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「“生の大根”にオリーブオイルも美味しいんだね!」娘(高1)にも好評の新しい食べ方2種【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・16歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載150回目。

今回は、ワインのおつまみにピッタリな洋風でいただく大根と、手作りスキー板でスキー三昧の農閑期についてお伝えしたいと思います。

生の大根にバターでいいの?

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フランスでは、大根をバターで食べると聞いた事がある。バターと醤油でソテーするならイメージできるけれど、生の大根に薄くスライスしたバターをのせるだけとか。噓か定かか、その真偽はわからない。

けれども、知ったからには食べてみたい。

というわけで作ってみた(という程のものではない)。

味わいは淡泊なようでいて、バターの風味が口いっぱいに広がる。胡椒をガリガリッと挽いてもいいかもしれない。または、有塩のバターでもパラパラと塩をふるといいかも。

食べた感想としては、悪くは、ない。

簡単に手軽に、ワインのおつまみとしては良いかなと。

でも何か、ちょっと物足らなかったのも事実。

ならばと今度は、大根に洋ナシを合わせてみた。

それぞれさいの目切りにして、塩胡椒、オリーブオイルを回しかける。アクセントに胡桃も加えてみた。
洋ナシの香りもよく、これは家族からも好評。

軽めの白ワインならこのままで、赤ワインとならブルーチーズを加えても良さそう。

さっぱりした味わいなので、もう一品は、パプリカで深みを出したトマトソースのショートパスタ。この二皿を持参して、時々飲む仲間との集いに向かった。

いつもの場所、いつもの仲間がいる。こんな有難い事があるだろうか。

ここで暮すようになってもう、18年くらいたつ。人生で一番長く暮らしている場所になった。この先どうなるかわからないけれど、でも、もう少しここで暮らす事になるだろう。

もっともっとこの場所を知りたいし好きになりたいし、ここで出会う人とのご縁を大切にしたい。

皆でワイワイ食べながら飲みながら、そう感じた夜だった。

そうそう娘は最近、猛烈に忙しい日々を送っている。この日も、かなり遅れて集いに参加。

理由は、学校と部活に加えて、お稽古ごとのミュージカルの舞台公演に備えての練習があるからだ。

娘は小さい頃から地元のミュージカル劇団に通っている。私も中学生の頃ミュージカルをやっていた事があるので、その大変さはよくわかっている、つもりだ。

たくさんの人で作り上げていく舞台は、独特な世界だと思う。お稽古事なのに、お月謝の枠を大きく超えて先生方は指導してくださる。そこには、ひと月なん回でいくらという概念はないのかもしれない。

ただただ、思い描く理想の舞台を作り上げる。その為に努力も時間も惜しまない。

これについていく親は、なかなか大変だ。レッスン予定が急に変更になる事もしばしば。田舎は公共交通機関に頼れないので、お稽古事は親の送迎が前提にある。

時に親が送迎できない時は、娘は何時間もかけてレッスン会場まで自力で向かう。頑張っているからこそ、親も応援しようという気持ちになる。そんな思いで、今日も車を走らせている。

本番は3月末、今から楽しみだ。

自作のスキー板で、雪を満喫!

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さてこの冬は、雪がたくさん降っている。除雪は大変だけれど、でも、スキーをする人には歓迎すべき状況だろう。

旦那さんもその一人で、朝早く除雪を終えるとスキー場へ向かい、パウダーを満喫している。
何せこんなスキー板を、自分で作るくらいなのだから(連載135回)。

夏からせっせと友人の工房に通い、スキー板を作っていた旦那さん。年が明けてようやく完成、世界に1台しかない自分だけのスキー板にご満悦。ところどころデコボコしていたりするけれど(笑)、それもまた愛おしいのだろうか。

友人のスキー工房と、我が濱田ファームのロゴ入り。

冬は暇だろうと目論んで米農家になったのに、実際は、冬も仕事が忙しかった。

思い描いていたようなスキー三昧の生活にはならなかったけれど、今年は雪が降った翌朝早く、1人でスキーへ出かけている。午前中いっぱいパウダーを楽しんだら、午後からは仕事。

いいじゃないいいじゃない、春と秋は休みなく働いているのだもの、冬くらいは自分の時間をしっかり満喫してほしい。

私も普段はちゃんと用意しなくてはいけないお昼ごはんを、適当に済ませられて(卵かけご飯とかお茶漬けとか)幸せです!

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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