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「これを使えば何でも美味しくなる!」母からもらった秋田のソウル調味料「味どうらくの里」が万能すぎた!【本日のお気に入り】

子どもの頃から実家にあった調味料「味どうらくの里」。自分も家族のごはん作りをするようになり、母が「これを使うと美味しくなるから、持っていきなさい!」と、帰省する度に渡されるように。使ってみると……母の言う通り、あまりに万能すぎました!

秋田のお母さんたちの間で口コミで広まったソウル調味料

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こちらの「味どうらくの里」は、大正9年に創業した秋田県にある『東北醤油株式会社』が販売する万能つゆ。本醸造しょうゆにかつおだしを加え、旨味と甘味のバランスがよく、一般的な麺つゆよりもやや甘めの味わいです。

濃縮5倍で、煮物はもちろん、うどんやそばのつゆ、炒めもの、おひたしなど、いろいろな料理に手軽に使えて、アレコレといろいろな調味料を入れなくても、これ1つで味が決まるんです。

秋田県ではおなじみの調味料。ラベルには愛らしい女の子が。

連日、家族のごはん作りに追われるようになり、実家に帰ると母の手料理のありがたさを身に沁みて感じるこの頃。子どもの頃は「ただいまー! 今日のごはんなにー?」と無邪気に聞いては、料理が出てくるのを楽しみにしていましたが、そこには母の隠れた苦労があったことを、親になった今、ようやく実感しています。

帰省した際に食べたニラと卵のお吸い物。子どもの頃からよく食べていた懐かしい味ですが、久しぶりに食べると上品な味でしみじみ美味しい。

私「これどうやって作ったの?」

母「味どうらくを少し入れただけよ」

私「えっ?」

この煮物、甘めの味付けでこっくり味が染みて美味しいなあ。

私「これどうやって作ったの?」

母「味どうらくだよ」

私「えっ?」

何度、このやりとりをしたことか……。そう、我が家の料理の味付けは「味どうらくの里」に随分と助けられていたのです。

そもそも、この「味どうらくの里」って一体なんだろう?と、不思議に思い、調べてみたところ、販売元である秋田県ではおなじみの万能調味料でした。昭和54年に誕生し、インターネットもない時代に、地元のお母さんたちの間で「煮物に使うと美味しくなる」と口コミで広まったそう。

私の実家は「もちろん秋田県!」と言いたいところですが、東北寄りの北関東。まさにうちの母も近所の料理上手なお母さんから「これ使うと美味しくなるよ!」と教えてもらったそう。昭和のお母さんのネットワーク、強すぎる!

『東北醤油株式会社』のホームページには、「味どうらくの里誕生秘話」が載っており、初めは全く売れずに借金、倒産の危機にまで陥ったとありました。ぜひ興味のある方は、当時開発を担当した佐竹宏明会長の汗と涙の苦労話も必読です。

「味どうらくの里」は、我が家のごはん泥棒!

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前置きが長くなってしまいましたが、煮物や麺つゆは間違いないので、私がおすすめしたい使い方をいくつか紹介します。超手軽なのに本当に美味しい!

まずイチオシは「なすごはん」。なすを皮ごと1cm四方くらいの角切りにして、ごま油で炒めて、しんなりしてきたら、「味どうらくの里」をジュッと回しかけるだけ。これをごはんにのせて食べると最高なんです! 私の実家は田んぼと畑があり、夏になるとなすがたくさん採れるので、子どもの頃から夏の朝はこればかり食べていました。

ごま油で炒めてコクアップ。しんなりしたら「味どうらくの里」をジュワッ!
油を吸ったなすに甘じょっぱい味がよく合います。
夏の朝ごはんに最適。ごはんが何杯でも食べられます!

次はおひたし。春は菜の花で作るのですが、今の時季は通年出回っているほうれん草で。「味どうらくの里」を3〜4倍くらいの水で薄め、柚子こしょうを適量溶かし、ゆでたほうれん草を漬けるだけ。これは当時、飲食店を任されていた弟が、「ねえちゃん、これどうやって作ったの?」と、私に聞いてきた一品です。「味どうらくだよ」と言ったら、「えっ?」と、同じ反応をしていました(笑)

甘めの味なので、柚子こしょうでピリッと引き締め。
漬け汁の濃さは好みで調節を。
落としラップをして冷蔵庫で30分以上置けば、できあがり!
削り節をたっぷりのせて出せば、ちょっと粋な箸休めに。

子どもの食事作りは化学調味料をあまり使わないように心がけているのですが、煮込みうどんを作る時に、だしを取って野菜や肉、うどんを煮込み、最後に薄めの味付けで「味どうらくの里」を少しだけ入れると、ほんのり甘くて美味しいのか、よく食べてくれます。

そして今回、「味どうらくの里」のことを調べるうちに、ネット上で「うまい!」と感激のコメントが多かったのが、卵かけごはんへのちょいがけ。「うわ! これは絶対に美味しいやつ!」と、早速試してみたところ、もう……たまりませんでした。この甘めのしょうゆだれと卵黄が口の中で溶け合い、手を繋ぎ合うような至福のマッチング。「味どうらくの里」はTKGにも最高でした!

ごはんに「味どうらくの里」を混ぜて、青じそやごまを混ぜて焼きおにぎりにしても美味しそうです。

かつおだしの利いた甘めのたれがTKGを格上げ! もう普通のしょうゆには戻れなくなりそう……。

『東北醤油株式会社』のホームページによると、一般的なしょうゆの塩分が約17%に対し、「味どうらくの里」の塩分は約12%と低め。なので、豆腐や納豆、お刺身などに、しょうゆの代わりにストレートで使うのもおすすめだそうです。他にも、同社のホームページには「口福レシピ」がたくさん載っているのもうれしい!

母からいつも私がもらうのは1Lの大きめのボトル(調べたところ小売店によって異なりますが900〜1,000円前後/税込)。私の母は生協でずっと買っているそうですが、『東北醤油株式会社』のオンラインショップ、Amazon、楽天、ヨドバシカメラなどの通販でも取り扱いがありました。さすが令和は便利な時代。秋田県まで行かなくても、全国各地で気軽に購入できます。

地元のお母さんたちが太鼓判を押す味って、信頼感がありますよね。ぜひ秋田県で愛され続けているご当地の味を試してみてください。

岸綾香
岸綾香

ライター&エディター。『女性セブン』(小学館)で約 20年、料理、家事、美容、旅、タレント取材など、実用記事を中心に幅広いジャンルで取材&執筆を行う。『kufura』では2017年のローンチより、料理やヨガなどを中心に動画記事を350本以上作成。好きなものは絵本、美術館、音楽フェス、自転車。週刊誌で鍛えられた体力&根性で 40代から子育て奮闘中。

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