生の大根にバターでいいの?
nullフランスでは、大根をバターで食べると聞いた事がある。バターと醤油でソテーするならイメージできるけれど、生の大根に薄くスライスしたバターをのせるだけとか。噓か定かか、その真偽はわからない。

けれども、知ったからには食べてみたい。
というわけで作ってみた(という程のものではない)。
味わいは淡泊なようでいて、バターの風味が口いっぱいに広がる。胡椒をガリガリッと挽いてもいいかもしれない。または、有塩のバターでもパラパラと塩をふるといいかも。

食べた感想としては、悪くは、ない。
簡単に手軽に、ワインのおつまみとしては良いかなと。
でも何か、ちょっと物足らなかったのも事実。

ならばと今度は、大根に洋ナシを合わせてみた。
それぞれさいの目切りにして、塩胡椒、オリーブオイルを回しかける。アクセントに胡桃も加えてみた。
洋ナシの香りもよく、これは家族からも好評。
軽めの白ワインならこのままで、赤ワインとならブルーチーズを加えても良さそう。
さっぱりした味わいなので、もう一品は、パプリカで深みを出したトマトソースのショートパスタ。この二皿を持参して、時々飲む仲間との集いに向かった。

いつもの場所、いつもの仲間がいる。こんな有難い事があるだろうか。
ここで暮すようになってもう、18年くらいたつ。人生で一番長く暮らしている場所になった。この先どうなるかわからないけれど、でも、もう少しここで暮らす事になるだろう。
もっともっとこの場所を知りたいし好きになりたいし、ここで出会う人とのご縁を大切にしたい。
皆でワイワイ食べながら飲みながら、そう感じた夜だった。
そうそう娘は最近、猛烈に忙しい日々を送っている。この日も、かなり遅れて集いに参加。
理由は、学校と部活に加えて、お稽古ごとのミュージカルの舞台公演に備えての練習があるからだ。

娘は小さい頃から地元のミュージカル劇団に通っている。私も中学生の頃ミュージカルをやっていた事があるので、その大変さはよくわかっている、つもりだ。
たくさんの人で作り上げていく舞台は、独特な世界だと思う。お稽古事なのに、お月謝の枠を大きく超えて先生方は指導してくださる。そこには、ひと月なん回でいくらという概念はないのかもしれない。
ただただ、思い描く理想の舞台を作り上げる。その為に努力も時間も惜しまない。
これについていく親は、なかなか大変だ。レッスン予定が急に変更になる事もしばしば。田舎は公共交通機関に頼れないので、お稽古事は親の送迎が前提にある。
時に親が送迎できない時は、娘は何時間もかけてレッスン会場まで自力で向かう。頑張っているからこそ、親も応援しようという気持ちになる。そんな思いで、今日も車を走らせている。
本番は3月末、今から楽しみだ。
自作のスキー板で、雪を満喫!
nullさてこの冬は、雪がたくさん降っている。除雪は大変だけれど、でも、スキーをする人には歓迎すべき状況だろう。



旦那さんもその一人で、朝早く除雪を終えるとスキー場へ向かい、パウダーを満喫している。
何せこんなスキー板を、自分で作るくらいなのだから(連載135回)。
夏からせっせと友人の工房に通い、スキー板を作っていた旦那さん。年が明けてようやく完成、世界に1台しかない自分だけのスキー板にご満悦。ところどころデコボコしていたりするけれど(笑)、それもまた愛おしいのだろうか。
友人のスキー工房と、我が濱田ファームのロゴ入り。

冬は暇だろうと目論んで米農家になったのに、実際は、冬も仕事が忙しかった。
思い描いていたようなスキー三昧の生活にはならなかったけれど、今年は雪が降った翌朝早く、1人でスキーへ出かけている。午前中いっぱいパウダーを楽しんだら、午後からは仕事。
いいじゃないいいじゃない、春と秋は休みなく働いているのだもの、冬くらいは自分の時間をしっかり満喫してほしい。
私も普段はちゃんと用意しなくてはいけないお昼ごはんを、適当に済ませられて(卵かけご飯とかお茶漬けとか)幸せです!

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。