相模原市ってこんなところ
null相模原市は神奈川県の北部に位置し、東西に長い市で、東京都町田市に隣接する都市エリア、山梨県に隣接する里山エリアがあります。
今回の旅の入口になる橋本駅は京王線とJRが使え、新宿から京王線で約43分の都市エリア。JR横浜線、相模原線も使えるため、横浜方面からのアクセスも良好。ベッドタウンとしても人気を集めており、リニア開通に向けて駅前の再開発がぐんぐん進んでいる、これから注目の場所です。
そんな橋本駅から、自然を求めて里山エリアへ出発!

再現じゃない、リアルな昭和レトロがあふれる相模湖
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相模湖は周囲約12kmの人造湖で、新宿から中央線で約1時間の相模湖駅から徒歩10分のアクセスの良さが魅力です。
車がなくても電車で週末にサクッと都市を離れて、こんな自然あふれる場所に来られるんです!


今回訪れた勝瀬(かっせ)観光には、遊覧船「スワン丸」、手漕ぎボート、足漕ぎのスワンボート、モーターボートなど、いろいろな船がありました。
人数や体力に応じて選べるのが嬉しいですね。


著者はkufura編集部のUさんと一緒にスワンボートに乗り込みました。
最近の運動不足で体力に若干の不安もありましたが、漕ぎ出すと、ボートはスイスイ進み、あっという間に広々とした相模湖の真ん中に!
ゆらゆらゆれる水面をさわやかな風が吹き抜け、最高のリフレッシュ気分を味わいました。
取材に訪れた10月末は紅葉はまだでしたが、これから木々が色づいたら、湖から秋の絶景も楽しめそうです。


ゲームセンターに遊技場と、ボート以外にも“ザ・昭和”な風景が広がる相模湖畔。
昭和レトロ“風”ではなく、ガチ昭和にここまでひたれる場所はなかなかないかもしれません。


レトロな手描き看板の写真を撮ったり、懐かしのゲームセンターや射的で遊んだりしていると、仕事のストレスや日常生活のモヤモヤをすっかり忘れてしまいました。


昼食は湖畔にある「清水亭」で期間限定の「仔持鮎定食」を頂きました。
卵がたくさん詰まった鮎は、ふっくらと優しいうま味があふれる味わいで、食べ応え抜群!
小鉢の山菜も相模湖畔の山で採ったものを使用し、米やみそ汁のシジミなどもこだわりの食材を使っているそうで、納得の美味しさでした。
フレンドリーな女将さんたちが「夏は相模湖に上がる花火が人気よ」と教えてくれました。1948年から続く、さがみ湖湖上祭花火大会は毎年8月1日開催だそうです。
※「仔持鮎定食」は期間限定メニューのため終了している場合があります。通常の「鮎定食」は、1,360円(税込)となります
◆勝瀬観光(遊覧船、各種ボート、ゲームセンター)
公式サイト:https://www.kassekanko.jp
ニュースワン丸運行時間:午前9時~午後6時(冬季は午前9時~午後5時)夏季はナイトクルージングもあり。
住所:神奈川県相模原市緑区与瀬382-2
アクセス:<電車>JR中央線 相模湖駅下車徒歩約8分<自動車>中央道経由・下り相模湖東出口専用から左折約3分で県営駐車場
◆射的「清水」
◆清水亭
住所:神奈川県相模原市緑区与瀬377
※二軒隣接しています。「勝瀬観光」と同じエリアにあります。
里山で自然を満喫「つちざわの森」
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説明をする合同会社ヘリテッジキーパー代表の青木薫さん(左)と役員の渡邊安良さん(右)。
相模湖からバスを乗り次いで45分ほどの距離にある「つちざわの森」は、合同会社ヘリテッジキーパーが運営する、自然や文化を体験できるフィールド。
針葉樹や広葉樹、竹林といった様々な樹木が生える森は、一歩足を踏み入れると、木々の香りが体を抜け、鳥のさえずりや木々のざわめきに気持ちがスッと落ち着く場所。
多様な人々が参加できる、インクルーシブな環境づくりを目指しているそうで、車いすや障がいのある方でも参加できるように整備されているそうです。
今回は「森林浴と里山リトリート」のプログラムの一部、五感で森と触れ合う「森林浴」と、木々の香りを持ち帰るバーム作りができる「森の香りワークショップ」を体験しました。
森林浴

まずは、森林浴から開始。合同会社ヘリテッジキーパー代表の青木さんをガイドに、うしろをついて森へ行きます。
「森の木々には“フィトンチッド”という香り成分が含まれています。人間がその香りを嗅ぐと、免疫力を向上するという現象があります」(青木さん)
散策をしながら森や自然にまつわる話を聞き、木々の観察や深呼吸をしました。
次第に自然の中に受け入れられていくような安心感を得られ、ただ歩くだけでは体験できない多角的な方法で自然を感じることができました。
「森の中を五感で感じることに、正解も不正解もないので、自由でいいんですよ」(青木さん)
同じ種類の木同士がホルモンや根の菌でコミュニケーションをとっている話や、ティースプーン1杯に微生物が1億もいる話など、青木さんが語ってくれる自然や森にまつわるエピソードに興味津々でした。
そして、散策の最後に配られた、謎の白い紙……。

なんと、“木漏れ日を見つけるための白い紙”でした。
大人たちも夢中で白い紙を手に「こんな形の影になるんだ!」「蜘蛛の巣って、きれい〜」と童心に戻って夢中で木漏れ日を探しました。
森の香りに包まれながら、知らなかったことを知る、癒しと同時に好奇心も満たされる上質な時間を過ごしました。
森の香りワークショップ
お次は、「森の香りワークショップ」。
杉やヒノキなど森の樹木の葉を使って、香りを体験しながら、その効果や生活で活用する文化のお話などを聞きました。


ヒノキの葉をちぎって、蒸留してアロマウォーターを抽出します。
科学の実験みたいでワクワク! 抽出を待っている間に、アロマバーム製作もしました。


太白ごま油とミツロウを湯煎で溶かし、北海道や日本各地の間伐材を活用したエッセンスで香り付けをしました。
森林浴で体験した癒しを普段の生活に持ち帰ることができるようなワークショップでした。これで、いつでも森の中に入ったようなリフレッシュを感じられそう!
天気の良い日は、外でワークショップを開催しているそうで、とても気持ちがよかったです。
マウンテンバイクに焚き火も


つちざわの森では、他にも初心者も楽しめるマウンテンバイクの体験や直火の焚き火、キャンプ、味噌づくりなど、年間を通して様々なイベントが開催されているとのこと。
気になる方は、ぜひサイトでチェックしてみてくださいね。
◆つちざわの森(合同会社ヘリテッジキーパー)
公式サイト:https://heritagekeeper.co.jp
住所:神奈川県相模原市緑区根小屋 2142
アクセス:<公共交通機関>・電車:横浜線・京王線「橋本駅」下車、バスに乗換 バス:橋本駅北口、神奈川中央交通〔橋本03三ケ木行〕(バス25分)バス停「長尾」下車、徒歩10分
<自動車>・圏央道相模原ICより約5分(新宿から約1時間)・駐車場:相模原市緑区根小屋2172-1 料金:550円/日
「オギノパン」で揚げたての懐かしパンにかじりつこう!
null次に訪れたのは、「つちざわの森」からバスと徒歩で25分ほどの『オギノパン』本社工場と直売店。
ここに行ったらぜひ味わいたいのが、限られた店舗でしか味わえない「あげパン」。
2010年にB級グルメ大会「神奈川フードバトル」で金賞を受賞したこともあるというお墨付きで、多い日は1日1万本も売れるほどの人気なのです。
ひとくち頬張れば、カリッ、フワッ、ジュワッの三拍子にグラニュー糖の懐かしい甘さに夢中になること間違いなし!
おかわりしたいほどの美味しさでした。



見学用の通路からのぞいた工場内部の様子。
併設のパン工場は、なんと営業時間中はいつでも予約不要で見学可能!
しかし、著者が行った夕方は、残念ながら工場はもうお片づけタイムでした。
本来ならベルトコンベアにたくさんパンが並んでいる様子が見られるのですが……パンがたくさん作られている様子を見るなら、午前中が狙い目とのこと!
『オギノパン』YouTubeでも見られるそうなので、気になる方はチェックしてみて。

お待ちかねの、直売店にはたくさんのパンがずらり!
学校給食を作っていたということもあり、どこか懐かしい雰囲気のパンに癒されます。
ふんわり優しい味わいのパンが多く、どれも老若男女みんなに愛されるようなパンばかり。
お土産にもぴったりです!


目にも楽しい、こんなパンも発見! 子どもは大喜び間違いなしですね。
他にも、秋らしいカボチャやサツマイモを使ったパンもありました。
みなさんも、お気に入りのパンをぜひ探してみてください!

「あげパン」を持つ荻野隆介代表取締役。
「アスレチックや遊具が充実している『あいかわ公園』とセットで訪れるお子さま連れも多いんです」と語る荻野代表取締役。
最近は、パン教室も開催しており、実施回数を増やすほどの人気なんだそう。
気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね!
◆オギノパン
住所:神奈川県相模原市緑区長竹2841
営業時間:工場見学、直売店ともに9:30~17:30(※4月~8月の土日祝は18:00まで)
公式サイト:https://ogino-pan.com/
アクセス:「長竹カントリークラブ」より国道412号を厚木方面へ車で2分
都心からのアクセスも良く、週末に日帰りで行ける相模原市のスポットをご紹介しました。
どこか懐かしい雰囲気があり、初めて訪れる方もホッとできるような場所ばかりでした。
大人の週末リフレッシュ旅や、ご家族での行楽にもおすすめです。
これから始まる紅葉と合わせて、ぜひお楽しみください!













