ザクザク切って混ぜるだけ!のお手軽サルサ
null「サルサ」はスペイン語で”ソース”のこと。中南米、とくにメキシコ料理には欠かせない薬味のようなものです。野菜の組み合わせによって多彩なサルサがありますが、トマトベースの「サルサ・ロハ」(赤いソース・以下「サルサ」で統一)は定番中の定番です。
サルサの主役はトマト、紫玉ねぎ、パクチー、ピーマン、にんにくなどのフレッシュな野菜にライムの絞り汁ですが、じつはこの組み合わせ、最強のデトックス効果を誇り、ダイエットや美肌にも有効!といいことづくめ。トマトの抗酸化作用、紫玉ねぎのコレステロールを代謝したりや血液をサラサラにする働き、そしてパクチーはビタミンの宝庫で整腸&デトックス作用が期待できます。
もともとパクチーと紫玉ねぎが好きだった私ですが、50歳を迎えたある日、スーパーで新鮮なパクチーの大束を150円でゲットしたのがきっかけで「そうだ! サルサを作ろう」と思いつきました。そうして我が家の常備菜にサルサが加わって以来、便秘知らず。風邪もめったに引かなくなったような気がします。
また、同時期にサーフィンを始めたのですが、紫外線からのリカバリー効果が高いせいか、肌荒れやシミもひどいことになっていません。
野菜はあえてざく切りに。ライム+かぼすやオレンジのしぼり汁でも美味
null私が作るサルサに“ソース”の面影はまったくありません。紫玉ねぎもトマトも、かなりテキトーにザクザク切ります。ちゃんとしゃきしゃき”食べたい”のと、噛むことで満腹感が増幅されるのです。原稿に追われている時には、肉をさっと塩こしょうで焼き、サルサをてんこ盛りにして食べるだけで大満足。ご飯なしでもイケるので、無理なく糖質オフもできます。
調味に使うのは、塩とカイエンパウダーのみ。また、本来はライムの絞り汁だけで作るのですが、日本ではちいさいライムですら1個200円近くします。が、絞り汁はケチりたくない。そこで、ライムの使用は1個にとどめ、レモンやかぼす、オレンジ、グレープフルーツなど、柑橘類ならよしとすることにしました。
が、意外にもこの折衷策が大ヒットでした。紫玉ねぎの辛み(普通の玉ねぎほど角はありませんが)、トマトの酸味、パクチー独特の香味を丸っとまとめてくれ、たとえば薬味代わりにみそ汁に添えても、違和感なく楽しめます(←『kufura』の加藤副編集長のお気に入り)。
私がこの時期よくするのは、ポン酢にどっちゃりサルサを入れて食べる豚しゃぶしゃぶ肉と牡蠣の鍋。うどんを半玉、サルサと絡めて〆にすると至福です。
また、アボガドと好相性。ブロッコリーなどの株野菜やいも類も蒸すかゆでてサルサと和えれば、ボリュームのあるビタミン最強サラダになります。魚のソテーにあしらえばちょっとおしゃれな一皿にも。このとき、しょうゆをちょっとたらすと、新たな味わいの領域にチェックイン!です。
材料をボウルに合わせてざっくり混ぜたら完成。出来たてはしゃきしゃきと新鮮な風味が楽しめます。残りは密閉容器に入れて冷蔵庫へ。保存2日目ぐらいからしんなりなじんで食べやすくなります。1週間はおいしく保存可能です。途中でパクチーを足してもOKですが、ヘタって変色している葉を取り除いてからにしましょう。
保存中に水分が出ますが、これこそ健康と美容の源泉です。私は、毎回、密閉容器に残ったトマト色のスープもググッと飲み干しています。
デトックスサルサの作りかた
null【材料】大きなボウルいっぱい分
*好みで各野菜の分量を調整してください。
紫玉ねぎ 大2個
トマト 3〜4個
パクチー 大1束
塩(できれば上質な自然塩) 小さじ1
カイエンパウダー 適量
ライムの絞り汁 1個分
レモン、かぼすなど柑橘類の絞り汁 1個分
(好みで)
青唐辛子(またはチリパウダー) 適量
にんにく(みじん切り)適量
【作りかた】*写真は、たらのムニエルのっけご飯 サルサ添え
(1)紫玉ねぎ、トマトは5mm幅ぐらいのざく切りにする。パクチーもざく切りにする。にんにくはみじん切り、青唐辛子は細目の小口切りにする。
(2)ボウルに(1)を合わせ、ライムとレモンの絞り汁、塩、カイエンパウダーを加える。
(3)両手で和えてなじませる。密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存。約1週間は保存可能。
お正月の食べ過ぎたお腹にも、おこもりが続き重くなった体にもおすすめです。ぜひこのデトックスサルサ、お試しください。