何種類もの野菜を切るとき、素材ごとに包丁は水洗いすべき?
null何種類もの野菜を続けて切るとき、一つの野菜が切り終わる度に包丁を水洗いした方がよいのでしょうか?
「たとえば、じゃがいもやさつまいもはでんぷんを多く含み、時間が経つと黒く変色します。ほうれん草、春菊、小松菜などの葉物野菜は、アクが強いのでえぐみがあります。なすもアクが強いので変色しやすく、大根や玉ねぎは辛味があり、長芋やオクラは粘り気がありますね。
このように野菜によって特性が違うので、その野菜の味を移さないためにも、次の食材を切る前に包丁はサッと水洗いしましょう」と藤野さん(下写真)。
このひと手間で料理のおいしさもアップしますよ!
包丁についた錆び、落とさずに使っても問題ない?
null鋼の包丁は少しの水分でも錆びてしまいます。でも、まだ切れるし、このまま使ってもよいのでしょうか?
「少しの赤錆なら洗えば落ちますが、頑固な錆はきちんと落としてから使うべきです。錆が食材に付着してしまいますし、切れ味も悪くなります。
こするだけで錆を落とせる、市販の“錆取り消しゴム”などを使えば、自分で簡単にお手入れできます。自分で錆を落とせない場合は、包丁の専門店などに持って行き、プロに相談するといいですね」
包丁って食洗機に入れても大丈夫?
null包丁は食洗機に入れてもよいのでしょうか?
「食洗機が使えるかどうかは、包丁の材質によって異なります。刃の材質は、ステンレス、鋼、セラミックなど。ハンドルの材質は、主に木材、ステンレス、樹脂など。食洗機が対応している素材かどうか、購入した際に取扱説明書をよく読んでから使いましょう」
普通に洗う場合は、錆びないように水気をよく拭き取ってから保管するとよいとのことです。
洋包丁、和包丁、ペティナイフ…家庭で使うのは何包丁がおすすめ?
null家庭で使うのにおすすめな包丁はありますか?
「家庭で使うなら、基本は文化包丁や三徳包丁と呼ばれる洋包丁がおすすめです。洋包丁は両方に刃がついているのが特長で、大体の食材はこれでOKです!
和包丁は刺身包丁とも呼ばれ、刃が片方にだけついているので、魚をおろすのに適しています。ペティナイフは小ぶりで女性の手にも使いやすいので、果物をむいたりする以外にも、狭いスペースで野菜をサッと切ったり、小回りが効くので普段使いに1本あると便利ですよ」
ちなみに、安価な包丁は値段が手頃な分、充分な熱処理がされていないことがあり、最初はよく切れるのですが、研ぎ直しても最初に買った時の切れ味には戻らないものもあるそうです。
包丁を捨てる時はどうやって捨てたらよいの?
null最後に、包丁を捨てる時はどうすればよいのでしょうか?
「各自治体によって捨て方は異なるので、それぞれの指示に従って安全に捨ててください。大体は、刃先を新聞紙などでしっかりと包み、“包丁”、“刃物”、“キケン”など、中身が危険物であることを分かりやすく、大きく目立つように書いて、不燃物など指定された日に出すところが多いようです。
刃を包む際は、刃全体を新聞紙などで包んだ後、包丁のあご(刃の90度になっている部分)をテープで留めておくと、包んだ新聞紙が抜けにくくなりますよ」
意外と知らない包丁の豆知識、いかがでしたか? 包丁は料理の味を左右する重要なキッチンツール。女性は毎日使うものだからこそ、知識を深め、手になじむ1本を上手に長く愛用していきたいですね。