子育て世代の「暮らしのくふう」を支えるWEBメディア

旬の「ズッキーニ」は“生”でこんなに美味しい!グラタンにも!【お米農家のヨメごはん】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・17歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載162回目。

今回は、冷蔵庫に溢れがちな夏野菜のズッキーニを使ったお料理と、稲の花が満開!田んぼの様子をお伝えしたいと思います。

万能野菜「ズッキーニ」

null

夏野菜が冷蔵庫で溢れがちな今日この頃、代表格はキュウリ、トマトだろうか。ナスもピーマンもオクラもある。

嬉しい悲鳴を上げながら、夏の恵みをせっせと体内に取り入れている。

夏野菜の中でもズッキーニは、いただく機会も多くありがたい。クセがなく食べやすいし、生でも焼いても美味しい。

いつもの事ながら簡単にできて美味しく、見た目もテンション上がるお料理をご紹介しよう。

まずはサラダ。新鮮なズッキーニは生でも美味しい、いや、生だからこそ美味しい。

薄くスライスして軽く塩をふってオリーブオイルを回しかけたら、パルミジャーノをたっぷり削って。

それだけでこんな、キリっと冷やした白ワインとばっちり合いそうな一皿が完成。

お昼ごはん時だったのでワインは我慢、麦茶だったけれど。

2品目はグラタン。
真夏に熱々のお料理も、たまにはいいのではないか。

レンジで柔らかくしたジャガイモを、バターを薄く塗った耐熱皿に敷き詰める。これでボリューム満点のおかずになる。

スライスした玉ねぎとズッキーニは、バターで炒めてしっかり目に塩胡椒。ジャガイモの上に乗せたら、卵と生クリームを合わせた液を回しかける。

チーズをたっぷりかけたらオーブンへ。焦げ目がつくまで焼いたら出来上がり。

暑いとつい、ツルンと喉越しのいい麺類を食べてばかりになるけれど、真夏のグラタンもお勧め。
食べごたえ十分で、ズッキーニの美味しさをしっかり味わえる。

余ったら翌日は、トマトソースをのせてリベイクしてもいいし、カレー粉をふりかけて味変もお勧め。

娘(17歳)の夏休み

null

さてさて絶賛夏休み中の娘は。
普段は忙しくてできない自分のやりたかった趣味を、全力で楽しむ日々のようだ。

こうして絵を描いたり、大好きな編み物をしたり。

部屋は散らかるし片付けないしで私のストレスはマックスだけれど、夏休みだけ……、怒らない怒らない……、あともう少しの辛抱……、と耐え忍んでいる。

それにしても興味深いのは、作品の多くが海洋生物だという事。以前もこの連載でミジンコへの愛について触れたが、今も海洋生物への興味は継続中のようだ。

高校2年生の夏、そろそろこの先の進路を考えなくてはいけない時期。

海洋生物にも英語にもメイクにもダンスにも、いろんな事に興味があってなかなか決められないだろう。
どうしても親の方がヤキモキしてしまう、のだが。そういえば自分自身が進学を決めた時は、就職とか将来の事は全く考えず、ただただ好きな日本文学を選択したんだった。

それを思い出したら、まぁ、気の向くまま心の赴くままでもいいのかもしれないと思い始めた。

と書きつつ、でもやっぱり、自分の事を棚に上げて、娘にはしっかり考えてほしいと思ってしまうのは親だからだろうか。

「米づくり」は異例の暑さの影響が…

null

さて最後に田んぼの様子を。

年々暑さが厳しさを増している、ような気がする。涼しいと思われがちな日本海側だが、実はフェーン現象の影響で猛暑になる日が多い。

この夏も連日のように35℃を越えている。

暑さによる高温障害で、今年も白く濁った粒のお米が多くなるかもしれない。

収穫量の減少も心配だ。

それでも幸い水は豊富な地域で、水不足の心配は今のところまだない。

稲の白い花(正確には雄しべ)も満開。これから充実してくると、重さで穂がクルンと首が垂れてくる。

収穫まであともう少し、暑さも台風も心配な日々だけれど大きな被害なく豊作でありますように。

ただただ祈るだけです。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

pin はてなブックマーク facebook Twitter LINE
大特集・連載
大特集・連載