか。クスクスに必須と言ったって、私みたいな日本の普通の家庭のおばさんにとってクスクスなんて何十年に1回食べるか食べないかの料理です(笑)。
それじゃ困ります。そこでふと17年前、グリルした野菜(確かズッキーニとパプリカ)に塩をふり、オリーブオイルをかけ、「ハリッサ」をトッピングした記憶があり、野菜×「ハリッサ」がおいしかったことを思い出しました。
というわけでポテトサラダにトッピング。これはイケます! もったりしたポテトサラダに「ハリッサ」のカレーを思わせるパンチの効いた味が加わり、“ちょっと高級なポテトサラダ”に。これは大人に大好評でした。
にんじんのラペに少しのせて食べてもイケます。にんじんのラペをバゲットにはさんだサンドイッチのときなどにもちょっと「ハリッサ」を加えると、今までにないエスニックな新しい味わいのサンドイッチになっておいしいはず!
「ハリッサ」味のチャーハンは、まさにビールの友!
nullそして次なるヒットはチャーハン!
フライパンに少量のオリーブオイルとハリッサを熱し、そこへごはんや具材を投入。チャーハンを作ります。仕上げに塩、こしょうで調味を。これが食べるとじわじわ辛くなり(ただし後をひかない辛さなので食べきれます!)、うまいっ!
まさに大人のためのチャーハンですが、絶対ビールにも合いますよ。暑い日はぜひハリッサチャーハンをつまみにビールをどうぞ!
火にかけることで風味が増す!
nullチャーハンを作ってわかったのですが、「ハリッサ」は炒めることでさらに風味と香りが増すのでぐっとおいしく!
ですので“ハリッサ炒め”にしたパスタも作ってみました。火にかけたハリッサと市販のパスタソースを混ぜ合わせ、茹で上がったパスタを投入!
これもうまい。でもやはり「ハリッサ」+塩、こしょうだけで作った方が正解でした。
同じ要領で、野菜炒めもおいしいと思います。
ただし食塩は入っているものの「ハリッサ」自体にあまり塩気はないのでこうした炒め物のときは最後に必ず塩、こしょうで味を調えてください。
ポン酢と合わせて“エスニックだれ”に
nullぎょうざ×「ハリッサ」もよく提案される食べ方。ですが、私はぎょうざに「ハリッサ」をトッピングするのではなく、ポン酢に「ハリッサ」を混ぜてエスニックだれを作り、それにつけて食べています。
このエスニックだれ、さっと焼いた肉にも合いますし、シュウマイやチヂミのたれとしても使えます。ポン酢が異国の味に変身します。
<おまけ>ラーメンに入れてみると…?
nullラーメンに混ぜたらどんな味になるかなと思い、「チキンラーメン」にちょっとだけトッピングしてみました。結果不思議な味の……今までに食べたことのないエスニックな味のラーメンに(笑)。
もしかしたら「チキンラーメン」よりも「カップヌードル シーフード」の方が合うかもしれません。
いかがでしたか、今年注目の調味料「ハリッサ」。試した結果、
- 野菜と合う
- 火にかけると風味が増す
ことがわかり、使い切るならこのふたつの方法がおすすめ。
ぜひ1度、“異国の味”を試してみてくださいね。
撮影/中田ぷう