みなさんの使い方を知るべく、20〜60代の男女300人にチルド室の利用状況をアンケート。ランキング形式で紹介します。
圧倒的に多いのは「肉」!
nullアンケートの結果は下記の通りです。(複数回答あり)
1位 生肉……104人
2位 ハム、ウインナー、ベーコンなどの加工肉……67人
3位 魚……54人
4位 チーズ、バターなどの乳製品……48人
5位 チルド室がない……37人
6位 納豆……24人
7位 お刺身……9人
8位 小麦粉、お好み焼き粉などの粉もの……5人
圧倒的な多さで、1位は肉でした! 3位の魚と同様、お肉は鮮度の落ちやすい食材。やはり生鮮食品を入れる人が多いようでした。
ハムやウインナーといった加工肉、ちくわやかまぼこなどの練り物も肉や魚から作られているので、鮮度を保つためにチルド室に入れているという意見も多く見られました。
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プロが教えるチルド室の底力とは
nullみなさんの使い方がわかったところで、改めて適切な使い方について家電コラムニストの田中真紀子さんに伺いました。
ーーーチルド室にはどのような特徴がありますか?
「チルド室は、冷蔵室の一部に備えられていますが、
ーーーどのような食材を入れておくのが適切なのでしょうか。
「鮮度管理がよりシビアな、
ーーーチルド室に不向きな食材はありますか?
「水分が多い食材は凍ってしまう場合もあるので、
発酵食品はチルド室が適切だというのは初耳でした。アンケートでも「納豆」が6位にランキングしているので、実際に利用している人も多そうです。
水分の多い食材は凍ってしまう可能性もあるそう。「バター」が4位にランクインしていますが、「マーガリン」は水分量が多いので、チルド室には不向き。似ている食品ではありますが、気をつけたいですね。
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メーカーごとでチルド室の特性が違う
null冷蔵庫のメーカーによっても、チルド室の名称や特徴が違います。田中さんにメジャーメーカー4社の特徴を伺いました。自分の使い方に合っているものをチェックしてみましょう。
●パナソニック 「微凍結パーシャル」
「一般的なチルド温度より低く、肉や魚が凍り始めるギリギリの−3℃の微凍結状態で保存するので、冷凍したくないけれど、長めに保存したいときに便利。食品の表面に微凍結の層をつくることで酸化も抑えられ、肉は約10〜14日間、魚は約7日間新鮮に保存が可能です」
●日立グローバルライフソリューションズ 「特鮮氷温ルーム」
「−1℃で保存することで、凍らせることなく肉、魚ともに約7日間、鮮度を保ちます。さらに乾燥も抑えるので、ハムなどもラップなしで保存が可能に。
そのほか日立は『まるごとチルド』を搭載したモデルも。冷蔵室全体を2℃のチルド温度に設定できるため、小さなチルド室だけでなく、どこに入れても鮮度が長持ちします」
●東芝ライフスタイル 「氷結晶チルド」
「1℃〜−6℃の低温に設定することで、氷の膜を食材の表面に作り、酸化を抑えます。肉は約14日間、刺身や魚は約7日間保存ができます。さらに『速鮮チルド』モードを使えば、−4℃で一気に冷やして鮮度をキープ。逆に『解凍モード』を使えば、30分で冷凍した食材がサクッと切れるまで解凍が可能。こちらも日立同様、冷蔵室全体がチルドルームになる『うるおい冷蔵室』機能を搭載しています」
●三菱電機 氷点下ストッカーD A.I.
「過冷却現象を応用した三菱独自の技術で、−3℃〜0℃の低温下で、肉や魚を約3日〜10日間保存できます。さらにAIが家庭ごとの生活パターンを学習して最適運転してくれるので、食材のおいしさを長くキープしてくれます」
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上手に利用すれば、節約&時短に!
null肉などを大量買いしたときに冷凍しておくのはいいのですが、時間がない中で解凍するのは地味に面倒。チルド室の食材であれば完璧には凍っていないので、すぐに調理できるのもメリットです。物価高が続き、安いときに買い溜めしておくこともありますよね。そんなとき、チルド室をうまく利用すれば食材の鮮度を長く保ちつつ、上手に時短&節約ができそうです。
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田中真紀子さん。
【教えてくれた人】
田中真紀子さん
家電コラムニスト。仕事と家事、育児の両立に悩む中、忙しくても理想的な暮らしを叶えてくれる家電の魅力に目覚め、家電専門ライターに。家電に関する記事の執筆・監修を年間300本以上こなすほか、NHK「あさイチ」をはじめとしたテレビ・ラジオの出演、セミナー講師など幅広く活躍する。自宅に常時200以上の最新家電をそろえ、日常的に使いながら生活者目線で分析することで、読者に有益な情報を提供することをモットーとしている。
![中山夏美](https://kufura.jp/wp-content/uploads/2023/06/KsISFfb87P5bnx01687500403_1687500425-1.png)
山形県出身在住。一児の母。出産を機に2020年に東京からUターン。アウトドアとエンタメを得意とするライター。雑誌やWEBメディアに携わる。