女の子の健康と成長を祈る「ひな祭り」
nullこんにちは。栄養士の道添明子です。さて今回のテーマは3月3日の「桃の節句/ひな祭り」です。
ひな祭りでは、お雛様を飾り、ひなあられ、菱餅などをお供えし、ちらし寿司を食べるのが定番ですね。今回は、ちらし寿司をケーキの形にしてかわいらしく仕上げました。
合わせるのはやはりはまぐりのお吸い物ですが、意外と自分で作ったことがないという方も多いかもしれません。とても簡単なので、この機会にぜひ。そこに、春の彩りたっぷりのサラダを追加した献立を考えてみました。
※以下、電子レンジを使用する際は、特に指定のない限り600Wでの加熱時間を表記しています。
ひな祭りのお祝いケーキ寿司
nullお寿司は「寿を司る」という字からも、お祝いの席で食べることが多い縁起が良い食べ物。女の子のお祝いであるひな祭りですから、見た目も華やかなケーキのお寿司にしました。酢飯に混ぜ込む具材を用意するのが大変なので、省略して作りやすく。
型はケーキ型でもお弁当箱でもなんでも大丈夫です。今回は丸いものを使いましたが四角いものでもかわいく作れます。
上に乗せる具材は手巻き寿司の具として売っているものを並べたり、いくら、サーモン、カニかまぼこなど、お好みのものにアレンジしてください。
【材料】(4人分/15cmの丸型1台分)
・ご飯 500g
<調味料A>
・すし酢 大さじ3
・白いりごま 大さじ2
・冷凍エビ 8尾
<調味料B>
・酒 大さじ1
・塩 少々
・卵 2個
<調味料C>
・砂糖 大さじ2
・塩 ひとつまみ
・菜の花 6本(塩茹で)
・れんこん 50g
<調味料D>
・酢 大さじ3
・砂糖 大さじ1
・塩 少々
【作り方】
(1)ご飯に<調味料A>を合わせてすし飯を作る。
ボウルに卵を割り入れ、<調味料C>を加え、ラップをかけずに電子レンジで1分加熱する。一度取り出して泡立て器で混ぜて、さらに1分加熱し、再び泡立て器で混ぜて炒り卵を作る。
(2)エビは背ワタを取り、尾をハサミで斜めに切り落とし、耐熱容器に入れて<調味料B>をかけ、ラップをかけて電子レンジで2分加熱する。粗熱が取れたら尾を残して殻をむく。
菜の花は塩茹でして半分に切る。
れんこんは薄い輪切りか半月切りにしてから茹でて、<調味料D>の甘酢に漬ける。
(3)ケーキ型または保存容器などにラップを敷き、すし飯を詰め、炒り卵をふんわりのせる。盛り付ける器にラップごと移したらラップを引き抜いて、上にエビ、菜の花、れんこんを飾る。
はまぐりの潮汁(うしおじる)
nullひな祭りや結婚式などのお祝い事に欠かせない「はまぐり」。はまぐりの殻はもともとの対のもの以外には合わないことから、夫婦円満の象徴とされています。
出汁などは使わず、はまぐりの旨味だけ。そこに酒と塩で仕上げるのが一般的ですが、ここでは風味付けのため、仕上げに醤油を少々入れています。
【材料】(4人分)
・はまぐり(殻付き) 4個(200g)
・水 600ml
・酒 大さじ2
・塩 小さじ1/2
・醤油 小さじ1
・三つ葉 適量
【作り方】
殻付きはまぐりは海水程度の塩水(3%)で砂抜きしておく。鍋に水ときれいに洗ったはまぐりを加えて、酒を入れて中火にかける。
貝の口が開いたら塩、醤油で味を調えて器に盛り、三つ葉を添える。
春野菜たっぷり!カラフルサラダのクリーミードレッシング
null旬の春野菜をたっぷり使って彩り豊かなサラダを作りました。このほかにも野菜はお好みのもので。
今回はお寿司に卵を使っているので入れませんでしたが、具材ではほかにゆで卵もおすすめです。ツナ缶を加えるとさらにボリュームアップ。春キャベツがみずみずしくおいしくなるので、ザクザク切って加えてもよく合いますよ。
【材料】(4人分)
・新じゃがいも 3個
・スナップえんどう 50g
・そら豆 正味50g
・塩少々
・ミニトマト 8個
<ドレッシング>
マヨネーズ 大さじ3
牛乳 大さじ1
粉チーズ 大さじ1
おろしにんにく 少々
塩・こしょう 各少々
【作り方】
(1)新じゃがいもは皮をよく洗って芽をとり、4つ割りにする。スナップえんどうは筋を取り、そら豆はさやから出しておく。
(2)じゃがいもは耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジで2分加熱する。そら豆とスナップえんどうは耐熱容器に入れて塩をふり、同様にラップをかけて電子レンジで2分加熱する。
器に盛り、ドレッシングの材料を合わせてかける。
3月の旬の食材
null春野菜がおいしくなります。新じゃがいも、新玉ねぎ、春キャベツ、菜の花、うど、かぶなどに加えて、ふきのとう、わらび、ぜんまいなどの山菜も出回ってきます。魚介類では桜海老、ワカメ、生の青海苔なども旬を迎えます。
このほか、3月には春分の日であるお彼岸に「ぼた餅」を食べたりします。「暑さ寒さも彼岸まで」というように、気候も良い季節になり、植物は芽吹きの季節。新鮮な春の食材を食卓に取り入れてみてくださいね。
栄養士、料理家。
日本女子大学食物学科卒業。大手食品会社にて新製品の企画開発などに携わる。その後企業向けの料理レシピ開発、シルバー大学や料理教室講師、企業の健康栄養セミナーなどで幅広く活躍。
「健康な体は毎日の食生活から」をモットーに、初心者でも作りやすいよう調理法を工夫し、素材を生かしたメニューを得意とする。各種SNSで日々レシピ情報を更新中。
https://lit.link/apinakikomichizoe
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