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実は簡単!「レモンケーキ」は皮もたっぷり使うシンプルレシピで。圧倒的に爽やか&軽やか【お米農家のヨメごはん】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載151回目。

今回は、今が旬のレモンを使ったお菓子と、米農家も困惑している「米騒動」についてお伝えしたいと思います。

レモンの「皮」をたっぷり刻んで

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3月になり啓蟄が過ぎると、春はもうすぐかなと嬉しくなる。実際には外はまだまだ寒いし雪も降るし、本当の春の訪れは少し先の事だ。それでも、朝起きて朝の光が部屋に差し込んでいるだけでも気分が上向きになる。

その光を感じながら、レモンの皮を刻む。部屋中に、レモンの香りが広がっていく。幸せってこういう事だなぁと、しみじみ思う。

「レモンの皮」を使うお菓子を作る時は、やっぱり国産がいいなと思う。

週末だったので“ウィークエンド・シトロン”を作る事にした。

フランス生まれのレモンケーキで、週末を一緒に過ごす大切な人と食べる伝統菓子だそう。レモンの皮と絞り汁がたっぷり入った、バターケーキだ。

泡立てたバターにグラニュー糖と刻んだレモンの皮を加えて、卵と粉を混ぜ合わせた生地。
パウンドケーキと同じ作り方なので、難しい工程はない。

でも、レモンが入るだけで全く雰囲気が違う焼き菓子になる。とにかくその、爽やかな香りがいい。

焼き上がったケーキが熱いうちに、レモン果汁とグラニュー糖を混ぜ合わせたアイシングをたっぷり含ませる。

仕上げに、ピスタチオをトッピング。

バターケーキのどっしりした味わいのはずなのに、レモンのおかげで軽やかに。どれだけでも食べられそうで、ちょっと危険。

レモンの黄色を見てるだけでも、元気が出そう。

このケーキはコーヒーではなく、紅茶と一緒にいただきたい。普段は、丁寧に紅茶をいれる事はあまりない。けどせっかくの週末、気持ちに余裕をもってポットもカップも温めて。

いただき物のスリランカの紅茶(ヌワラエリア)がいいかな。

そんな、茶葉を選ぶ楽しみまで広がる週末のおやつタイムになった。

そういえば、我が家の玄関は黄色いドア。風水については全くの無知だが、出入りするだけで元気が出る気がする。

この時期は丁度ミモザの季節でもあるので、リースを飾ってみたら黄色パワーが倍増。寒くて暗い、長い冬がようやく終わろうとしている。気分だけでも春を感じたい。

「令和の米騒動」の影響で、米の予約がどんどん前倒しに…

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さて、春作業がそろそろ始まろうとしている時期。例年なら、これからの米作りに集中して準備を進めている頃だ。

けれども今年は、ちょっと違う。

毎日多くのお米のお問い合わせをいただいている上に、早くも新米のご予約を希望される方までいる。こんな事態は初めてで、私たちも戸惑っている。……し、どうすればいいのか悩んでいるのが事実だ。

令和6年産のお米は全て、予約で完売している。7年産のお米は、9月に価格を決定して予約受付を開始、10月からお届け予定で考えている。

これまでずっとずっと、長い方はそれこそ20年近く、我が家のお米をお買い求めいただいている。新米農家の頃から、買い支えていただいた。

いわゆる「令和の米騒動」がこの先も続き新規のお客様のご注文を多くお受けすると、長年のお客様のご注文にお応えできない可能性があるかもしれない。

というわけで、新規のお客様のご注文は10月中旬以降、在庫がある場合に限りお受けしようかなと考えている。

夏までには方針を決めて、HPやSNSで情報を発信する予定です。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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