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「リファ」と「ドクターエア」の高級シャワーヘッド、アウトドア派働く母さんが話題の2機種を比較してみた

一児の母である女性ライターが最新の美容業界で話題のシャワーヘッドを1カ月にわたりテスト。2機種を比較した忖度ナシのリアル・レポートでご紹介します。

アウトドア派が高級シャワーヘッドを試す

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ライターの福瀧智子(ふくたきともこ)です。ライター仕事はアウトドアが専門ジャンルで、ときどき7歳になる息子を夫にまかせて山へ海へと取材に出かけ、そのレポートや関連道具の紹介記事などを各種メディアで編集・執筆しています。

登山靴やレインウェア、キャンプ道具の善し悪しはスパッと話せますが、なぜ私のところにシャワーヘッド記事の執筆依頼が来たのだろう。さては普段から美容に無頓着で、日々髪を振り乱して家事と仕事に追われている私が、あまりにもカサつき、見窄らしいからだろうか。

あ、確かにこちら乾燥肌/アトピー肌体質で、しかも肌の水分不足がいよいよ加速する年齢。テスト対象としてはうってつけなのかもしれない……。

というわけで、いわゆる「普通のどこにでもあるシャワーヘッド」で暮らしてきた私が、最新技術を注ぎ込んだシャワーヘッドに切り替えたとき、果たして何が起き、何を感じるのか。その模様を余すことなくお届けしたいと思います!

試したのはこのふたつ。おお、すでにゴージャス。

左が『リファ』、右が『ドクターエア』の商品。

左は美容ローラーなどで有名な美容ブランド『ReFa(リファ)』から、2024年3月に発売となった「ReFa FINE BUBBLE U」。撮影泣かせなほど、素敵なインテリア小物のように光り輝いております。

右はエクサガンやマッサージ器などボディケア用品を多数発売する『DOCTORAIR(ドクターエア)』が、高機能シャワーへッドを展開する「アラミック」と共同開発したという「クリスタルジュエル」。2024年の11月発売。こちらも高級感が漂います。一緒に付いている丸いパーツはなんでしょうか。

 

これまで使っていたシャワーヘッド。

ちなみに、こちらが我が家で使ってきた最高に貧相なシャワーヘッド。この時点で「どうせこのライター、ビックリしてスゴイスゴイと騒ぐんだろう」と容易に想像できます。

まぁその通りなのですが。

では行ってみましょう! 最先端シャワーヘッド、何がすごくて、何がイマイチだったのか、包み隠さずお伝えいたします。

共通してよかったこと(1)きめ細やかなミストシャワーでタオルドライ後の肌の水分量が上がった

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私の体質をしっかり遺伝してしまい、小1の息子も同じく乾燥肌・アトピー肌。普段の保湿の目安のために、市販されている「肌水分チェッカー」を持っています(「この数字以下になったら保湿しようね」が分かりやすい)。

このチェッカーを使って、もともとあったシャワー使用後と、今回試した2つのシャワーの使用後を何度も確認しましたが、数値として如実に肌の水分量が上がっていました。

左)『リファ』「ReFa FINE BUBBLE U」。水道水に含まれる“溶存空気”を利用して「ファインバブル」を発生させる。右)0.001mm未満の気泡「ナノバブル」を発生させる『ドクターエア』「クリスタルジュエル」。
スカラ社の「モイスチャーチェッカー」を使用。皮膚のもっとも外側にある角質層の水分を計ることができる。上)ある日の入浴前の肌水分量。中)これまで使っていた普通のシャワーヘッドを何回か使用したときの平均的な数値がこれくらい。下)「Refa FINE BUBBLE U」と「クリスタルジュエル」はどちらも同様に水分量がアップし、だいたいこの前後の数値を実測!(※福瀧調べ)

2機種の使用後を例えるなら、タオルドライ直後の身体が「サッパリめの化粧水を塗布した」ようなしっとりした感覚。もちろんそのままでは乾いて水分量は減っていくので、ボディークリームや、ヒルドイドローションでケアしますが、とくに乾燥する冬場は入浴後のしっとり感が違いました。目で実際に数値が確認できて分かりやすく、これはすごさを実感。

なお、体感こそできませんでしたが、この細かいミストの気泡は肌や頭皮の毛穴よりサイズが小さいため、毛穴のなかまで入り込み、気泡の浮力で汚れをからめとってくれるそうです。各HPに行くと、ファンデーションといった化粧品や、頭皮の汚れが減少している顕微鏡写真も見られます。これは男性にもお勧めしたいですね。

共通してよかったこと(2) 複数の水流モードで自宅のお風呂が普段と違うスパ感覚になる

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(1)でお伝えしたミスト以外に、それぞれこだわりの水流モードが複数備わっているのもポイントです。ただ身体を洗い流すためだけだったシャワーが、他の目的をもったものになり、ありふれた日常のお風呂時間がこれまでとは別の場所になる感覚でした。

リファ「Refa FINE BUBBLE U」

吐水穴の数は大きさ、配置、角度など0.1mm単位で設計にこだわったそう。息子と「ビーム」と呼んで、ヘッドマッサージとして使っていた「ポイントジェット」が一番のお気に入り。もっと強くてもいいくらい。

ドクターエア「クリスタルジュエル」

共同開発した「アミラック」の独自技術により、約0.3mmの極小穴を178個配置した精密散水板を採用。ビートモードは一定のリズムで吐水されるリズミカルなタッピング水圧がおもしろい。

モードの切り替えのしやすさは、片手でできる『ドクターエア』に軍配があがりました。

従来のシャワーヘッドに比べてどちらも放出する水量が減るため、シャワー使用による水道・ガス代が節約できるという点は、主婦目線で非常にありがたいところです。

水流モードの切り替えは片手で操作できる『ドクターエア』(右)に軍配があがった。『リファ』(左)は片手操作は難しく、両手が必要。

個別に注目した点 「リファ」編 

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「ファインバブル」は産業界の固有名称

「ミスト」モード。

水と泡の力でやさしく汚れを落とし、また肌に潤いを与えるテクノロジー「ファインバブル」は、単に小さいだけの泡や微細気泡と呼ばれるものとは異なり、国際標準化機構(ISO)で定義される固有名詞だそうです。

マイクロサイズの気泡「マイクロバブル」とナノサイズの気泡「ウルトラファインバブル」の2種類があり、総称して「ファインバブル」と呼ばれるのだそう。これらは環境産業や医療現場といった分野で活用できることが分かり、開発研究が進んでいるのだとか。シャワーでは毛穴の汚れ除去や保湿効果のほか、大量の「ファインバブル」が全身を包み込むことで、使用直後は通常のシャワーより平均13%肌表面温度がアップするといった効果もあるとのこと。ナノとかマイクロに目がない数字オタクの息子は、かなり食いついていました(笑)。

個別に注目した点 「ドクターエア」編

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なんかすごいぞ、白い玉っころの役割

『ドクターエア』のナゾの付属物の正体も分かりました。

水道水が供給されるシャワーの根元に別売りのカートリッジを取り付けて使用するのが「塩素除去カートリッジ&ビタミンボール」とな! 水道水に含まれる残留塩素にビタミンCが反応して中和する性質を活用し、タンパク質が主成分の肌や髪にとって良い影響のない塩素を99.9%除去してくれるというものだそうです。なんだこれー! 近未来!?

願わくば、息子の汚い上履きや風呂の壁を洗うためにまで貴重なビタミンCを消費するのはもったいないので、イチ貧乏性の願いとしてON/OFFスイッチをつけてはもらえませんでしょうか……。

やはり便利だった手元止水ボタン

止水ボタン。

普段から止水ボタンの付くシャワーヘッドを使っているので、手元で止水できる『ドクターエア』はやはり便利でした。ひとつ欲を言うと、すぐそばにある流水モード切り替えのレバーか、この止水ボタンかの表面になにか小さな突起(目印)をつけてほしいな、ということ。洗髪時、泡で目が開けられないようなときもパッと掴んだ際にどちらのボタンかが即座に認識できるので、直感的に使えて便利だと思います。

 

共通して気になった点(1)大きく重さのあるシャワーヘッド

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これだけ機能を詰め込んでいるので致し方ないかもしれませんが、やはりヘッドの重さが気にならないと言えばウソになります。シャワーヘッドを固定する壁ホルダーがよい位置にある家庭は問題ないかもしれませんが、そうでなかったり、手で持って身体を洗い流す習慣がある人にとっては、長時間の使用はやや重いかも……(とくに女性や子ども)。

本体重量は「リファ」は約300g、「ドクターエア」は約255g。今の息子ではまだ持って自分でうまく浴びられないようだった。

共通して気になった点(2)ミストは冬は寒い

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水が広く霧状になって拡散されるミストは、テストした冬には正直寒かったです。とくに子どもは寒がって逃げ回るため、ミストを利用する際はお湯の設定温度を2〜3度上げる必要がありました。ただ逆を言えば、夏は非常に重宝しそう。水温の感じ方がマイルドになるので、風呂上がりに最後サッと冷水で身体をクールダウンさせれば、脱衣所で汗だくということも減るように思いました。

ついでに家族のひと言コメントもお伝えしておきます。

小1 息子
「オレ(いっちょ前にオレ)はビームが好きだよ。頭に当てると気持ちいいから」


「家の貧相なシャワーと違ってとにかく高機能。お風呂時間が贅沢になるから、本当に機能は目を見張るんだけど、もう少しどっちもヘッド部分が軽くなるといいなぁ」

まとめ

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このような感じで約1カ月にわたって使い比べてみた、ふたつの最新シャワーヘッド。ワーママの身として、どうだったのでしょうか。

答えは「平日は最低限のシャワーとして、週末はその機能をたっぷり堪能してリッチに」

これが今の私にとって最先端シャワーの使い方の正解のように思います。もちろん、仕事の頻度や、お子さんの年齢、夫婦だけの暮らしだったりすれば、話はまた別ですね。このシャワーの様々な機能を7日間毎日120%活用できるゆったりした暮らしが来ることを願って止みません(遠い目)。

 

【製品概要】

Refa(リファ)』「Refa FINE BUBBLE U」
カラー:ホワイト(写真)、シルバー、ブラック
サイズ:約H241×W96×D134mm
重量:約300g
税込み価格:3万円(ホワイト、シルバー)、3万3,000円(ブラック)

https://www.refa.net

DOCTORAIR(ドクターエア)』「クリスタルジュエル」
カラー:ホワイト(写真)、シルバー
サイズ:約H268×W96×D67mm
重量:約255g
税込み価格:2万9,700円

クリスタルジュエル 塩素除去カートリッジセット」
内容物:カートリッジ+ビタミンボール2個
税込み価格:3,960円
※単体「塩素除去ビタミンボール2個セット」は税込み1,980円

https://www.dr-air.com

写真・文/福瀧智子

福瀧智子
福瀧智子

フリーランスの編集者・ライター。アウトドアやスノーボードなどについての執筆を担当。国内の野外フェス制作にも多数携わる。一児の母。

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