子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

絵本を読んでも「質問ぜめ」で進まない!【絵本ナビ編集長の読み聞かせ相談】♯5

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE

「さあ、今日はどんな絵本を読んであげようかな」「このお話、ちょっと長いけど最後がいい結末なんだよなあ」毎日の絵本タイム、ママの方だって絵本選びは楽しい時間。はりきって考えます。だけど実際には……「これ、なあに?」「さっきのページがもう一回見たい!」「そういえばね、このまえね」質問や会話ばかりでなかなか前に進まない!  この絵本、最後まで読みたいのにーー。

この連載では、『絵本ナビ』編集長の磯崎園子が、月に1テーマずつ、読み聞かせの悩みについておすすめの絵本と共に回答していきます。今回のテーマは「読み聞かせ中、質問をはさまれて前に進まないとき」についてです。

読み聞かせ中に、質問をはさまれて前に進まない!

Q1:2歳の子どもが話を聞かずに、絵本の絵などについて質問してくるので、話が全然進みません(32歳・主婦)

A1:質問の内容に耳を傾けてみてください。その子の興味が見えてくるはずです。

2歳の子が絵を見ながら質問が出てきたとすれば、それはとっても貴重な質問ですよね。どんな絵を見て聞いてくるのでしょう? どんなことを知りたがるのでしょう? その質問の中にこそ、その子の興味や個性が沢山あふれ出している気がします。ママやパパも真剣に考えて答えてあげてくださいね。もしかして、その時間は「質問遊び」に夢中になってしまうかもしれません。だけどきっと満足感が得られるはず。最終的にどこに着地していこうとも、絵本がきっかけになっていれば、それは絵本を読む意味があるのではないでしょうか。

コツとして一つ。どんなに短い絵本でも最後に必ず「おーしまい」って言ってあげるのはいかがでしょう。「おーしまい」を聞かないと落ち着かないので、最後まで聞きたがるようになるかもしれませんよ。

Q2:少し大きくなってきて、こちらが文章を読んでいる最中に「これ何?」「なんで?」と、お話を最後までちゃんと聞けません(34歳・主婦)

A2:お話の最後が気になるように、上手に「誘導」してあげてみては?

もちろん本当に知りたいことならば、そこでお話をとめてまで答えてあげればいいと思います。でも、少し先にその答えがあったり、読んでいるママやパパが演出上楽しみにしている部分だとしたら、今度は上手に「誘導」してあげる努力が必要かもしれませんね。

「今はちょっとだまってて」「全部聞いてからね」と質問をさえぎってしまったら、その後その子はお話を大人しく聞いていたとしても“上の空”になっているのかもしれません。

例えば「この子、このあとどうなるのかなあ?」「ママ、続きが気になるから一緒に読んでみようか」と自然にお話の方に気持ちが向いてくれれば大丈夫。最後までお話を楽しむことが出来るでしょう。大事なのは、どの方向に興味が向いているのか、それを見極めてあげることなのかもしれません。

「おーしまい」!

今月のおすすめ絵本

読んでいる時間よりも、話している時間の方が長くなる!?『ねえ、どれがいい?』

『ねえ、どれがいい?』(評論社)作/ジョン・バーニンガム 訳/松川 真弓

お話を聞くのも好きだけど、質問するのも大好きな子どもたち。一度しゃべり始めたら止まらなくなっちゃう……なんて、よくあることですよね。そんな時は、この絵本で思う存分会話を楽しんでスッキリさせてあげて。その後だったら、素直にお話を聞いてくれるかもしれませんよ。

この絵本は、本当に会話が弾みますね。本を読んでいる時間よりも、話している時間のほうがずっと長い! 子どもの豊かな発想に感動したり、我が子の意外な考えに驚いたり、1ページごとにいろんな楽しみが味わえます。

どれも究極の選択ばかり。「え~、どれもいや~!」というのもかなりありました。でも、1つ1つ「いやなわけ」もちゃんと説明してくれて、その答えに納得したり、笑ったり……。
 
―きみんちの まわりが かわるとしたら、―
「『大雪』だと、毎日雪を掘らないといけないでしょ? 穴に落っこちちゃうかもしれないでしょ?
『ジャングル』になって、こんなにたくさん動物がいたら、お世話するのが大変でしょ?」

―ジャムだらけになるのとさ、犬に引っぱられて ドロンコになるのとさ、―
「泥んこ! だって、泥んこ 楽しいもん!」

―へびに まかれるのと、魚にのまれるのと、―
「へびに巻かれるの! あったかくて、ぐっすり眠れそうだから。それに、エイ、エイ、エイ、ってやれば(空手チョップのような格好をしながら)、すぐにスルンと出れちゃうもん!」

ほかにもまだまだたくさん…。想像するのって本当に楽しいし、親子でもいろいろ違って面白い!
そんな風に感じられる1冊です。
(ガーリャさん 40代・ママ 女の子6歳)

※絵本ナビ「みんなの声」より引用

「毎日の絵本の読み聞かせ」の目的が「最後までお話を聞くこと」だと決めてしまうと、読んでいるママの方も焦ってしまうのでは? 少し長い目で目標を考えてみると、肩の力が抜けるのかもしれませんね。

 

【参考】

『ねえ、どれがいい?』- 絵本ナビ

テーマ「遊びながら読もう!参加型絵本」- 絵本ナビ

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE

【消費税増税に伴う価格表記について】
2019年9月末までの記事内の「税込み価格」につきましては、増税前の税率(8%)での価格となっておりますので、ご了承ください。

kufura members募集中
連載・特集
人気の記事

【消費税増税に伴う価格表記について】
2019年9月末までの記事内の「税込み価格」につきましては、増税前の税率(8%)での価格となっておりますので、ご了承ください。