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里芋は下茹で不要、作り置きにも!【里芋のそぼろ煮】楠さんちのホットクックレシピ Vol.83

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

今回は「里芋」を使います。下茹でなしでOKですが、余分なぬめりを取るためのひと手間は必見です。ひき肉と一緒にホットクックに入れるだけでできあがりの簡単調理! 洋風おかずとして、チーズ焼きのレシピもあわせてご紹介します。

ひき肉入りでご飯にも合う!「里芋のそぼろ煮」

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こんにちは。楠みどりです。

ねっとりとした食感の里芋に甘辛いそぼろが絡んだ「里芋のそぼろ煮」は、覚えておくと便利な和のおかず。見た目は地味ですが、甘辛の醤油味とひき肉のうま味をまとった里芋は、どこか懐かしさを感じるような、ほっと癒される味わいです。

ホットクックを使えば、里芋を下茹でしなくてもしっかりと火が通り、味の染みた里芋のそぼろ煮が完成します。

そぼろ煮の他にも、蒸した里芋にチーズをのせて焼いた洋風のおかずもご紹介しますので、気分に合わせて試してみてくださいね。

2~3人家族にぴったりの1.6Lタイプを使用

我が家は3人家族なので、扱いやすい2~4人用、1.6Lタイプのホットクックを使用しています。炊飯器と同じくらいの大きさなのでそれほど場所も取りません。

こちらは2025年3月現在の最新モデルですが、以下のレシピは旧モデルでも作ることができます。メニュー名などが多少変更になっている場合もありますが、その場合は近いものを選んで作ってみてください。

定番ほっこりおかず「里芋のそぼろ煮」

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【材料】(2~3人分)

・里芋 4~5個(大きさにばらつきがあるため、400g程度を目安にしてください)
・豚ひき肉 100g

<調味料>
・水 100ml
・しょうゆ 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・しょうがのすりおろし(チューブ) 1~2cm分

【作り方】

(1)里芋は皮をむき、大きければ半分に切ります。塩少々(分量外)をふって手でもみ込み、ぬめりが出てきたら水で洗い流します。水気をしっかりとふき取ります。

(2)ホットクックの内鍋に(1)を入れ、その上に豚ひき肉をほぐしながら加えます。

(3)<調味料>を加えてホットクック本体にセットし、まぜ技ユニットを装着します。

(4)「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「煮物・炒め物」→「野菜」→「里いもの煮ころがし」をセットしてスタートボタンを押します。約35分で完成します。

●ポイント:レシピブックは里芋のみで煮ていますが、今回はひき肉を加えてそぼろ煮にします。

(5)完成直後がこちらです。ひき肉が少し塊になっていますが、里芋にはしっかりと火が通っています。

(6)手動メニューから「煮詰める」ボタンを選択し、蓋を開けて3分ほど水分を飛ばしながら煮詰め、ひき肉をほぐします。器に盛り付けて完成です。今回は彩りをプラスするために別茹でした絹さやを添えました。

里芋にひき肉を加えることでうま味とジューシーさがプラスされます。娘にも好評でしたし、私も里芋特有のねっとりとした食感が好きなので、一緒においしくいただきました。

続いて、煮物にしがちな里芋を、子どもでも食べやすいように洋風にアレンジしたレシピをご紹介します。

【洋風アレンジ】里芋のみそマヨチーズ焼き

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【材料】(1~2人分)

・里芋 2~3個(200g程度)
・ピザ用チーズ 30g
・パセリのみじん切り 少々

<調味料>
・みそ 大さじ1/2
・マヨネーズ 大さじ1

【作り方】

(1)里芋は皮をむき、厚さ1cm程度に切ります。塩少々(分量外)をふってもみ込み、ぬめりが出たら水で洗い流します。水気を拭きとり、蒸しトレイに並べます。

(2)ホットクックの内鍋に水200mlを注ぎ、蒸しトレイをセットします。「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「蒸し物」→「蒸し野菜」を選んでスタートボタンを押します。約20分かかります。

(3)蒸し上がり直後がこちらです。柔らかくしっとりと蒸されているのが分かります。今回はチーズ焼きにしますが、熱いうちにマッシュしてポテトサラダやコロッケにしても。

(4)里芋と<調味料>を混ぜ合わせて耐熱容器に並べます。ピザ用チーズをのせて、オーブントースターでチーズが溶けて焼き色が付くまで5~6分焼きます。焼き上がったらパセリのみじん切りを散らして完成です。

淡白な味わいの里芋にみそマヨソースとチーズが絡んで、メリハリのある味わいに仕上がります。娘用に作ったのですが、意外にも夫にも好評で「お酒に合う!」と言っていました。夫は今ダイエット中なのですが、里芋は芋類の中でも低カロリーなので、体重が気になる方にもおすすめです。

 

前回ご紹介した大根と手羽先の煮物同様、里芋を下茹でしなくてもしっかり火が通るのは嬉しい点ですね。里芋のそぼろ煮は冷凍の里芋でも作ることができるので、あと一品欲しいという時にも覚えておくと便利ですよ。新年度が始まって慌ただしい毎日の中でも簡単に作れるので、ぜひ試してみてくださいね。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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