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今が旬!「“落花生”の炊き込みごはん」はこんな作り方で【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・17歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載166回目。

今回は、新米の季節にお勧めの落花生の炊き込みご飯と、まだ終わっていない稲刈りについてお伝えしたいと思います。

「落花生」ごはんが美味しい!

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朝夕の涼しさに、秋の気配を感じる今日この頃。抑えられない食欲に、抑える必要なんてない!と秋の食材を大いに楽しんでいる。

サンマも今年はお手頃、そろそろサツマイモも出回るかしら、果物は梨やぶどうに加えて柿もザクロも美味しく、もう何を食べても幸せな時期だ。

そんな中で、今回は落花生をお勧めしたい。

私が千葉県出身だから、というのもあるかもしれない。短い旬の生の落花生は、この時期だけの楽しみだ。

少し前までは、生の落花生は出回る事があまりなかった気がする。けれども最近はスーパーで見かける事も多いし、私がよくお世話になっている生協でも一般的になってきた。

生の落花生をどう食べるか。

塩茹では、一般的で一番人気だろう。でも何気に大変というか、失敗する事が多い気がする。

ただ茹でるだけなのに、まず塩加減が難しい。難しすぎる。塩気が足りなかったり、逆にしょっぱすぎたり。茹で時間も長い。最低30分は茹でないと柔らかくならないのだ。

そこでお勧めしたいのがこちら、落花生の炊き込みごはんだ。

落花生は殻から外して皮付きのままで使う。いつもの水加減で、味付けはシンプルに塩のみ(お米2合に対して小さじ1弱くらい)。

あとはいつもの炊き方でOK。

私は最近は、もっぱら無水鍋を使ってごはんを炊いている。強火にかけて、沸騰したら弱火で12分ほど。火を止めたら15分くらい蒸らす。

同時に隣のコンロでは、一回り大きな無水鍋でおかずを仕込む。

蒸籠にキッチンペーパーを敷き詰めて、冷蔵庫にあるお野菜とお肉を適当に切って蒸すだけ。

この時はキャベツに玉ねぎ、しめじ、そして豚バラ肉。

沸騰したお鍋に蒸篭をおいて10分ほど蒸せば完成だ。

さて炊き込みごはんの方は、蒸らし終わったかな、と。蓋を開ける時はいつも、ちょっとドキドキしてしまう。いや、ワクワクだろうか。

ホカホカ湯気を上げて、美味しそうな落花生が見えて一安心。サクッと混ぜていただきます!

蒸籠で蒸しあがったおかずも一緒に食卓へ。
昨晩の残りものは、いつも必ず並べる(皿数が増えて少し豪華に見えるから)。

ホクッとした豆の味わい、ほんのり甘い豆の味わい。シンプルにいただける落花生の炊き込みごはんは、とてもお勧め。

是非お試しいただきたい。

娘(高2)が寮に入りました

さて高校2年生の娘が突然、寮に入る事になった。

これまで頑なに拒否していた(寮での食事が口に合わなさそうという理由)のに、本当に突然……。片道1時間半かかる通学時間にとうとう音を上げた。

わけではなく、少し前に入寮した大好きな友人から寮生活の良さをPRされたからのようだ。友人のお勧めは、この年頃の娘にはかなり大きな影響になるのだろう。

そんなわけで寮で必要ないろいろな物を揃えるのに、あちこち駆け回った日々だった。

必要な物リストをテキパキ作成する娘の、お買い物に付き合わされる私たち親。娘は寮での暮らしを自分なりにどう快適にすごせるかを想像はしてるけれど、忙しい時期の親の仕事に対する配慮はあまりないようだ。

仕方ない、私もかつてはそうだったのだろう。自分だけの都合で1人暮らしを始めたり、実家に戻ったり、海外で暮したり、一時帰国の時には当然のように実家に泊まったり。実家は自分の家だから当然の事だと思っていた。

親の予定に関係なく、好きなように暮らしていた若い頃の私。そんな事を思い出した、今回の娘の入寮騒動だった。

寮生活は始まったばかりだけれど、とっても楽しく快適に暮らしているようだ。よかったよかった。

「稲刈り」がまだ終わらない…

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さて田んぼは。

前回の連載の時と同じような写真で恐縮だが、実はまだ稲刈りが終わっていない。

これまでも、10月に入ってもまだ終わっていない年はあったから、今年が特にひどいというわけではない。
それでもここまで田んぼがぐちゃぐちゃだと、かなり凹む。

コンバインがどうしても動かない所はこうして、手刈りをしなくてはいけない。こうなったら、残っている田んぼを全て手刈りする?という考えも一瞬よぎった。

けれどもそれは、あまりにも現実的ではない。

田んぼの状態が問題なければコンバインで半日もあれば刈り取れるのに、手で刈るにはあまりにも面積が広すぎるのだ。

刈り取りができなくても、乾燥調製(籾を保存に適した水分量に乾燥させて籾殻を取り除き玄米にする作業)をしたり、袋詰めをしたり、出荷できるよう運搬したり。

どれだけでもやる事、やらなくてはいけない事はある。
新米お届けも始まったので、そちらも忙しい。

焦る気持ちを押さえて、今できる事に全力で取り組んでいます!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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