約226kgの重さにも耐える丈夫なトート
null少々のことではへこたれない丈夫なキャンバス生地に、ブルーやレッド、ブラックなどの普遍的な色のハンドルが施された「ボート・アンド・トート」。シンプルで使いやすいトートバッグで、一家にひとつはある、と言っても過言ではないのでは? 街中で見かけたことがある方も多いでしょう。
その原点は、まだ電気冷蔵庫が普及していなかった1944年。アメリカの一般家庭で、冷蔵庫といえば切り出した氷で庫内を冷やす木製の箱「アイス・チェスト」が主流だったころ。重い氷をアイス・チェストまで運ぶのは重労働でした。その負担を軽くするために生まれたのが「ビーンズ・アイス・キャリア」です。
これがのちに、今も世界で愛される「ボート・アンド・トート」になりました。製造の全工程を担うのは、アメリカ・メイン州の自社工場の専任チーム。縫製から検品までの全工程を人の手と人の目で仕上げる流儀は、今も80年前と何も変わっていないそうです。
カスタムするのが楽しい
null『L.L.Bean』のトートバッグの何がいいって、丈夫でシンプルだから使い勝手がよいというのは大前提。そのうえで、カスタムする楽しみがあるんですよね。
とくにモノグラム(イニシャル刺繍)は人気。しかも、トートバッグはもちろん、バックパックなど他のバッグにも入れられるそうです。『L.L.Bean』のスタッフさんは、お子さんのバックパックにモノグラムを入れたとのこと。何それ!想像するだけで可愛すぎる〜。
「L.L.Bean」のトートバッグをカスタムしてみました
『L.L.Bean』のトートバッグは10年、20年と長く使えるので、プレゼントにもおすすめ。筆者も家族の誕生日にカスタムして贈りました。
カスタムは、店舗でもオンラインストアでもできます。筆者はオンラインストアで注文しましたが、とっても簡単で、とっても悩みました(笑)。だってモノグラムも合わせたら、組み合わせの数が果てしないのです!
カスタム方法は、以下の通り。
- ベースとなるトートバッグを選ぶ。このとき、ハンドルのカラー・サイズ(5種類)を決める。
- ハンドルの長さ(スタンダードかロングか)を選ぶ。
- モノグラムを決める。
たったの3ステップ……ではありますが、とくに時間がかかったのは3の「モノグラム」。書体などのスタイルを選び、刺繍する文字を決め、刺繍糸の色を決める。こう書くと簡単でしょ?と思いますが、とくに刺繍糸の色は悩みました。結果、オンラインストアのおすすめする色も見たうえで、娘の「こっち!」という一言で決定。
注文してから届くまでには1週間強くらいかかったでしょうか。
世界にひとつの「ボート・アンド・トート」は、いまや荷物が多い仕事の日に、食材のまとめ買いに、旅行にと大活躍。一番大きな「エクストララージ」ですが、飛行機の機内持ち込みもできました。
シーズンカラーも見逃せない
null定番カラーだけでも、カスタムも加えたら無限の楽しみがあるというのに、さらに憎いのはシーズンカラーも登場する点です。2024年のラインナップは、ビンテージローズ(ピンク系)やモーヴ(紫系)などの、絶妙なくすみカラー。
ああ、もう!すでに何個も持っているのに、また欲しくなっちゃう!という、ファンの悲痛な声が聞こえてくるようです。
新作はショルダーストラップ付きのスモールトート
80周年の節目に登場したのは、取り外しのできるショルダーストラップがついた「1944 ボート・アンド・トート」です。
開口部には、ジッパー付き。さらにジッパー付きの内ポケットがひとつあり、鍵やカードケースなどの大切なものを入れておくのにも安心です。
斜めがけはもちろん、肩からサラッとかけて持ってもすてきでしたよ。
時代を超えて愛される『L.L.Bean』のトートバッグ。
新品のかっちりとした格好よさはもちろん、何年か使い込んで、持ち手が柔らかくなってくるとまた使いやすくて渋いんです。また、バッグとして持ち歩くのはもちろん、車の荷物入れとして常備したり子どもの絵本を入れたりと、物を入れる道具としても活躍してくれます。
そうそう、生成りのキャンバス地は汚れが気になるという方も、ご心配なく。自宅で気軽に洗濯できるのも、『L.L.Bean』のトートバッグの魅力です。
気になっていた方は、どうぞ80周年の節目にチェックしてみてください。
【取材協力】
L.L.Bean
朝ランが日課の編集者・ライター、女児の母。目標は「走れるおばあちゃん」。料理・暮らし・アウトドアなどの企画を編集・執筆しています。インスタグラム→@yuknote