家族で実家に宿泊する人のうち、お金を渡したことがあるのは「約4人に1人」
null実家や義実家に泊まりで帰省するとき、滞在費用としてお金を渡したことがある人は、どのくらいいるのでしょうか。
【家族(複数人)で、実家ないし義実家に宿泊を伴う滞在をする際、親に滞在中の費用などとしてお金を渡すことはありますか?】
このような質問をしたところ、以下のような回答になりました。
家族で実家に、宿泊を伴う滞在をすることがない・・・46.3%(112人)
滞在することがあるが、お金を渡したことはない・・・41.3%(100人)
滞在することがあり、お金を渡したことがある・・・12.4%(30人)
アンケート回答者のうち、宿泊を伴う滞在をする人は130人。そのうち23.1%にあたる30人が「お金を渡したことがある」と回答しています。約4分の1と少数派ではあるものの、一定数、渡している人はいることがわかりました。
「お金を渡したことがある」という人の理由は?金額は?
nullここからは、回答の詳細を見ていきましょう。
実家や義実家にお金を渡すのには、それぞれに何らかの思いがあるはず。また、具体的にどのくらいの金額なのかも気になるところですね。()内にそれぞれの滞在期間と金額も記載していますので、あわせて参考にしてください。
実家や義実家への経済的負担を減らしたい!
「実家も経済的に厳しいため、少しでも足しになればと思う」(53歳男性/技術職/1回の帰省で1万円/大人2人・子ども1人)
「両親が年金生活なので、負担をかけたくないと思って」(42歳女性/主婦/1週間で1万円/大人1人・子ども2人)
「親も高齢になって働けずにいてお金のやりくりが大変なので」(59歳男性/その他/2日で3万円/大人1人)
実家や義実家の両親が高齢になると、年金だけでの生活になることもありますね。ここ数年の物価上昇もあり、家計のやりくりにも苦労されているのかもしれません。親の経済的な負担を減らしたいとの思いがあり、帰省した時にはお金を渡していることがわかります。
お金を渡した方が気持ちが楽に
「飲食分として。気兼ねなく楽しく食事ができます」(55歳女性/主婦/2日で5,000円/大人3人)
「お金を渡した方が、お互いに気持ちよく過ごせるから」(53歳女性/出版・マスコミ関係/4日で5,000円/大人2人・子ども3人)
「気持ちとして少額ではあるが渡したい」(54歳男性/公務員/3日で1万円/大人2人・子ども1人)
いくら実の親とはいえ、結婚をして別世帯になった以上、ただでお世話になるのは気が引けてしまうものでしょう。親への遠慮が出てしまい、何だかギクシャクしてしまうこともあるかもしれませんね。
でもお金を渡すことで、その遠慮や気兼ねがなくなる場合も。お互いにすっきりとした気持ちで数日を過ごすためにも、お金のやり取りをすることがあるそうです。
滞在費+両親への援助として
「両親は後期高齢者であるため、生活費や医療機関への交通費として渡している」(58歳男性/公務員/3日で5万円/大人1人)
「親が仕事をやめ年金暮らしなので、なるべく援助したい気持ちで泊まりのときはお金を渡している」(43歳女性/主婦/2日で1万円/大人2人・子ども3人)
「援助のために渡しています」(30歳男性/技術職/3週間で3万円/大人2人・子ども1人)
実家や義実家の親にお金を渡すのは、滞在時にかかる食費や光熱費だけではなく、渡す方の「気持ち」もあるようですね。お金の面で少しでも力になりたいと考えて、少し多めに渡すこともあるのでしょう。
親たちもお金を受け取りにくい?
「渡そうとしたら、いらないよ~と言われるが、最低ラインの1万円は置いてくる」(38歳男性/その他/1週間で1万円/大人2人・子ども1人)
「嫌がって受け取らないが、置いてくる」(38歳女性/その他/1カ月で2万円/大人1人・子ども1人)
お金を渡そうとしても、実家や義実家の親が受け取らないケースも。親としては、せっかく子どもや孫が来てくれるのだからという思いがあるのでしょうね。来てくれるだけで嬉しいので、お金まで受け取ることはできない。そう考えているのかもしれません。
でもお世話になる以上、半ば強引にお金を置いてくることもあるそうですが……。
「子どもの祝儀にそっくり返された事がある」(45歳男性/企画・マーケティング/3日で5万円/大人2人・子ども2人)
このケースでは、帰省する度に渡していたお金を使わずにいて、お子さんのご祝儀としてそのまま戻されたとのこと。親たちも「気持ちだけでありがたい」と思っていたのでしょうね。
お金のやり取りはタブー!? 現金を渡しにくい場合も
「実家だといろいろと用意してくれているのでお金を渡す。義理の親の時は気を使って逆に渡せないので、たとえばスーパーの買い物や外食分など、その場でかかる費用は出す」(57歳女性/その他/1人1泊につき1万円)
実の親と義理の親では、接し方に違いが出ることもあります。実の親なら遠慮せずにお金を渡せるのですが、義理の親だとお金の話がしにくい場合も。現金を渡すことに抵抗があるので、買い物や食事での支払いをすることもあるそうです。
「渡さない」派の理由は?「支払おうとしたが断られた」という人も!
nullお金を渡すことにも理由がありますが、逆に渡さないことにもきちんとした考えがあるよう。その理由も見えてきました。
「とくに渡さず、お土産を買っていくようにしています」(40歳女性/主婦)
「それ以外で、毎月お金を渡しているので」(57歳男性/その他)
お金ではなく手土産で滞在のお礼の気持ちを伝えることもできますね。また帰省するタイミングだからという理由ではなく、毎月仕送りをしている場合もあるとのことです。
「交通費をかけて来てくれるからと、いらないと言われるため」(47歳男性/研究・開発)
実家や義実家が遠方の場合には、移動に交通費がかかってしまいます。親たちも交通費の負担を考えて、お金を渡そうと思っても受け取ってくれないこともあるようですね。時間とお金をかけてきてくれたことに、親たちも感謝をしているのでしょう。
実家や義実家に帰省をした際、滞在費用としてお金を渡すかどうかには、人それぞれ様々な考え方があることがわかりました。
なお金額に関しては、「お金を渡す」と回答した30人のうち、支払った金額を明記していた27人の平均金額が「1回の滞在につき2万4,556円」でした。およそ2万~3万円が相場になるようです。
ただ金額もあくまで相場ですから、滞在期間や滞在する人数でも異なりますね。今後実家や義実家とのお金のやり取りで悩んだら、このようなスタンスもあるのだなと参考にしてみてください。
フリマアプリ・ネットオークションガイドとして、NHK「あさイチ」、フジテレビ「ノンストップ」などの情報番組に多数出演。『節約の達人 川崎さちえの ポイ活+クーポン+メルカリ スマホでおトク術』(インプレス)などの著書や、記事の執筆も手がける。
2003年、夫が子育てをするために、突然会社を辞める。翌月からの給料が0円になり、家にいながら、しかも空いた時間でできるオークションを開始する。ネットオークション歴20年以上、フリマアプリ歴10年以上の経験で培った独自の効率的な利用方法を発信し、オークションやフリマアプリの魅力を伝えている。