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絶品!手作り「キムチの素(ヤンニョム)」は“ひたすら混ぜる”と美味しく仕上がる【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・17歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載161回目。

今回は、初挑戦のキムチ作りの様子と、猛暑でも順調に成長している稲についてお伝えしたいと思います。

キムチ作りのワークショップへ

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キムチの季節は冬のイメージがある。白菜が旬を迎えるからだろうか。

本場の韓国の「キムジャン」は、1年分の白菜キムチを家族や地域の人々で漬け込む一大イベント。もちろん寒い冬に行われる。やっぱりキムチは冬なのだろうか。

でも、暑い夏だからこそ美味しいキムチもあると思う。みずみずしいキュウリを使ったオイキムチや、エゴマやニラのキムチも捨てがたい。

ともあれまずは、ヤンニョム(キムチの素)作りから! というわけで、キムチ作りのワークショップに参加。

大きなボールの中は、見るからに辛そうな色合い。唐辛子は粗挽きと粉の2種類、砂糖にゴマ。他にリンゴ・ニンニク・ショウガのすりおろしとアミ塩辛。

刻んだ大根・ニンジン・ニラ・白ネギは、塩をまぶして水気を絞る。

この野菜と先ほどの調味料、2つを混ぜ合わせる。そうして、ひたすら混ぜる。さらに、混ぜる。粘りが出るまでとにかく、混ぜる混ぜる混ぜる。これがポイントなのだそう。

最初はとがった辛さだったヤンニョムが、時間と共に角が取れたまろやかな辛さになってくる。かなりの重労働だったけれど、皆さんと交代しながら和気あいあいと作業した。

きっと韓国の「キムジャン」も、お喋りを楽しみながら作業するのだろう。

ヤンニョムができたら、漬け込む材料の準備。

大根やキュウリは塩に浸けて一晩おいたもの。エゴマの葉はそのまま、変わり種でサキイカも。

他にも豆腐やクリームチーズなどもお勧めだそう。

キムチ作りが一息ついたら、皆さんと食べるご飯の準備をしつつ、ヤンニョムと味噌・砂糖を合わせたコチュジャンを瓶詰に。

ヤンニョムに砂糖・醤油・味噌・酒を合わせたタレでチキンを焼けば、あっという間にヤンニョムチキンも完成!

ビールが欲しい味わいのお昼ごはんになった。

さすがにお昼はビールは我慢して、夜にゆっくりキムチといただいた。ピリッと辛いけれど、その奥にある甘さはあの、頑張って混ぜた労力の賜物だろか。

ヤンニョムはいっぱい作ったので、冷凍してある。これでいつでもこの夏は、オイキムチを楽しめる。冷蔵庫で余りがちなキュウリ、今年はしっかり消費できそうだ。

家族で「夕暮れ散歩」に

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さて北陸も、梅雨明けして夏本番。

それでも日が沈むころの海は風も心地よく、久しぶりに家族で海へお散歩。

我が家からは歩いて5分とかからないのに、気持ちに余裕がないとなかなか足が向かない。

海に日が沈む様子をゆっくり眺める。平和な時間だ。

そして暗くなるのを待てずに、ゴソゴソし始める旦那さんと娘。

小さい頃はよくこうして花火をした。成長と共に娘も忙しくなり、なかなかこんな時間は取れなくなってきた。

淋しいような気もするけれど、また違う楽しみ(ショッピングやグルメなど)も増えてきた。淋しくなる必要はない。

この先もきっと、今とはまた違う楽しみが広がっていくワクワクの方に気持ちを向けていこう。

田んぼの「水」をチェックする日々

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さて田んぼでは、腰丈ほどに成長した稲が一面に広がっている。
腰をかがめて何をしているかというと……。

稲株を1本根元から抜いて、茎をスライスするように薄く削いでいく。そうするとそこには、目を凝らさないと確認できない程の稲穂の赤ちゃんが! 専門用語では、幼穂(ようすい)と呼ばれる。

ここから穂が出てくる時期までは、稲の生育期間中で最も水が必要な時期だ。

朝から夜遅くまで、1枚1枚の田んぼの水をチェックする日々です!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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