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ウチに伝わる「おばあちゃんの知恵」<料理編>食材保存法から隠し味まで

下ごしらえや味付け、食材の保存方法にちょっとした一手間をプラスするだけで、料理の味がぐんと本格的になる。そんな小さな“コツ”は、祖母から親世代へ、そして子どもへ、と代々伝えられていくものなのかもしれません。

今回は、『kufura』で20~40代の女性500名に聞いた、「母親やおばあちゃんなど人生の先輩から教わった、料理の知恵」をご紹介しましょう。

食感や味付けに差が出る大切な工程「下ごしらえ」

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「大根は米ぬかと一緒に湯がく」(37歳/その他)

「肉や野菜の大きい物は隠し包丁入れると味が染み込みやすい」(31歳/その他)

「ご飯を炊くときに、指の第1関節が水につかるくらいの分量で水を入れるとうまく炊ける」(41歳/その他)

「ペットボトルのキャップで魚のうろこを取ると綺麗に取れる」(32歳/主婦)

「玉ねぎを切る時に割り箸を噛むと涙がでない」(28歳/営業・販売)

「食材を切る順番は、野菜から。肉や魚は野菜の後。まな板や包丁を肉や魚で汚さない方が衛生的に良いため」(30歳/公務員)

面倒だけれどやっておくとより料理がおいしくなるものなど、下ごしらえについての知恵がたくさん挙がりました。下茹でや食材の切り方には、おいしく味をしみこませるためのポイントがいっぱいありますね。

意外な調味料がポイントになる!?「味付け」

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「茶碗蒸しの作り方で、椎茸から出汁を取ること。色が綺麗に仕上がる」(38歳/営業・販売)

「さしすせその順番で調味料を入れること」(21歳/主婦)

「おでんに砂糖を入れたらおいしい」(44歳/営業・販売)

「ポテトサラダサラダに酢を入れると美味しくなる。酢は隠し味になるので、どんな料理にも少々入れている。味がまろやかになる」(47歳/総務・人事・事務)

「豆を煮るときに釘を入れる」(31歳/主婦)

「味噌汁に少量のすりおろしニンニクを入れるとかなりおいしい」(39歳/主婦)

「炒り卵を作るには、酢を少し入れる」(32歳/主婦)

「味噌系の料理に隠し味でオイスターソース入れるとコクが出て美味しい」(31歳/主婦)

「おでんに砂糖」や「味噌汁におろしニンニク」など、ちょっと不思議なおばあちゃんの知恵が集まりました。「豆を煮るときに釘」といった工夫は、誰かに教えてもらわなければ思いつかないですよね。

食材を腐らせず、最後まで使う知恵「保存法」

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「大根は濡らして新聞紙に巻いて保管」(26歳/主婦)

「みかんの皮も無駄にしない。干したものは漢方などに使われていた。干してすり鉢などで細かくして手作り七味のひとつの食材になる」(36歳/主婦)

「塩の瓶に米を入れておくと固まりにくい」(30歳/総務・人事・事務)

「秋に取ったふきは瓶で塩漬けにして、食べるときにぬるま湯でもどす。1年は軽く日持ちします」(47歳/主婦)

「肉と薄く切った玉ねぎを醤油、みりんで漬け込んで冷凍しておくと、いつでも簡単に肉じゃがが作れて便利」(39歳/その他)

「くっついたり、ベタベタになった塩は平らな皿に広げてラップをかけて電子レンジでチンすると、サラサラに戻る」(33歳/主婦)

食材を大切に使いきるのは、ものを大切にする精神があってこそですね。長期保存の知恵や、皮までしっかり使う方法も!

食器やまな板もキレイに!「後片付け」

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「お湯で食器を洗うとさっぱりする」(23歳/総務・人事・事務)

「まな板は牛乳パックで十分。特に肉や魚の時」(26歳/営業・販売)

「野菜の皮の使い道。ぬか漬けだったり、鍋の焦げを落としたりなど」(37歳/総務・人事・事務)

「包丁の切れ味が悪くなったときに小皿の後ろで研ぐと切れ味が良くなることを母親から教わった」(41歳/主婦)

「米のとぎ汁を皿洗いに使う」(31歳/営業・販売)

「手に着いた魚の匂いはステンレスを触ると匂いが消える(台所の水が出るところなど)」(30歳/主婦)

米のとぎ汁や野菜の皮など、すぐに捨てずに後片付けにも活用できる方法です。やはり根本には自然にやさしいエコな考えがありますね。

 

聞いたことがあるもの、すでに実践しているものがある一方で、「知らなかった!」と驚くような知恵もあったのではないでしょうか?

半信半疑でも、一度試してみるとその威力に驚くかもしれませんよ。

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