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憧れのハワイもポイントで!? ポイ活芸人・井上ポイントさんがマイルからポイ活に振り切った理由

「マイルでハワイに行く!」と宣言して、2024年から、楽天ポイントをマイルに変えることを決めた「ポイ活」に詳しい芸人・井上ポイントさん。通常、ポイントをマイルに換えると1ポイント=0.5マイルになるそうですが、井上さんはキャンペーンを活用して25%UPの還元率でJALマイルに換えようとしました。しかし、詳しく調べるとマイルだけでハワイに行くのは厳しかったようで……?

本当はマイルでハワイへ行くはずだった

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妻と子ども2人と、ポイ活などを駆使して楽しく暮らしている井上ポイントさん。

「ハワイへマイルで行くには、最低でも往復1人で4万マイルが必要でした。うちは4人家族なので、16万マイルが必要。ということは、マイルに交換できるポイントが32万ポイントあれば行ける計算です」(以下「」内、井上ポイントさん)

年間40万〜50万ポイントを貯める井上さんにとって、これは現実的な数字でした。ところが……!?

「航空券のほかに、空港使用料や燃油サーチャージで一人7、8万円ほど必要で、全部で30万円近くかかることがわかりました。それならポイ活で貯めたポイントはマイルではなく日用品などに使って、節約して貯めたお金でハワイへ行くほうがお得と考えたんです。

また、マイルで行くなら、燃油サーチャージの無い日本国内のほうがお得ということもわかりました。今後、国内旅行へ行くときにポイントをJALマイルに交換する予定です」

こうして日頃のポイ活や節約が実り、この春には念願のハワイへ! 井上さんは、現地でもしっかりポイ活を実践。お得に楽しんだそうです。

ハワイで実践した「ポイ活」

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円安で物価も高いけれど……やっぱりハワイが好き!という人は多い。

ハワイでも「Pontaカード」と「dポイント」が使える

ポイ活は、日本国内だけにあらず。なんと海外でも、貯めたり使ったりできるサービスがあるのです。

「ハワイでは『Pontaカード』と『dポイント』でポイ活しました。『Pontaカード』は、ハワイ・台湾・ベトナムで。『dポイント』は、ハワイ・グアムなどで使えます。

僕らが現地に着いたのが2024年331日だったんですが、この日まで『dポイント』は100ポイント=$1として使えました。このときのレートが、$1=約150円。$18のアサイーボウルを食べようとなり、キャッシュなら2,700円かかるところ、『dポイント』を使って1,800円分のポイントでお得に食べられました」

ただ残念ながら、『dポイント』は2024年4月1日からは為替レートで変動する利用条件に変更されたのだとか。現在は、100ポイント = 100円相当($0.67<※1>)で利用可能。ちょっとお得度は減りましたが、ポイントが活用できるとわかっていれば、旅先での楽しみが広がりそう!

「『Pontaポイント』はまだ変動性になっておらず、$1=100ポイントで買い物ができるので、活用してみてください」

※1 $1 = 150円のレートの時

ハワイで活躍したカードは「楽天カード」「セゾンカード ゴールド」「JCBカード」

所有する30枚のクレジットカードから、ハワイではどれを活用したのかも伺いました。

  • 楽天カード

「楽天カードの提示で、同伴者も無料で利用できるラウンジが、ワイキキとアラモアナにあります。現地スタッフの方は日本語ができるので、冷たいジュースなどいただきつつ休憩しました。

ラウンジの中はWi-Fiが飛んでいるし、マッサージチェアやパソコンもあって、傘を貸し出してくれたりもします。あとはキッズスペースや離乳食の温めサービスなどもあるので、小さいお子さん連れの家族にも便利だと思いますね」

  • セゾンカード ゴールド

「ダニエル・K・イノウエ国際空港で、ラウンジを使いました。同伴者は使用料金がかかりますが、大人1名で$15、4〜12歳は$6、3歳以下は無料。ちょっとカフェに寄るよりお得です。帰りにスーツケース1個を無料で送ってもらえるサービスもありますよ(※2)」

  • JCBカード

「ちょうどキャンペーン期間中(※3)だったので、カードを見せるだけで、トロリーに無料で乗れました。JCBカードは現地での優待やサービスがたくさんあります」

クレジットカードを使う機会の多い海外。行き先に応じて、どれがお得なのかを調べるのも、旅支度の一つに入れたいものです。

※2 成田、羽田、中部国際、関空のみ

※3 2022年4月1日〜2025年3月31日まで。JCBカードを見せるだけで、ハワイのワイキキトロリー(ピンクライン)の乗車賃が無料になります

JCBカードで無料になるトロリーバスなど、ハワイでもクレカやポイ活をしっかり使う!

「お出かけ」や「レジャー」におすすめのポイ活は?

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気候がよくなる、これからの季節。ハワイとまではいかなくても、お出かけやレジャーにおすすめのポイ活も教えていただきました!

ウォーキング系なら「Coke ON(コークオン)」

『Coke ON(コークオン)』は歩くだけで飲み物が手に入るので、人気があります。

ポイ活に勤しむ人の中でも人気なのが「ウォーキング系アプリ」と井上さん。一日の歩数に応じてポイントがもらえ、貯まるとお買い物に使えたりサービスが受けられたりと、歩いて健康になりつつお得に楽しめます。ただ、ウォーキング系アプリの多くには、難点があるそう。

「広告を見なければならなかったり、チェックポイントへ行かなければならなかったりと、ひと手間かかるものがあるんです。その点、コカ・コーラ公式アプリ『Coke ON』は、アプリをスマホに入れておくだけ。最低でも1週間で35,000歩(1日平均5,000歩)歩くと1スタンプもらえ、15スタンプ貯まるとコカ・コーラの自動販売機で使える1本無料券がもらえます。

僕は日ごろ、節約のために自動販売機では買わないんですが、もらえるならありがたい(笑)。先日も、貯まったスタンプで富士急ハイランドの中にある自動販売機で1本もらいました。遊園地などの施設内では自動販売機の値段設定が高いところもありますが、これなら何も気にせず好きな1本が選べます」

子育て世代は「アソビュー!」×「モッピー」

『アソビュー!』と『moppy』を組み合わせて使おう。

2児の父でもある井上さんは、レジャー・遊び・体験スポットを検索・予約できるサイト『アソビュー!』も活用しています。アソビュー!』は、サイト経由で予約したりチケットを買ったりすると料金がお得になるというメリットもあり、今や大人気。井上さんは、そこにもうひと工夫、ふた工夫するそうです。

「僕は『アソビュー!』へのアクセスも、ポイントサイトの『モッピー』経由にしてお得に楽しんでいます。さらに、決済手段をクレジットカードにすれば、ポイントを三重取りできちゃいますよ」

さすが、楽しむときもタダでは楽しまないのが井上さんのスゴいところ。こうした小さなひと工夫が、年間40万〜50万ポイントという大きな数字となって表れているようです。

ご自身の生活圏内や暮らしぶりを振り返り、どんなことにお金を使っているか?何をしたいか?で、ポイ活を選んでみるのもよいかもしれません。

 

撮影/五十嵐美弥(小学館)


【取材協力】
井上ポイントさん

東京都出身、早稲田大学教育学部理学科卒。趣味でポイントを駆使し、あらゆるアプリやクーポン、キャッシュレスなどを使いこなす、芸能界屈指のポイ活芸人。年間で数十万のポイントを集め、妻と子ども2人を養う。クレジットカードを30枚所持し、スマホのポイ活用アプリは150個を超える。レジャーや旅行などお得に人生を楽しめる方法も大の得意。サザエさんのじゃんけんを15年以上記録し研究している。

ニイミユカ
ニイミユカ

兵庫県出身、浅草在住。一児の母。主に食や体のことなど、生活にまつわる地に足のついた企画を、雑誌や書籍、WEBメディアなどで編集・執筆する

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