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【手作り塩麹】低温調理&まぜ技ユニット使用で簡単!楠さんちのホットクックレシピ Vol.78

ホットクック愛用者の中で意外と多い、「いまいち使いこなせない」「定番のレシピにもうひと工夫してみたい」というお悩み。そんな方のために、野菜ソムリエでありママでもある料理家の楠みどりさんが、ホットクックで作るからこそおいしい、オリジナルレシピをご紹介します。

今回は定番調味料「塩麹」を作ります。完成品も購入することができますが、家なら「麹」にこだわったり、塩分濃度を調整したりと自分好みの塩麹を作ることができます。さらにホットクックなら、毎日かき混ぜる手間や温度への気配りも必要なく完成するのもうれしい点! 完成した塩麹を使用したレシピもあわせてご紹介します。

手作り発酵食品で腸活しよう!

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こんにちは。楠みどりです。今年最初のホットクックレシピは塩麹をご紹介します。塩麹は少し前にブームになって以来、調味料としてすっかり定着したように思います。スーパーでも手軽に購入できますが、手作りするとおいしさも格別。

塩麹には、麹菌によって生成された酵素が豊富に含まれており、タンパク質やデンプンを分解する効果があるので、お肉や魚が柔らかく仕上がります。また、麴を摂取することによって腸内の善玉菌が増え、腸内環境を整えるという嬉しい効果も期待できます。お正月に食べ過ぎたという方にもおすすめですね。

ホットクックの発酵・低温調理機能を使って簡単に作ることができるので、ぜひ試してみてくださいね。

ホットクックを最新型に更新しました!

今まで右側の赤いホットクックを使用してきましたが、今回から左側の最新モデル(2024年製)を使用します!

容量は今までと同様の2~4人用、1.6Lタイプですが、並べてみると、横の持ち手の部分がスリムになって、よりコンパクトになっています。液晶画面も見やすくなった印象です。

レシピブックには「パパっとおかず」という15分以内で作れるメニューが追加されており、忙しい毎日に役立つこと間違いなし。

これからご紹介するレシピは最新モデルでなくても作ることができますので、従来のモデルをお持ちの方もぜひ参考にしてみてくださいね。

基本の塩麹の作り方

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【材料】(作りやすい分量)

・米麹(乾燥タイプ) 150g
・塩 45g
・水 225ml

【作り方】

(1)最初に、内鍋、内ぶた、まぜ技ユニット、材料を混ぜるスプーンなどはアルコール消毒か煮沸消毒をしておきましょう。

煮沸消毒をする場合は、まぜ技ユニットを本体にセットし、内鍋に水約200mLとスプーン等を入れ、本体にセットします。「手動で作る → スープを作る → まぜない → 約20分 → スタート」を選んでスタートボタンを押します。加熱後、内鍋を本体から取り出して湯を捨て、ラップをして冷まします。

消毒が済んだら、内鍋の大きさに合わせてクッキングシートを敷き詰めます。敷く作業は手を消毒してから、または手袋を装着して行いましょう。

●ポイント:30cm×30cmくらいの大きさのクッキングシートがおすすめです。材料が漏れたりあふれたりしないように、内鍋に沿うように敷いてください。

(2)クッキングシートを敷いた内鍋に全材料を入れて、スプーンでよく混ぜ合わせます。ホットクック本体にセットして、まぜ技ユニットを装着します。

(3)「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「発酵・低温調理」→「塩麹」を選んでスタートボタンを押します。完成まで約6時間かかります。

(4)ホットクックで加熱している間に、保存瓶の煮沸消毒をしておきましょう。

●ポイント:食品を長期保存する場合、容器を消毒しておかないと瓶や蓋に付着している菌が繁殖して、食品が腐敗したりカビが発生したりします。耐熱容器を使用し、煮沸消毒してから使用しましょう。

鍋に容器がかぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したら少し火を弱めて5~10分ほど煮ます。トングなどで取り出し、ざるの上に口を下にして置き、自然乾燥させます。

(5)塩麹の完成直後がこちらです。米麹の角が取れて、とろっと仕上がっているのがわかります。完成したら、すぐに保存瓶に移し替えます。冷蔵庫で保存して、3カ月を目安に食べきるようにしましょう。保存中も熟成されるので、時々かき混ぜるようにしてください。

塩麹を使用すると、塩の味だけでなく、発酵によって生まれたうま味やコクがプラスされているので、いつもの料理がワンランクアップした味わいになります。野菜と塩麹を和えて浅漬け風にしてもおいしいですし、お肉や魚を柔らかくする効果があるので、唐揚げやサラダチキンの下味、牛すじの煮込みなどにも幅広く活用できます。

【クッキングシートを敷くワケ】

クッキングシートを敷くのはホットクックの説明書通りの作り方なのですが、理由が知りたくて、今回シャープのお客様相談室に問い合わせました。

すると、塩分は金属の錆びなどにつながる可能性があるため、長期的な使用を想定して、塩分濃度の高い食材を調理する際はクッキングシートを敷くようにおすすめしているそうです。

塩麹以外でも、塩分濃度が高めの食材を調理した後は、すぐに食品を別の容器に移し替え、早めに内鍋を洗うなどの手入れをするようにしてくださいね!

それでは、塩麹を使った簡単レシピをご紹介します。

まろやかで優しく仕上がる!塩麹ポトフ

【材料】(2~3人分)

・キャベツ 1/4個
・じゃがいも 1個
・玉ねぎ 1/2個
・にんじん 1/2本
・ウインナー 4~5本
・塩麹 大さじ2
・水 250ml

【作り方】

(1)キャベツと玉ねぎはくし切り、にんじんは一口大の乱切り、じゃがいもは皮をむいて食べやすい大きさに切ります。ホットクックの内鍋に野菜とウインナー、塩麹を入れて水を注ぎます。ホットクック本体にセットして混ぜ、まぜ技ユニットを装着します。

(2)「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「スープ」→「具だくさんみそ汁」を選んでスタートボタンを押します。約25分で完成します。

●ポイント:「ポトフ」というメニューボタンがありますが、こちらは完成まで1時間ほどかかります。「具だくさんみそ汁」や「野菜スープ」のボタンでも野菜が柔らかく煮えておいしく仕上がります。じゃがいもやにんじんをごろっと大きめに切って煮込みたい場合などは、「ポトフ」を選択してください。

(3)完成直後がこちらです。25分の加熱時間でも、じゃがいもにすっと箸が通るくらい柔らかく煮えています。器に盛り付けて、お好みで乾燥パセリを散らして完成です。

塩麹の味に慣れていない娘はどんな反応をするか心配だったのですが、意外にも「おいしい!」と好評でした。コンソメの素などを使用しなくてもまろやかな塩味と旨味が絶妙のバランスで、お正月に食べ過ぎた胃腸にも優しい味わいでした。

 

ホットクックの発酵・低温調理機能は、サラダチキンやローストビーフを作る際にも重宝していましたが、塩麹などの調味料まで作れるなんて嬉しいですね。

塩麹はスーパーでも買うことができますが、やはり自家製の調味料は格別ですし、愛着もわきます。時間は6時間ほど掛かりますが、作業自体は最初に材料を混ぜるだけという手軽さも嬉しいですね。ぜひ試してみてください。

楠 みどり
楠 みどり
フードコーディネーター、野菜ソムリエプロ
出産後、幼児食インストラクターの資格を取得し、企業のレシピ開発やコラム執筆、フードスタイリングや料理教室講師などに携わる。子どもと一緒に楽しめる家庭料理を提案し、子どもの健やかな味覚を育てるための出張つくり置きサービスなども行う。公式ブログ
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