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複雑なうま味の手作り調味料【醤油麹】楠さんちのホットクックレシピ Vol.79

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

前回の「塩麹」に続き、今回はホットクックを使って「醤油麹」を作ります。塩麹の材料は「塩と麹」ですが、醤油麹はその名の通り「醤油+麹」。塩麹よりもさらにうま味の濃い、コクのある調味料となります。

うま味が濃い!万能調味料「醤油麹」

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大ブームとなった塩麹に比べて使ったことがある人は少ないかもしれませんが、醤油麹も塩麹に負けず劣らず便利な調味料。醤油に麹の甘みとうま味が加わって、これ1つプラスするだけで複雑なおいしさを出すことができますよ。

ホットクックを最新型に更新しました!

今まで右側の赤いホットクックを使用してきましたが、今回から左側の最新モデル(2024年製)を使用します!

容量は今までと同様の2~4人用、1.6Lタイプですが、並べてみると、横の持ち手の部分がスリムになって、よりコンパクトになっています。液晶画面も見やすくなった印象です。

レシピブックには「パパっとおかず」という15分以内で作れるメニューが追加されており、忙しい毎日に役立つこと間違いなし。

これからご紹介するレシピは最新モデルでなくても作ることができますので、従来のモデルをお持ちの方もぜひ参考にしてみてくださいね。

基本の醤油麹の作り方

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【材料】(作りやすい分量)

・米麹(乾燥タイプ) 150g
・醤油 150ml
・水 75ml

【作り方】

こちらの記事を参考に、塩麹と同様に作ります。機種により「醤油麹」のメニューボタンがあるものとないものがあるようなので、ないモデルの場合は「塩麹」を選択してください。完成まで6時間かかります。

塩麹と同様に、煮沸消毒した保存容器に入れて、冷蔵庫で保存します。醤油の塩味がまろやかになり、野菜スティックや冷奴に付けて食べると止まらないおいしさです! そのままでもおいしい醤油麹ですが、煮物に使っても絶品。いつもとちょっと違う味わいになる肉じゃがのレシピをご紹介します。

うま味たっぷり!醤油麹肉じゃが

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【材料】(3人分)

・牛こま切れ肉 150g
・じゃがいも 2個
・玉ねぎ 1/2個
・にんじん 1/2本
・いんげん 6~8本
・醤油麹 大さじ2
・水 150ml

【作り方】

(1)じゃがいもは皮をむいて一口大に切ります。にんじんは一口大の乱切り、玉ねぎはくし切りにします。これらの半量をホットクックの内鍋に入れます。

(2)(1)の上に牛こま切れ肉の半量を広げてのせます。

(3)(2)の上に残りの野菜、その上に牛肉をのせて、醤油麹を加えて水を注ぎます。ホットクック本体にセットしてまぜ技ユニットを装着します。

●ポイント: 野菜と牛肉を交互に重ねることでまんべんなく火が通ります。

(4)「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「煮物・炒め物」→「肉」→「肉じゃが」を選んでスタートボタンを押します。約35分で完成します。

●ポイント:ホットクックで加熱している間に、いんげんは食べやすい大きさに切ってから、塩を加えた熱湯で下茹でしておきましょう。こうすると色味が鮮やかに仕上がります。

(5)完成直後がこちらです。下茹でしたいんげんを加えてさっと混ぜ合わせ、器に盛り付けて完成です。

醤油麹を使っているので、少しとろみが付いておいしそうにでき上がりました! 味付けは醤油麹だけ。いつもの肉じゃがよりも野菜の優しい甘みが感じられて、飽きずに食べられます。夫や娘にも好評の一品でした。

 

今年は塩麹や醤油麹などの発酵食品を毎日の料理に取り入れて、体の中から健康的に整えていきたいと思います。麹もスーパーで手軽に買えるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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