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年はじめこそ絶好のタイミング!本間朝子さんが提唱する掃除メソッド「予防掃除」とは?

年末の大掃除も終わり、今が1年で一番家がキレイな状態という人は多いのではないでしょうか? 大掃除もかなりの重労働なので、できることならその状態がずっとキープしたいもの。しかし普通に過ごしていれば家は汚れるので、なかなかそうもいきません。
そこでぜひ注目したいのが、知的家事プロデューサー本間朝子さんが提唱する「予防掃除」というお掃除メソッド。汚れを掃除するのではなく、汚れないよう工夫することでキレイな状態をキープするとができ、うまくいけばもう大掃除をしなくても済むかもしれません。今回はその気になる予防掃除について、本間さんにお話を伺いました。

これさえ押さえればOK!「予防掃除」4つの基本

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「実は私自身、家事の中で一番苦手なのが掃除です。家にはあらゆる汚れがあり、汚れごとに効果的な洗剤や洗い方があります。それをプロではない人が理解して掃除をするのは難しいし、勉強するのも大変ですよね。だからこそどうやって掃除をするのかではなく、汚れないようにする方法を追及する“予防掃除”を思いつきました。そもそも汚れなければ、掃除をしなくても済みますから」(以下「」内、本間さん)

では、具体的にどのようにして予防掃除をすればいいのでしょうか? 本間さんによると、まず基本となる4つのポイントを押さえることが重要となります。

1:汚れやすいものをなるべく使用しない

家の中には汚れやすいさまざまなものがあります。しかし中には「本当にこれは必要?」というものも。なくてもいいものは排除することで、掃除が楽になるという考え方です。

「代表的なものはキッチンや玄関などのマット類やカバー類、キッチンの三角コーナーや洗った食器を立て掛ける水切りラックなどがあります。これはとにかく排除するだけでいいので、予防掃除としては一番取り入れやすいのではないでしょうか?」

三角コーナーの代わりとしてオススメなのは、保存容器や小さいボウルにポリ袋をかぶせた簡易ゴミ箱。切った野菜の皮などは排水口に流さずこのゴミ箱に入れてポリ袋ごと捨ててしまえば、排水口も汚れません。水切りラックがない場合、ふきんやてぬぐいを敷いてその上に洗った食器を置くという方法もあります。

三角コーナーや水切りラックをなくすことで、スペースが生まれます。

2:汚れが溜まらない工夫をする

ディスペンサーをマグネットで壁に固定できる「マグネットツーウェイディスペンサーシャンプーミスト 」(山崎実業)。

汚れない工夫をすることで事前に汚れを予防する、予防掃除の根源ともいえるのがこちら。本間さんはその基本として「ものは床に置いた瞬間に“散らかり”に変わり、 汚をつくりだす」と語ります。

「大切なのは掃除をする前に、掃除をしやすい環境をつくることです。そのために必要となるのは、ものを動かしやすくすることと、ものを浮かすこと。我が家では邪魔になりそうなものは吊るしておいたり、キャスター付きの台を使って動かしやすくするよう工夫しています。特にお風呂場は徹底していて、ほとんどのものを床に置かず吊るしています」

キッチン壁⾯に貼ることで汚れを防⽌するシート「はがせる透明シート3層 45cm×90cm」(東洋)。3層になっており、汚れたら1枚はがせばまた新しい状態になる。

ほかにも汚れやすい場所をあらかじめガードすることも重要。そのために重宝するのがキッチンペーパーやラップ、そしてマスキングテープといった汚れを防ぐためのアイテムです。

「汚れやすい冷蔵庫のドアポケットにはあらかじめキッチンペーパー、冷蔵庫の上にラップを敷くと、汚れても捨てるだけでいいので予防掃除になります。特にコンロ回りは重要で、油ハネって2mは飛ぶんですよ。そのために油ハネをガードするコンロガードなどのアイテムをぜひ取り入れてほしいです。

ほかマスキングテープは電気をオンオフにするスイッチプレートや窓のサッシ、コンロの段差部分といった家中の細かい部分に貼ることで、こちらも汚れを防止できます。ただしマスキングテープは長い間放置するととれなくなるので、一度貼り付けたら半年から1年ごとに交換したほうがいいですね」

3:掃除を日常生活に取り入れる

日々の生活動線の中に掃除を組み込んでいく“ついで掃除”によって、掃除の負担を減らす考え方です。これによって気が付くと「そこそこ家がキレイになる」状態を目指します。

「セミナーでこのお話をした際、よく『私も取り入れました』と言われるのが、手を洗うついでに洗面台を掃除する“ついで掃除”。コロナ禍によってほとんどの人が洗面台で手を洗う習慣がついていると思いますが、そうするとだんだん洗面台が汚れてきますよね。どうせ手を洗って手に石けんの泡がついているのなら、その手でついでに洗面台を手でなでて洗う。そうすることで洗面台がキレイになり、いちいち個別に掃除しなくてもよくなります。ほかにもお風呂に入って体を洗っているついでに、ボディソープなどで目についた汚れをサッと掃除してしまう。そういった“ついで掃除”をうまく取り入れてください」

手を洗うついでに洗面台も軽くなでて掃除をする。

4:汚れに強いアイテムを取り入れる

らくハピ お風呂の排水口用 ピンクヌメリ予防 防カビプラス

「らくハピ お風呂の排水口用 ピンクヌメリ予防 防カビプラス」(アース製薬)

「例えば私がよくセミナーでオススメするのがアース製薬の『らくハピ』シリーズ。排水口に置くだけで黒カビの発生を約2カ月防げる『らくハピ お風呂の排水口用 ピンクヌメリ予防 防カビプラス』や、スプレーするだけで水まわりのピンクヌメリや黒カビの発生を防げる『らくハピ 水まわりの防カビスプレー』など、楽に汚れが予防できるアイテムが豊富にそろっています」

パストリーゼドーバーパストリーゼ77

「パストリーゼ77」(ドーバー)

「あとは製菓製パンなどの洋酒など取り扱う会社が開発した『パストリーゼ』。高純度アルコール分77%のアルコール除菌剤で、スプレーするだけでカビを予防する効果があります。オシャレなパッケージも人気で、こういったルックスのいいアイテムを選ぶことによって気分を上げることも大切ですよ」

「DCM DIY place」の店舗などでセミナーを開催している本間さん

予防掃除を取り入れる順序は、場所ではなくやり方で考える

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「おふろの防カビ除菌」(DCM)は、浴室につるすだけで防カビ除菌成分が広がり、効果が約60日間持続。手っ取り早くこういったアイテムを取り入れてもいいのです。

まず予防掃除を最初に始める際、本間さんが紹介した1から2、3、4の順に取り入れていくのがオススメだそう。

「よく大掃除をする際、キッチンやお風呂、トイレなどの場所ごとに『まずどこから始めよう?』と考える人がいます。場所ではなく、方法論として1から順番に取り入れていくのが予防掃除のコツです。ただし『お金が多少かかってもいいから手っ取り早く解決したい』という人は、いきなり4から始めるのもアリですね。実際セミナーでもそういった方はけっこういらっしゃいます」

みなさんも「予防掃除」を暮らしに導入して、2024年は大掃除から解放されませんか?


本間朝子さん

【教えてくれた人】

知的家事プロデューサー 本間朝子(ほんまあさこ)さん

不動産会社、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。現在『あさイチ 』(NHK)などのテレビほか、雑誌・新聞でも活躍。著書に、『60歳からの疲れない家事』『写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(ともに、青春出版社)、『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)、『ゼロ家事』(大和書房)、『名もなき家事を楽しく減らす法』『ざんねんな片づけ』(王様文庫)他、全12冊。

【取材協力】
DCM

高山恵
高山恵

東京都出身、千葉県在住。短大の春休みより某編集部のライター見習いになり、気が付いたら2022年にフリーライター歴25年を迎えていた。現在は雑誌『DIME』(小学館)、『LDK』(晋遊舎)などで取材・執筆を行うほか、『kufura』などWEB媒体にも携わる。

執筆ジャンルは、アウトドアや子育てなどさまざま。フードコーディネーターの資格も持つ。

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