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予約が取れない家政婦・タサン志麻さんの「愛用キッチン道具」は?料理を楽しくするヒントをうかがいました!

この4月からスタートした、kufura編集部とJ-WAVEが一緒に作るラジオ番組『KURASEEDS(クラシーズ)』、編集長・サトウも毎朝出演しています。番組では、暮らしにまつわる様々なジャンルの専門家にお話をうかがっていますが、その内容をkufuraの記事でもご紹介していきます!
今回ご登場いただくのは、“伝説の家政婦”としてメディアにも多数登場されているタサン志麻さんです。志麻さん愛用のキッチン道具や、家での家族の食事の様子、料理を少しでも楽にするヒントなどを教えていただきました。

kufura × J-WAVE のラジオ番組『KURASEEDS (クラシーズ)』、毎朝放送中です!

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ラジオ番組『KURASEEDS(クラシーズ)』は、J-WAVEで朝5時スタート(月~木曜日)の生放送!
「今日から役立つ」暮らしのくふうを中心に、心地よい音楽、ニュースや天気予報など朝に必要な情報を、たっぷり1時間お届け。朝食やお弁当づくりで忙しい朝、ぜひ耳から気持ちのいい時間にしてみませんか。

ナビゲーターは1児のパパである山中タイキさんと、kufura編集長・サトウです。

ラジオの生放送と同時に、kufuraのインスタアカウントでも、インスタライブ配信をしています。ラジオはちょっと馴染みがない……という方も、インスタライブでお気軽に聴いて(見て)くださいね。

楽に・気持ちよく・愛情をこめてつくるための料理の相棒たち

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今回、ご登場いただいたタサン志麻さんは、フランス料理の料理人を務めた後、フリーランスの家政婦として活動。その美味しい料理が評判を呼び、テレビ出演、セミナーの講師、料理本の出版など、多方面で活躍されています。長い料理のキャリアの中で選び抜かれた、愛用のキッチン道具とはどんなものなのでしょうか。(以下、「」内 タサン志麻さん)

ほとんどの料理を「菜箸」で作る理由は…

「私は、仕事でも家で料理を作るときも、箸でできることはなるべく箸でやっています。
箸はさっと洗ってまたすぐ次に使い回しができる調理器具です。また、混ぜたりひっくり返したりつかんだりと万能で、いろんな用途に使えます。箸を活用することは、調理道具をできるだけ少なくして洗い物を減らすことにつながります。

洗い物ってそれほど楽しい作業ではないので(笑)、洗い物は少しでも減らしたいし、スッキリとした環境ならより気持ちよく料理ができます。一見レシピなどには関係ないことなんですけど、いつもそういったちょっとしたことに気をつけて料理を作っていますね」

20歳の時に買ったペティナイフを今も愛用

「私は、家では最小限の調理道具しか持っていないんです。元々は調理師としてフランス料理のお店でずっと働いてきたので、その頃からずっと同じものを愛用しています。包丁も、20歳の時に買ったものをいまだに研ぎながら使っています

その中でも、私にとってペティナイフはなくてはならないものです。普段はペティナイフと30cmくらいの小さいまな板でほとんどのお料理を作ってしまいます。家政婦のお仕事でいろんなところに行きますが、ペティナイフって意外と持っている人が少ない印象ですね。

もちろん牛刀などの包丁類もひと通り持っていますが、大きい包丁やまな板って場所もとるし、調理の過程の中でちょこちょこ洗うものなので、それを小さくすることで料理がとても楽になります。

また、現在3歳の上の子どもは2歳くらいから包丁を持ってお手伝いをしてくれています。ペティナイフなら子どもにも持ちやすいですし、楽しんで料理をしていますよ」

ティファールのふつうの鍋を、フランス式に食卓に

「旦那さんがフランス人で自分でもフランス料理をやってきたので、家ではフランス料理から和食・中華までなんでも作るんですけれど、食べ方はいつもフランス式。といってもコース料理のようにちょこちょこ出てくるということではなくて、フランスの家庭で食べるように、食卓に料理を鍋ごと出すスタイル。肉じゃがでも麻婆豆腐でも、食卓の鍋から自分で取り分けて食べるんです

こうすることで、小さい子ども達でも『今日はなんだろう?』とか、『何が入ってるの?』と食にすごく興味を持ってくれるんですね。そして、子どもでも大人と一緒で『今日は気分が乗らないから食べたくない』とか、『食欲がないな』とか、逆に『いっぱい食べたい!』という日もあります。子ども達も自分の体調とか気持ちに合わせて自分で食べる量を決めるんです

取り分けながらそういったコミュニケーションを取ることで会話も笑顔も生まれますし、食事がとても楽しくなります。子どもは3歳と1歳ですが、最低でも1時間はテーブルについて、みんなでわいわい会話をしながら食事を楽しんでいます。

そしてその際は取り皿1枚で前菜などから食べていくので、洗い物も少なく済みます。ちなみにお鍋もごく普通のティファールのセットのものを使っていますよ」

料理を美味しくしてくれるのは「塩」と「愛情」!

「長年フランス料理をやってきたのでフランス料理が大好きなんですけれども、家政婦のお仕事でもなるべくフレンチを混ぜて作り置きをします。実はフレンチって、調味料は塩しか使わないんですね。和食とか中華になると醤油・味噌・オイスターソースなどを使いますが、フランス料理にはそういうものがなく、基本は塩だけで味を付けます。そうすると素材の味をすごく感じることができるんです。

調味料が少ないと味の種類が減るんじゃないの?塩味だけじゃさみしいんじゃないの?って思われるかもしれないんですけど、実は素材の分だけ味があって、すごく幅広い味付けができるようになります。甘さも、素材(野菜)の甘さを引き出す調味料として使うんですが、それもやっぱり塩がないと甘さが出ないんですね。

あとは、最終的にはやっぱり相手のことを思ってつくること。それが料理のワクワク感とか楽しさに繋がると思うので、家でも仕事でも、食べる人のことを考えて料理することを大切にしています」

箸・包丁・鍋。使っているものも理由もとてもシンプルでしたが、楽しい料理は、楽しい食事につながるということですね!

 

そんなタサン志麻さんの新刊は、6月24日にマガジンハウスから発売される「志麻さんの魔法のソースレシピ」 。お肉や魚は焼いただけ、野菜を茹でただけでも、ソースをかけると極上の一皿に。ソースを知っておけは、食卓料理の幅が広がる! そんな、素材を生かしたシンプルでおいしい料理のレシピ本です。

 

これからも『kufura』では、ラジオ番組『KURASEEDS(J-WAVE)』で放送した内容から、様々な情報をお届けしていく予定です。ぜひラジオと併せてチェックしてくださいね!


 

タサン志麻

大阪あべの・辻調理師専門学校、同グループ・フランス校を卒業。ミシュランの三ツ星レストランでの研修を修了して帰国後、老舗フレンチレストランなどに約15年勤務。結婚を機に、フリーランスの家政婦として活動開始。各家庭の家族構成や好みに応じた料理が評判を呼び「予約がとれない伝説の家政婦」としてメディアから注目される。

現在は家政婦の仕事に加えて、料理イベント・セミナーの講師や、地方の特産物を活かしたレシピ考案など多方面で活動中。フランス料理やフランス人を通じて学んだ家族の食卓の温かさを、忙しい日本の家族に届けたい一心で、日々、料理と向き合っている。フランス人の夫、2人の息子、2匹の猫と暮らしている。

【 ラジオ番組 『KURASEEDS』(クラシーズ)】

「暮らしに役立つ」情報を中心に、一日のスタートをすこやかに、穏やかにリフトアップする番組です。

放送日時:月~木曜日 AM5:00~6:00(J-WAVE)
ナビゲーター:山中タイキ、佐藤明美(『kufura』編集長)

●ラジオの生放送の様子を、kufuraのインスタライブで同時生配信! スタジオ の様子をご覧になりながら、音でも楽しめます。

『radiko』では、番組終了後から1週間、24時間いつでも無料でお楽しみいただけます!

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