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【加湿器の基礎知識】タイプは4種類!買う前に知っておきたいそれぞれの特徴と選び方

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寒くなってくると気になるのがお部屋の湿度。空気が乾燥していると風邪などを引きやすくなることも知られており、加湿器は今や冬の必須アイテムです。一方、何となく価格や見た目で決めてしまったけど、案外お手入れが面倒だったり思ったほどの効果が得られていない気がしてちょっと後悔してます……。という声を聞きがちな家電であるのも事実。

そこで今回は、家電プロレビュワーとして活躍する石井和美さんに加湿器の基礎知識を教えてもらいました。まずは超音波式、ハイブリッド式など加湿器のタイプについて。加湿のシステムやお手入れ方法の違いによって、自分が買うべきタイプを絞っていきましょう!

どうやって選ぶ?加湿器の種類と特徴を知ろう

はじめまして、家電プロレビュアーの石井和美です。家電をテストする一戸建ての「家電ラボ」を開設し、白物家電を日々試してレビューしています。これまで、数々の家電を試してきました。その経験から、実体験で得た家電の知識をわかりやすく解説します。

この時期にみなさんが気になっている家電といえば、加湿器ではないでしょうか。加湿器は種類が豊富で、価格も数千円から数万円と幅広く、選択肢が多い家電です。

今回はそんな加湿器の種類について解説します。まずは4つの加湿器の特徴と、使用する際の注意点について。

【1】水を振動させて霧状にして放出する超音波式

価格・電気代がお手頃!デザインも豊富

タンク内の水を超音波振動によってミスト(霧)にして放出します。このミストにファンで風を当て、空気中に拡散することで部屋の加湿を行います。

本体価格が手頃な価格のものが多く、ヒーターを使用しないため電気代も安いのが特徴です。デザインのバリエーションが豊かで、インテリアに合わせてデザインで選ぶ方も多いタイプです。超音波発生装置はとても小さいので、卓上タイプも超音波式が主流です。

こまめなお手入れが必須

超音波式では水を小さくしてそのまま放出しているので、水の粒子が大きく、まわりが濡れることも。また、水に含まれるミネラルなどが結晶化した白い粉が付着し、加湿器本体や霧が飛んだ先の家具などが汚れることがあります。

また、水に含まれる雑菌もそのまま放出するので、こまめなお手入れが欠かせません。本体価格もランニングコストも安くすみますが、手間もかかる点に注意が必要です。

【2】水蒸気でパワフルに潤すスチーム式

衛生的で室温を上げる効果も

タンク内の水を沸騰させて、水蒸気を空気中に送り出して加湿します。いったん加熱するので、衛生的で水蒸気はあたたかく、室温を上げる効果もあります。他の方式は寒い時期には室温が下がることもありますが、ストーブの上にやかんを置いている状態と同じなので、部屋が寒々しくなることはありません。加湿能力はパワフルで、短時間で湿度を上げることができます。

電気代は高め。熱にも注意

電気ポットと同じように加熱するので、電気料金がかかります。最新のスチーム式は温度を下げてから水蒸気を放出するなど、安全性に配慮したタイプも登場していますが、小さい子どもがいる場合は触れないように置き場所に注意しましょう。

また転倒するとお湯が漏れるものもありますので、他の方式と比較すると扱いは慎重にする必要があります。お手入れはフィルターがないので簡単です。ただ、蒸発のスピードが速いため、水に含まれるカルシウムなどが付着しやすく、こまめに掃除をする必要があります。

【3】水を気化させて放出する気化式

おだやかに加湿するシンプル方式

水を含ませたフィルターに、ファンで風を当てて気化した水蒸気を放出する仕組み。濡れたタオルに扇風機の風を当てるのと同じです。電気代は低く、個室向きの方式です。

お手入れはしっかりと、音が気になる場合も

加湿スピードがやや遅く、特に室温が低いと湿度が上がりにくい方式です。水を加熱しないため、お手入れを怠ると雑菌やカビが繁殖します。フィルターを使っているので、フィルターもこまめなケアが必要。

また、加湿スピードを上げるために風量を強くすると、モーター音やファンの風切り音がうるさく感じることもあります。

【4】温風を当てて気化した風を送り出すハイブリッド式

2種の加湿器のいいとこどり!

ハイブリッド式には、気化式とヒーターを組み合わせた方式(イラストのもの)と、超音波式とヒーターを組み合わせた方式の2種類があります。

現在、主流なのは気化式とヒーターを組み合わせたハイブリッド式。温めた風をフィルターに当てることで、水を気化させます。フィルターに風を通し気体として放出するので、水の粒子が小さく、加熱することで雑菌の放出も抑えられます。スピーディーな加湿が可能で、ファンで風量の調節をできるタイプが多いため、部屋の状況に合わせて強弱を変えることができます。

メンテナンスに注意、電気代も高め

ヒーターが搭載されており、電気代は高め。ヒーターで加熱はしているものの、フィルターに付着した雑菌には注意が必要です。お手入れは取扱説明書通り、定期的にきちんと行うことで衛生的に使えます。フィルターなども含めて洗わなければならないパーツが多いので、少々手間がかかります。

気になる電気代の違いは?

加湿方式によって電気代は大きく異なります。

タイプ別のおおよその電気代は以下の通り。1日8時間、月30日使用を想定した概算です。ヒーターを使うタイプは高くなり、特にスチーム式は電気代が高いです。

【加湿器の選び方】部屋別のおすすめタイプ

リビングにはハイパワーなタイプを

リビングには、ハイパワーな加湿器がおすすめです。「お急ぎモード」などがあると、ファンを高速回転させて、ハイスピードで広い空間を加湿できます。加湿力が高いハイブリッド式やスチーム式など。

個室や寝室は音の大きさやタイマー機能に着目

個室や寝室では音が気になる場合も。静音モードやおやすみモード、タイマー機能が搭載されているタイプがおすすめです。ハイブリッド式やスチーム式、気化式が適していますが、スチーム式は高温になるので、赤ちゃんや小さなお子さんのいる部屋で使用する場合は、置き場所などに注意してください。

 

今回は、加湿器の方式について解説しました。加湿器は水を扱う家電なので、どのタイプもお手入れをきちんとすることが大事です。個人的におすすめしている方式は、効率よく湿度を上げることができる気化式とヒーターを組み合わせたハイブリッド式とスチーム式です。お部屋の広さに合うタイプを選ぶことも大切です。

次回は加湿器の置き場所など、具体的な使い方について解説します。


石井 和美

家電プロレビュアー。

白物家電や日用品などを中心に製品のレビューを続け、レビュー歴は15年以上。茨城県守谷市に家電をレビューするための一戸建てタイプ「家電ラボ」を開設、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電のテストも行う。ライター、家電コメンテーター、家電コンサルタントとして活動中。

家電ラボ:https://kaden-blog.net/
Twitter:https://twitter.com/kazumi123

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