兄弟で一緒に読み聞かせ、どっちも飽きさせない方法は?
Q1:2歳差の兄弟で一緒に読み聞かせをすると、対象年齢が違う絵本でどっちかが飽きてしまいます(35歳・主婦)
A1:兄弟で日替わり制にしても、毎日1冊ずつ選んでも!
確かに小さな子どもたちにとって、2歳の差は大きいですよね。同じ絵本を読んでいても、目に付く絵も、読むスピードも、好きなページだって全然違う。それは、楽しみ方の違いなのだと思います。お兄ちゃんでも赤ちゃん絵本を楽しむことだってあるでしょうし、下の子が少し長いストーリーのある絵本を眺めているのが好き、なんてことだってありますからね。
大事なのは、兄弟であっても、それぞれが満足できる絵本の時間をつくってあげること。余裕があれば、時間をずらして、ママやパパが一対一に絵本を読んであげる時間をつくってあげられたらいいですね。
でも、もし毎日の絵本時間が兄弟一緒でも、「今日はお兄ちゃんの絵本を一緒に読んでみようね」「今日は〇〇くん(下の子)の絵本を読む日にしよう」なんて順番にしてもいいですし、毎日それぞれが1冊ずつ好きな絵本を選んでもいいかもしれません。そうやってお互いが楽しんでいる様子を見るのも兄弟の豊かな時間の一つですよね。
Q2:年齢が違う兄弟の絵本の趣味が違い、いつも喧嘩しています(47歳・その他)
A2:弟が読みたい本を、お兄ちゃんが読んであげても◎
喧嘩になるほど、お互いの趣味がはっきりしているのは面白いですよね。とはいえ、絵本の趣味が全然違うと、どんな絵本を揃えるのか、下の子にも新しい絵本を買ってあげないといけないのか……ママの悩みは尽きないことでしょう。
例えば、お兄ちゃんの好きな絵本は、ママが読んであげて、下の子が好きな絵本はお兄ちゃんが読んであげる、というのはどうでしょうか。もちろん字が読めなくても、自分流でページをめくってあげるだけでもいいかもしれません。ママやパパに喜んでもらえて、弟に楽しんでもらえたら、違う楽しみが開花しちゃうかも!? 時にはお兄ちゃんの好きな絵本もおすすめしたりしてね。
今月のおすすめ絵本
ずーっとたまごのままでいたいのは……お兄ちゃんの方!?
『たまごにいちゃん』(鈴木出版) 作・絵/あきやま ただし
ママに兄弟一緒に読んでもらいたいのは、お兄ちゃんの立場でも、弟の立場でも、それぞれに楽しめるこんな絵本。
たまごにいちゃんは、本当はもうたまごから出ていないといけないのですが、まだたまごのからをつけたままです。
たまごにいちゃんは、ずーっとたまごでいたいと思っていました。
「はやく おおきくなるといいわね。」というおかあさんに、
「いいえ。ぼくはこれでいいんですよ、おかあさん。」
なぜかというと…いつでもおかあさんに温めてもらえるからなのです。
ところがある日、ぶたの鼻の穴に入ってしまったたまごにいちゃんは、ぶたがくしゃみをした拍子に飛ばされて…「くしゃ」と、たまごのからが割れてしまいます。
朝になると、思ったとおりからはばらばら。
「うーん、こうなってはあきらめるしかない」
たまごから出たたまごにいちゃんに、おかあさんやおとうとは…?
※『絵本ナビ』より引用
それぞれの個性を大切にしていきたい。でも、兄弟一緒だからこそ楽しめる絵本もあるみたい。……絵本選びって奥が深い!? でも大丈夫。兄弟の様子を見ながら、お気に入りを探してみてくださいね。
【参考】