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感情を込めて読み聞かせるのが苦手…どうしたら?【絵本ナビ編集長の読み聞かせ相談】♯10

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子どもと絵本を読む時間は好きだけど、なんだか読み聞かせ方に自信が持てない。上手に読むには、もっと感情を込めた方がいいのだろうけど……。おうちでの読み聞かせ、こんな悩みを持つ方も多いかもしれませんね。

この連載では、『絵本ナビ』編集長の磯崎園子が、月に1テーマずつ、読み聞かせの悩みについておすすめの絵本と共に回答していきます。今回は、「感情を込めて絵本を読むのが苦手」というお悩みにお答えします!

たどたどしい読み聞かせ、どうしたら上手になれる?

Q1:2歳の子どもに読み聞かせするときに、強弱をつけるのが苦手です(39歳・主婦)

A1 :読む声の大きさを日によって変えてみるのはどうでしょう?

強弱をつけた読み聞かせをすると、確かに聞き取りやすい、絵本に集中しやすいっていうことはありますよね。みんなの前で読み聞かせをされる方の中には、本当に上手な方がたくさんいらっしゃって、大人だって惹きこまれてしまいます。

だけど、おうちの中での読み聞かせというのは毎日のことですよね。より良い読み聞かせをするっていうことよりも、子どもたちが、そして何よりもママが飽きないで楽しく読めることの方が大事だと思うのです。

まずは試しに、読む声の大きさを日によって変えてみるのはどうでしょうか。小さな声でぼそぼそ読む日があったかと思えば、がんばって大きな声で読んでみる日があったり。ゆっくり読んでみたり、早口で読んでみたり。子どもたちはその変化に驚いたり喜んだりするでしょうし、ママご自身だって新たな読み方の中で発見があるかもしれませんよ。1冊の中で無理に強弱をつけなくても、楽しい時間はつくれるはずです!

Q2:自分自身、朗読が苦手なので、感情を入れて読むのが難しいです(32歳・主婦)

A2:まずはゆっくり丁寧に読むことを優先に。

同じ話になってしまいますが、やっぱり上手な読み方の人を見た後ですと、自分のたどたどしい読み方に嫌になってしまうことってありますよね。増してや感情を入れようとすると、さらに難しく感じてしまって……。

特に長いお話になると、次々に読まないと終わらない気がして焦ってしまう。そうすると更につまづいたりして。

だとしたら、やっぱりゆっくり読むのが一番だと思います。言葉の区切りごとに一呼吸おく位の気持ちで。丁寧に読んでもらうと、その響きの美しさがよく伝わってきます。そんな読み方を繰り返し耳にするのは、子どもたちにとってもきっと心地よいはず。

それでも、子どもたちの感情を動かしたいなって思ったら、読むことだけにこだわらないで、「この子、おもしろいね!」とか「どうなっちゃうんだろう」なんて、ママがその場で思ったことを声に出してみるのも方法かもしれません。そうすると、思ったことを言ってくる子もいるでしょうし、自分で考え始める子もいるかもしれません。そうやって、絵本を通して場が盛り上がる時間っていうのもたまには面白いですよね。

より上手になることを目指すより、ぜひ色々な読み方を試してみてください。結果的にご自身が絵本を読むのを好きになってしまうかもしれませんよ。

今月のおすすめ絵本

たとえ感情が込められていなくても、ただ読むだけでおもしろい絵本『だれのパンツ?』


『だれのパンツ?』(KADOKAWA)作/シゲリ カツヒコ

迫力の絵でぐいぐいストーリーをひっぱっていってくれるこんな絵本だったら、読み方がたどたどしかったとしても、展開にドキドキしてしまい、結末に笑ってしまうはず!

いつもの帰り道、団地の前の公園に寄り道するのが、タロウのお決まりのコースです。
いつものとおりに遊んでいると、タロウの頭にばさりと大きな影が――!?

「……っと、なんだあ!?」

なんと、おっこちてきたのは、おおきなヒョウ柄パンツ!

「おーい、こっちこっち」

そして、上の方から野太い声。
似たような洗濯物が干してあるのを見つけたタロウは、パンツを届けようと階段をかけのぼります。
すぐに済むと思ったその親切でしたが——団地の階段の先は、思いもよらない冒険へとつながっていたのです!

団地のおばちゃん、黄色い絵ばかり描く奇抜な画家、巨大な牛を部屋で飼っている闘牛士――

みんなの証言を追って、団地の部屋をつぎつぎ訪ね歩いてゆくタロウでしたが、上へ上へと登るうち、なんだかだんだん団地の様子がおかしくなって――!?

ぐにゃぐにゃとゆがんだ廊下、ずらりと並んだおかしな形のドア……
住んでいるのも、ゴリラの親子に、巨大カメレオン!?
この団地、いつもの団地とちがう!!

写実的な筆致で描かれるマカ不思議な世界は、まるで、だれかの夢の中に迷い込んでしまったような読み心地。
可笑しいような、怖いような、言いようのない感覚にゾクゾクさせられます。

「ヒョウ柄の大きなパンツ」の持ち主を探してタロウは不思議な団地をさまようわけですが、そんなパンツの持ち主といえば……そう、だれもが「あの人だろうな」と見当がつくわけです。

「あー、やっぱり」からの「うそー!?」

そう、このパンツには、そんな期待を裏切る、まさかまさかの秘密が隠されているのです……。

(堀井拓馬 小説家)
※ 『絵本ナビ』より引用

読み方に自信がなかったら、おもしろい絵本を見つけることに集中する!?  そんな考え方も一つの方法かもしれませんね。

 

【参考】

『だれのパンツ?』絵本ナビ

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