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【脱・中学受験】カナダへの「親子留学」10カ月で息子(12歳)が初のお泊まりへ。手土産に悩み選んだのは…

12歳の息子くんと一緒にカナダに「親子留学」しているエディター・高橋香奈子さんの短期連載。第6回は、息子さんの留学生活で初めての“お泊まり”や、友人との関わりについてです。

息子のカナダ留学がスタートして10カ月。ついに念願のお泊まりへ

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泊まりに行くことになったのは、野球でバッテリーを組むことの多い仲良しのチームメイトのお家。

12歳の息子は、日本にいるときも、カナダに来てからも、旅先でも、少しでも仲良くなると「一緒にご飯行かない?」とすぐ人を誘います(ときには私の知らないうちに……笑)。ひとりっ子だから余計なのか、息子の性格ゆえなのか分かりませんが、人と一緒にいるのが大好きなんです。

だから、カナダに来てからも、友達の家に泊まりに行く、いわゆる「スリープオーバー」をしたいとずっと言っていました。

これまでも、友達と放課後や休日にどこかで一緒に遊んだり、家の行き来をすることはありました。でもお泊まりとなると、子ども同士だけでなく、親同士も互いにどんな人なのか理解していないと難しく、ハードルを感じていたところも。

そんなときに野球のチームメイトのパパから「泊まりにおいでよ」と誘ってもらえたのです!

またもスポーツが叶えてくれた息子の夢(お泊まり)

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ほぼ毎日のように通っている野球場。7月になり、雨はほとんど降らず、蒸し暑くもなく、とても気持ちの良い気候です。

以前の記事にも書いたように、スポーツをしていたことがどれだけ息子の新しい生活を助けてくれたことか。今回も、野球という繋がりで深く結ばれていたからこそ、お泊まりができるようになったのだと感じています。

息子の野球仲間とは週に5〜6日を一緒に過ごしますし、親同士も毎回顔を合わせる環境。だから、私たちのことをどんな人なのか理解してもらうことができたのかなと思います。息子の友情関係も一歩進んだ証拠でもあるなと、とてもうれしくなりました。

同じ小学校の友達の場合、学年が上がると親が学校まで送迎することが無くなるため、親同士が顔を合わせる機会はあまりありません。幼いころから一緒に過ごしてきたのなら違うでしょうが、私たちはグレード7(小学校の最高学年)から入学したため、息子の同学年で親の顔までしっかり分かるのは、たった2、3人ほどしかいなかったんです。

お泊まりの手土産、さて何を持たせようか

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手土産の写真を撮り忘れたので、自宅用に買ったいちごの写真を。

そういうわけで、ついに息子念願のお泊まりができることになりましたが、私たちにとっては外国で初めてのお泊まり。手土産を何にするべきかも分かりません。

悩んだ挙句、オーガニックスーパーで買ったイチゴとカットマンゴーを持たせることにしました。ご家庭の食事方針が分からないので、お菓子よりヘルシーなフルーツなら食べてもらえるのでは?と思ったことがいちばんの理由です。

フルーツは好き嫌いも少ないだろうし、手をかけずにすぐ食べてもらえるのも便利なところですよね。

ひとりっ子の息子は、まるで兄弟ができたかのような体験を

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肝心の初めてのカナダでのお泊まりですが、帰宅後「また泊まりに行きたい!」というくらい満喫してきたようです。

泊まりに行ったご家庭は、息子と同級生の友達がいちばん上のお兄ちゃんで、下には3人の弟くんがいます。ひとりっ子の息子は、兄弟ができたかのような素晴らしい体験をさせていただいたよう。とてもありがたい限りです。

初めてのお泊まり以降、友情がさらに深まり、何度もお泊まりへ行く仲に

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お泊まり中の写真はないので、最近息子につくった簡単ランチを紹介。シーザーサラダとカリフラワーのフライ。フライといっても、ノンフライヤーでつくっているので油で揚げておらずヘルシーです。スポーツ少年で成長期の息子には少しでも多くの野菜を食べてもらえるように気をつけています。

息子は野球の練習に加え、寝食を共にしたことでその友達とさらに仲良くなり、大好きな親友と呼べるような存在になったようです。

今ではもう何度も泊まりに行かせてもらっていて、「まだ帰りたくない。もう一泊してもいい?」と言われたこともあるくらい(笑)。こうやって新参者の私たちを受け入れてくださったご家庭にも感謝しかありません。

息子のおかげで私も親御さんとさらに仲良くなることができたこともありがたく思っています。

日本では恥ずかしがっていたハグをしてくれるようになった息子

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少し前にカナダで見た満月。満月が私たちのチャレンジングな生活を温かく見守ってくれているような気がして撮影しました。

お泊まりに行くようになってから、お別れのときと迎えに行ったときに、息子がハグをしてくれるようになりました。

日本では恥ずかしがってしてくれなかったのですが、こちらでは「お母さんにお別れのハグは?」と言われるので、“恥ずかしいことではなく普通のこと”だと感じるように変化したようです。お迎えに行ったときにギュッとハグをしてくれる息子が愛おしくてたまりません。

カナダに来てから、ますます息子愛が強まり、子離れできる気がまったくしなくて……困っています。

高橋香奈子
高橋香奈子

ファッションエディター。ファッション雑誌『Oggi』(小学館)、ウェブマガジン『mi-mollet』(講談社)を中心に、書籍、ウェブコンテンツ、ファッションカタログなどの編集・ライティングを行っている。好きが高じて著者として出版した、旅行ガイド本『子連れGUAM』(ワニブックス)は、これまでなかった“子連れ母”目線が話題を呼び、何度も重版。プライベートでは、12歳野球少年の母。2022年8月末から息子と2人でカナダに移住。親子留学の様子はInstagram@takahashi_kanako_  で投稿中。

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