関係が悪化しているカップルの「夫婦げんかの傾向」とは…
null『kufura』編集部が「“夫婦げんかの頻度”年に数回以下のカップルが6割だけど…回数が多い夫婦にありがちな原因は?」で、既婚女性を対象に夫婦喧嘩の原因にまつわるアンケートをおこなったところ、以下のような原因が寄せられました。
【夫婦喧嘩の原因】
・相手の生活態度
・相手の言動
・コミュニケーションの方法
・家事分担
・子どものしつけ
・家計管理
・考え方の違い
喧嘩の頻度が高い人ほど、相手の態度や言動を原因としている傾向が見られました。
『アサヒ炭酸ラボ』が結婚5年未満の男女200名、結婚20年以上の男女200名(合計400名)に対してアンケート行った調査においても、夫婦喧嘩の原因として類似の内容が寄せられています。
調査では、「離婚の可能性が30%以上ある」と予感している男女ほど、“コミュニケーション不足”“生活態度”を原因とする夫婦喧嘩が多い傾向が見られます。
家事分担やお金にまつわるけんかよりも多くなっているのは、問題を共に解決する以前の“コミュニケーション”の段階でつまづいているケースが多いからかもしれません。
さらに、同調査はもう一歩踏み込んだ質問をしています。
離婚の可能性を予見している夫婦は「夫婦げんかが長引く」傾向?
null同調査で顕著な差があったのは、夫婦喧嘩から仲直りまでの時間です。
離婚の可能性が低いグループでは半日未満で仲直りする割合が66.0%だったのに対し、「離婚の可能性が30%以上」と回答したグループは40.7%と2/3以下にとどまっています。
仲直りに3日以上を要する割合についても、2つのグループ間で3倍以上の格差が生じています。
このことから「夫婦仲がよいほうが仲直りが早い傾向がある」という仮説をたてることができます。
夫婦げんかを「軟着陸」させる言葉遣いとは?
null前出の調査の夫婦喧嘩の仲直り方法としては、険悪な雰囲気を引きずらないために、怒りをコントロールして普段通りに接したり、とことん話し合ったり、自分から謝るなどの方法で“普段の雰囲気”を取り戻していました。
いずれにしても、思いやりベースの双方向性のあるコミュニケーションが取れているかどうかが、仲直りのカギとなってくると思います。
ちなみに、海外の調査では、夫婦で口論が起こった際に自分と相手を分離する“あなたが~”“私は~”という言葉を使うカップルよりも、“私たちは~”という“Weワード”を使うカップルのほうが夫婦の満足度が高い傾向がある、という結果があります。
例えば、意見の不一致が起こったときに、「あなたは全然、私のことをわかってくれない!」「自分はこんなに大変な思いをしている」ではなく、“私たち”を主語にすることで、夫婦喧嘩が互いの意見の歩み寄りにつながることがあるようです。日本語はどうしても主語が曖昧になるのですが、少しだけ言葉遣いを意識してみるといいかもしれません。
以上、今回は夫婦喧嘩についてお届けしました。
社会を生きる上では、競争力、合理性、時間対効果が高いのが“よいこと”とされています。
しかし、夫婦関係においては、高い競争力で言い負かし、愛情表現を省力化し、“コスパ”や“目標達成率”ベースで相手からの正しい見返りを求め続ければ、2人の関係がギスギスしかねません。
近い関係だからこそ、“私”の正しさを押し付けて言い負かし、“あなた”の間違いを暴きたくなることがあるかもしれませんが、何回かに1回かは“私たち”の折衝点を探っていけるといいですね。
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