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市販の“冷凍フライ”も揚げられる!スチームオーブンレンジ「ビストロ」の最新機種は、冷食ブームの強い味方になりそう【実食レポ】

手軽で便利、時短料理の強い味方「冷凍食品」。1日に何度も課される料理というタスクを少しでもラクしてこなしたい&できれば家族で美味しく食べたい……。そんなニーズに応える商品が続々と発売され、最近は主食とおかずが同時にレンチンできるワンプレートタイプや、旅行気分を味わえて高級感のあるお取り寄せグルメなど、バリエーションも豊富になりました。

冷食ブームの中、不可能だったパン粉付きの揚げ物も調理可能に

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パナソニックが主催した「冷凍食品とおいしい暮らし 体験セッション」で展示されていた、ビストロで揚げた冷凍食品。見た目にもサクサク感が伝わります。

そんな冷食大歓迎の時代に、パナソニックから新発売された「スチームオーブンレンジ ビストロ」(以下、ビストロ)は、『冷食をもっと美味しく楽しめる』に特化した業界初の機能を搭載。なんと、ビストロにおまかせするだけで、市販の冷凍フライ(揚げる前の状態のもの)をサクサクに揚げてくれるのです。

従来のビストロでは、専用レシピで手作りしたから揚げや、揚げ調理済みの食材をサクサクに仕上げることはできたのですが、新機種では、パン粉付きの未加熱の冷凍食品の調理が可能に。例えば、コロッケやアジフライ、とんかつも自分で揚げずにお任せできちゃいます。

冷食王子の解説に納得!電子レンジの進化が求められるワケ

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高齢化で国民一人当たりの食品の消費量は減っているけれど、一人当たりの冷凍食品の消費量は増えているというデータも教えてくれました。

冷凍食品の商品開発や、累計1万品以上の冷凍商品の実食を通して冷凍生活アドバイザーとしてメディア出演している「冷凍王子」こと西川剛史さんが、最新の冷凍食品の4つのトレンドを教えてくれました。

・主食とおかずがワンプレートになった時短&簡単便利冷凍食品

・イチから材料をそろえるよりも安い! 節約冷凍食品

・海外メーカーやご当地モノなど旅行気分が味わえるグルメ冷凍食品

・減塩チャーハンや玄米など健康志向冷凍食品

中でも、物価高騰の昨今は<節約冷凍食品>のニーズが高まっているそう。冷凍王子が注目しているのは、業務スーパー等で大容量で扱っている白身フライ・いかフライ、ミートコロッケなどの未油調(衣付きで油で揚げていない)の揚げ物商品。

「消費者目線でいうと“家で揚げるのは面倒だから、揚げておいてほしい”という意見もあると思いますが、揚げ物の商品を作る工場では何メートルもあるフライヤーの管理等に非常にコストがかかるので、それが売価に反映されてしまっています。

逆に言うと、揚げていない未油調の冷凍食品は売価が安くてコスパも良く、業務スーパーではラインナップも充実しているのでおススメです。

“揚げる“という調理に抵抗感がある人も多いと思いますが、新しいビストロのように冷凍食品の揚げ調理ができるのは本当に手軽だと思います。冷凍食品と電子レンジの組み合わせは今後も注目していきたいですね」

なるほど~。私は未油調の春巻きをたまに揚げているのですが、やっぱり後処理が面倒……。オーブンレンジにお任せできるなら頻繁に食卓に出せるし、他の未油調商品も試してみたくなります。

焦げ、崩れ、揚げムラの失敗を乗り越えて、「レンジで揚げ物」を実現

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子どもが大好きな揚げ物、いざ作るとなると目を離せないし後始末が大変だけど、ビストロにお任せすれば、やらなくていいコトがずらり!

 ・油の予熱が不要

・ひっくり返さなくていいので鍋の様子見が不要

・食材に油を塗るだけなので、油の後処理が不要

・油はねしないので、コンロや壁の掃除が不要

 揚げ物の手間と悩みを解消した「おまかせ熱風フライ」の機能を実現するために、約2,200通りの組み合わせから最適なブログラム設定を検証するなかで、特に難しかった食材がコロッケだったそう。ムラなく、崩さず、焦がさず揚げる難しさを乗り越えて、パン粉の水分を飛ばしつつサクサクした食感と美味しそうな焼き目を付けることに成功したときは、開発担当者も「涙が出るほどうれしかった」とのこと。

グリル機能に使用するヒーターと、オーブン機能に使うヒーター、ヒートグリル皿の3つの熱源の組み合わせで、揚げ調理が可能に。
コロッケ4個に使う油は、たったの大さじ4! 刷毛で塗るか、器に油を入れてコロッケの両面をちょんっと付けてもOK。コロッケコースに設定(スマホで操作も可能!)したら、約20分で完成です。

レンジで揚げたてコロッケを実食!気になる揚がり具合は…?

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焦げていない美味しそうな焼き目のコロッケ。油にまみれていないヘルシーさもありがたいです。スープの食材は、冷凍・冷蔵・常温が混ざっていてもOKだから、冷蔵庫にある食材を思うがままに使えます。

包み紙に包まれたコロッケを持ち上げると、ほっかほか! 中までムラなく加熱されていて型崩れもしていないのを実感。美味しそうな揚げ色もばっちりついています。

気になっていた衣は、サクサクというよりはザクザクした食感。でも、ほくほくした中身とのコントラストがいかにも揚げたてのコロッケという感じで、レンジにお任せでこのクオリティならば大満足です。

最新のビストロは、この揚げ調理に加えて、耐熱ボウルに食材と調味料を入れてチンするだけで1品作れる「ワンボウル調理」にスープメニューが新登場。いただいた豚汁は、にんじん、大根などのすべての具が均一の柔らかさになっていて、火加減や煮込む時間を気にせずこれが作れるなら、スープ作りだってお任せしたいです。

冷凍食品の世界も、調理家電の世界も、手軽さだけでなく美味しさも追及した進化を遂げていて、使いこなさなきゃもったいない!と実感しました。

冷食ブームに強い味方になりそうな最新のビストロの本体価格は税込み16万円前後。我が家の8年モノのシンプル機能のオーブン電子レンジだと、冷凍パスタやオムライスをチンしたときに何故か端っこがカリカリに固くなってしまうので、上手な解凍に加えて揚げ物調理もできるなら、買い替えたい家電リストに加えたいと思います。

駿河真理子
駿河真理子

大学卒業後は銀行に就職するも、大好きな雑誌の世界に飛び込む。『女性セブン』(小学館)で、編集兼ライターとして10年間、エンタメ系の誌面に携わる。第2子出産後、5年ぶりに『kufura』のライターとして復帰。今後は、育児や暮らしにまつわる記事を発信していきたい。

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