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プロのテクニックで浴槽やキッチンがピカピカに!仕上がりに差が出る「水まわり掃除術」

掃除の中でもとくにユーウツなのが、浴室や洗面所、キッチンの水まわり掃除。カビやヌメリ、水アカといった落としにくい汚れもイヤだし、水汚れ、油汚れと洗剤の使い分けも面倒です。
大掃除の中でも時間がかかる面倒な水まわりの掃除を、効率よくきれいに仕上げる秘訣をサンスター H&Bマーケティング部 ライフケアグループ長 菊池敦さんに伺いました。

水まわりの汚れの正体とは

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「水まわりの汚れは大きく分けて、「水アカ」、「石鹸カス」「ぬめり汚れ」の3つがあります。

水アカは水道水の中に含まれているカルシウムやマグネシウムといったミネラルが固まったもので、お風呂場や洗面所のカラン(水栓)、ステンレスのシンクに白くついている汚れです。

石鹸カスは石鹸やボディウォッシュ、シャンプーなどが、水道水のミネラル分と反応して脂肪酸カルシウム、脂肪酸マグネシウムになるもので、お風呂のイスや洗面器に白くこびりつき、ざらざらしている汚れです。

水まわりに多く存在するカビや細菌が蓄積されるとぬめり汚れになります。シンクでは油汚れや食材のかすなどが残留していると、細菌の繁殖がさらに促進されて、ぬめりが大きく形成されるとともに、ニオイも発生します」(以下「」内、菊池さん)

ホテルの清掃現場で使われるプロのお風呂まわり掃除術

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【ステップ1】40 度のお湯ですすぐ

「ホテルでは、まず換気扇をつけて浴室を40 度のお湯ですすぎます。髪の毛などのゴミをざっと流し、全体を濡らすことで、洗剤のノリを良くします」

水で流すよりお湯を使用する方が、乾いた皮脂汚れなどを緩めて汚れが落としやすくなるというエビデンスがあるそうです。また、ホテルの清掃では、同時にベットメイキング等の作業も発生するため、お湯を使用する方が水より乾燥が早いというメリットもあるのだとか。

【ステップ2】力をいれずに洗うことで汚れを発見

力を入れずに洗剤を含ませたスポンジで全体をなでるようにこすります。力を入れずに洗うことでとくに汚れがついている箇所がわかり、さらにその部分をしっかり洗うことで効率的に掃除ができます。

 「液体洗剤を使いスポンジで泡立ててから洗う場合、浴室では壁面、鏡面、最後に床面と上から順番に洗っていくと液だれの心配がありません。床面、壁面は石鹸カスが特につきやすいので、重点的に洗うようにします。

洗面所はカランのまわりや、オーバーフローと呼ばれる小さな穴など、落としにくい場所があります。その際にはハブラシを使って洗えばよりきれいに、くまなく掃除ができます」

【ステップ3】最後に拭き上げをする

掃除後に残った水滴も実は水アカの原因になります。ホテルでは水まわりの清掃後、ベッドメイキングを挟むなど少し時間をおいて程よく乾かすことで、簡単に拭き上げることができます。

 「浴室、洗面所の水まわりの掃除で大事なのはきちんと拭き上げるということ。最後にペーパータオルや乾いた布で拭き上げましょう。

ただし、雑巾で拭くと雑巾についている雑菌が移り、ニオイのもとになってしまうこともあるので、ペーパータオルで拭くのがベストです」

キッチンの水まわり掃除術

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【ステップ1】出ているものをすべて移動する

キッチンに出ているものは、すべて別の場所に移動してから一気に掃除。少しずつ動かしながら掃除をすると、思った以上に時間がかかります。しまう場所、移動する場所がない方は、キッチンを半分に区切り、右エリアを掃除する場合は左エリアへ移動させます。

【ステップ2】まずはシンクから遠いものを掃除する

キッチンまわりの掃除には、浴室同様に洗剤を含ませたスポンジを使って洗います。いつも使うシンクから洗いがちですが、汚くなった泡や汚れを流すため、シンクは最後に掃除するのがコツです。

まずは壁面から掃除を始め、次にコンロ・IHクッキングヒーター、調理や下ごしらえをするワークトップ(天板)の順序で掃除していきましょう。スポンジでの掃除が済んだら、ペーパータオルやマイクロファイバータオルで泡を拭き取ります。

【ステップ3】最後にシンクまわりから排水溝まで

シンクから遠い場所の掃除を先に済ませたら、シンクまわりの掃除に進みます。まずはカランや食器かごを掃除してからシンクに移ります。シンクはごしごしとこすらずに、「コ」の字に動かしながら力を入れずに掃除していきます。最後に排水溝を掃除します。

サンスター菊池さんが推す、時短洗剤ツール

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掃除のステップは理解しました。しかし、そのポイントごとに洗剤を変えなければいけないのは面倒くさい……そんな人におすすめの製品があるそうです。

「面倒な使い分けの必要がなく、浴室、洗面所、キッチンの混合汚れを1本でカバーできる洗剤がサンスターの『キーラ』です。高級ホテルの清掃現場で20年以上使われている水まわり用プロ向け洗剤を一般家庭用として発売した製品なんです」

「キーラ」はスポンジに含ませるか、汚れに直接かけて軽くこするだけで十分に汚れが落ちるので、ごしごし洗いをする必要もなく、水アカ、石鹸カス、ぬめりの混合汚れを落とすことができるそう。ウイルス除去にも有効な界面活性剤が含まれているので除菌効果も発揮します。

水まわり掃除だけでなく、浴室や洗面所での鏡、グラスや湯飲み、プラスチックのまな板や、魚焼きグリルなど、さまざまなものに使うことができます。

三角コーナーについた、イヤなぬめりもキーラを使って洗浄すると、消臭効果でニオイも同時に取ることができるのだとか。

「キーラのメリットは、1本で家の中のいろいろな場所に使えること、時短で掃除ができるということ。仕上がりと時短の2つが求められるホテル清掃の現場で、長年使われ続けている理由はここにあります。

水まわりは日頃から手入れをしておくと、大掃除も楽になります。キーラは洗剤を使い分けたり、クエン酸掃除のようにつけ置きする必要もないため(※除菌目的の場合は5分ほどのつけ置きを推奨)、週に23回を目安に水まわり掃除を実践してみてはいかがでしょうか」

日常での掃除でも大掃除でも、やる気を出すのに気合がいる水まわり掃除。1本でさまざまな場所に使える洗剤を活用すれば、効率よくサクサクと掃除が進みそうです。

取材・文/阿部純子

【取材協力】
サンスター

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