作れるのはヨーグルトだけじゃない!
作れるのはヨーグルトだけじゃない!こんにちは、料理家・フードコーディネーターとして活動している松井さゆりです。
ヨーグルトは朝食でよく食べる定番メニュー! 手軽に発酵食品が作れるヨーグルトメーカーは以前から気になっていましたが、絶対に必要な家電というわけでないのも事実……。購入をずっと迷っていたんです。
そんなとき、ビタントニオのヨーグルトメーカーをお試しさせてもらえることに! ヨーグルトメーカーを使ってみて良かった点、気になった点、どんな料理が作れるの?というところまで、詳しくレポートしていきます。
ビタントニオのヨーグルトメーカーの特徴
ビタントニオのヨーグルトメーカーの特徴実勢価格は6,000円前後
ビタントニオのヨーグルトメーカーは5,500円~6,500円とサイトによって幅がありますが、おおよそ6,000円前後(2021年9月現在、編集部調べ)。もちろん性能に違いはありますが、ヨーグルトメーカーは安価なものでは2,000円台から購入できることもあり、少し高価な印象です。
すっきりしたコンパクトデザイン
高さは約30cm。1000mlの牛乳パックがすっぽりと入る大きさです。一般的なミキサーとあまり変わらない大きさなので、収納にもそれほど場所をとりません。
ステンレス調のシンプルな外観で、キッチンに出しっぱなしにしていても問題なし!
温度調整が幅広い!
ビタントニオのヨーグルトメーカーは25~70℃の間で自由に温度設定ができるのが特徴です。ヨーグルトを作るだけでなく、塩麹や甘酒などの発酵食品、鶏ハムやローストビーフなどの低温調理もできます。
また、タイマーの対応時間が長く、なんと30分〜99時間まで設定可能。長時間のタイマーはぬか床や天然酵母を作る際に使用するようです。
すぐにヨーグルトが作れるセット
付属品は、800mlの液体が入るガラス容器とスプーン、牛乳パック用のカバー。ガラス容器は作った料理をそのまま保存することもできます。これだけあれば、すぐに使いだすことができますね。
操作パネルはシンプル!
操作パネルはシンプルな作りで、「START/STOP」「TEMP/TIMER」「MENU」「▲▼」の4つのボタンがあります。デジタル画面は大きめなので表示が見やすいです。
「MENU」を押すたびにプレーン→カスピ海→甘酒→塩麹→マニュアルと表示が変わります。プレーンヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、甘酒、塩麹はすでに適した温度と時間が登録されているので、細かい設定不要で作ることができます。
これ以外のものを作る場合や、好みの温度や時間で作りたい場合は、マニュアルで「TEMP/TIMER」の数字を設定して使います。
実際に使ってみよう!
実際に使ってみよう!【1】基本のヨーグルト
まずはプレーンヨーグルトから作ってみます。
牛乳パックのふたを開けて、市販のプレーンヨーグルトを100ml加え、スプーンでよく混ぜ合わせます。添付のスプーンは1杯で25mlなので、4杯分のヨーグルトを加えました。スプーンで計量ができるのは便利です。
スプーンは柄が長いので、牛乳パックの底の方まできちんと混ぜられます。
牛乳パックの口を閉じて牛乳パック用カバーをかぶせ、本体にセット。本体のカバーをしたらオートメニューの「プレーン」を選んでスタートを押します。
あとは放っておくだけで7時間ほどでできあがり。完成すると「ピー」という音で知らせてくれます。
できあがったばかりのヨーグルトはまだ温かいので、食べるまで冷蔵庫で冷やしておきます。とろっと少しゆるめで滑らかな口当たり。酸味は少なめでそのままでも食べやすいヨーグルトが完成しました。
ヨーグルトの菌種や牛乳の種類、発酵時間を調整することで好みの酸味に調整できるようです。もう少し酸味があるものが好きなら、時間を長くしてみようかな?など、いろいろと試してみるのも楽しそうですね。
牛乳パックをそのまま使用できるので、容器の煮沸消毒なども必要なし。衛生的で手軽に作れるところがいいなと思いました。
【2】“飲む点滴”甘酒も!
次は、米麹を使用した甘酒を作ってみます。用意するのは、やわらかめに炊いたご飯と米麹、水の3つです。米麹は乾燥、生どちらでも使用できます。
煮沸消毒したガラス容器に材料を入れて混ぜ合わせ、本体にセット。オートメニューの「甘酒」を選んでスタートボタンを押すと、8時間ほどでできあがります。
すっきりとした甘さで飲みやすい甘酒の完成! 少しお湯で薄め、おろし生姜を加えていただきました。砂糖を加えなくても優しい甘みがしっかりとあり、とてもおいしく感じられました。
甘酒は保温時間を長くすると甘みが強くなるので、マニュアルでタイマーをセットすれば好みで加減することもできそうです。
甘酒作りは温度管理が一番のポイント。ステンレスボトルや炊飯器で作る場合は、温度管理がきちんとできていないと甘みが足りなかったり、酸味のある甘酒になってしまいます。その点、ヨーグルトメーカーなら温度管理は任せっきりでOK。途中で混ぜる必要もないので、手軽に作ることができて嬉しいですね。
【3】低温調理で鶏ハムにトライ!
お次は低温調理機能で鶏ハムを作ってみます。
ジッパー付きの保存袋に鶏胸肉と塩麹を入れてもみ込み、冷蔵庫で一晩寝かせます。ちなみに、下味に使用した塩麹もこのヨーグルトメーカーで作ったものを使用してみました。
ガラス容器に袋ごと鶏肉を入れて熱湯を注ぎ、本体にセット。オートモードにはないので、マニュアルで温度を63℃、タイマーを3時間にセットしてスタートボタンを押します。
鶏肉を取り出して粗熱をとれば鶏ハムの完成。火の通り加減が絶妙でしっとりやわらか! とってもおいしくできあがりました。
鶏ハムをお鍋で作ることもできますが、お湯の量や鍋の種類、室温などによっても加熱加減が変わってきます。火の通り具合によっては食中毒の心配もあるため、少し注意が必要です。ヨーグルトメーカーなら温度を一定に保ってくれるので、お鍋で作るよりかなり手軽です。
鶏ハム以外にもローストビーフや煮豚、牛すねカレーなど、低温調理で作れるレシピが説明書にもいろいろ掲載されていました。容器が800mlなので、一度にたくさん作ることはできませんが、うまく活用できれば料理の幅が広がりそうですね。
お手入れは簡単です!
本体は牛乳パックやガラス容器を入れるだけなので、それほど汚れることもありません。汚れが気になるときは、中性洗剤を含ませたふきんでさっと拭くだけでOK。
本体のカバーやガラス容器などは水洗いできますが、食洗器は使用できないようです。本体の構造がシンプルなので、手間もかからずお手入れはとても楽でした。
自分好みの発酵食品を作ってみよう!
自分好みの発酵食品を作ってみよう!いろいろな種類のヨーグルトが作れたり、発酵食品、低温調理も手軽にできるビタントニオのヨーグルトメーカー。作れる料理はご紹介したもの以外にも、カッテージチーズや発酵バター、白味噌、天然酵母、ピクルス、温泉卵、砂肝のコンフィなど本当に幅広い!
思っていたよりもいろいろな料理に活用できるので、これ1台あれば毎日のおうちごはんが充実しそうだなと思いました。
お試ししてみて少し気になったところが2点。
■容器の煮沸消毒が少し手間
ガラス容器は煮沸消毒、スプーンや牛乳パック用カバー、容器のキャップは熱湯消毒してから使用する必要があります。800mlの容器を煮沸消毒するとなるとそれなりにお湯の量も必要になるので、頻繁に作るには少し手間がかかるかなと思いました。
■牛乳パック用カバーが落ちやすい
ヨーグルトを作る際に使用する牛乳パック用のカバーが落ちやすいところが少し気になりました。牛乳パックの口をマスキングテープでとめたり、口を少し折ってからカバーをかけると問題ありませんが、カバーをかぶせるだけではとまりませんでした。
2021年9月にこの機種の新商品が発売になっています。そちらではカバーが牛乳パックの口をすっぽりと覆うような形状になっているようなので、この点は改善されているのかなと思います。
このヨーグルトメーカーがあれば、手軽に発酵食品や低温調理が楽しめます。ヨーグルトを毎日食べるという方や発酵食品を手軽に手作りしてみたいという方には、とってもおすすめしたい家電です!
松井 さゆり
料理家・フードコーディネーター。企業のメニュー開発やコラムの執筆などを中心に活動。旬の野菜をたっぷり使用した毎日のごはんや、おうちで簡単に作れるスイーツレシピに定評がある。
Instagram:@sayu_060
ブログ:フードコーディネーターのおうちごはん