娘のリクエストで、お弁当は「おにぎり」に
nullいつ頃からか、娘がお弁当におにぎりをリクエストするようになった。理由は、限られたお昼休み時間にササっと食べられるから。
この連載でも何度か紹介してきたように、我が家の朝ごはん担当は旦那さん(連載115回「我が家の朝食担当はダンナさん!」)。
その横で私がお弁当を作っていたわけだけれど、おにぎりなら旦那さんでも作れるのでは? 朝ごはんを作るついでにどう? と、しばらく旦那さんにお任せしてみたら、すっかり旦那さん担当になった。しめしめ。
おにぎりの具は、その日の気分で変わる。
この時は、鮭と鯖。どちらもマヨネーズ和え。
冷蔵庫に常備している、水産加工品の瓶詰め各種。気仙沼の「あかふさ食品」から時々お取り寄せしている、お気に入りだ。
「あかふさ食品」は東日本大震災で工場が甚大な被害を受け、社長さんも逝去。その後、息子さんが工場を立て直す際に、添加物を使った味付けは一切やめて、すべて無添加・自然な素材だけを使った商品作りを行っている、という会社だ。
我が家ではこれを、おにぎりの具にしている。
ご飯は無理せず、冷凍してあったものを使う。
レンジで温めて、具を置いていく。手のひらを水で濡らして、塩を少々。
あとは、ふんわり握るだけ。
海苔にはこだわって。
本当に美味しい海苔を一度でも食べてしまうと、もう元には戻れない。シンプルなおにぎり弁当なんだから、海苔くらいは贅沢に。
海苔はしっとり派の娘。おにぎりができたら、すぐに海苔で包む。
冷ましてから、さらにラップで包む。
そうそう、一昨年にもご紹介した「おにぎりアクション」が、今年も始まっている。
私たちの食=おにぎりを通じて世界をちょっとだけ良くする行動で、「おにぎりの写真」をSNS(Instagram、X、Facebook)、または特設サイトに投稿すると、世界の子どもたちに給食が届く仕組みだ(協賛企業から給食5食分相当がアフリカ・アジアへ寄付される)。
必要なのはおにぎりだけで、作っても買ってもOKという手軽さ。期間中(~11/16)は何度でも、特設サイトへ又はSNSで #OnigiriAction とハッシュタグを付けて投稿するだけだ(ストーリーズや非公開アカウント、友達限定投稿は対象外)。
さておにぎりも冷めたようなので、専用の保冷バッグに入れて。お味噌汁が入ったスープジャー、麦茶のボトルの3点セットが、最近の娘のお弁当の定番だ。
これなら旦那さんも無理なく、娘もササっと短い時間で食べられる。そして私は、朝の時間をゆっくり過ごせる。
三者が笑顔(旦那さんは仕事が増えたから笑顔ではないかも?)になれるおにぎり弁当、最高!
娘のお弁当が「おにぎり弁当」になる前は、お弁当で作ったおかずをお昼ごはんに食べていた私たち夫婦。
おかずがなくなったので、私たちも「あかふさ商店の瓶詰」から、その日の気分で好きな物を選んでいる。あとは簡単にサラダや前の晩の残り物、そしてお味噌汁。
この日はちょっとエスニックな「ピリ辛の鮭」をチョイス。白いご飯にとっても合う。
しばらくは、これが私たち家族のお昼ごはんのおかずになりそうだ。
稲刈りの片付けと、堆肥の仕込みの日々!
nullさて農作業の方は、稲刈りが終わっても引き続き忙しい日々が続いている。
稲刈りの片付けと並行して、堆肥の仕込みがこの時期の主な作業だ。
乾燥調製(刈り取った“籾=もみ”を乾燥させて、玄米にする作業)で、大量に出てくるのが籾殻(もみがら)。お米を守っている一番外側の皮の事だ。実はこの処理には、多くの農家が困っている。とにかく大量に排出されるのだ。
稲刈りの合間に乾燥調製をして、そこで大量に出る籾殻を、乾燥調整の作業の合間に田んぼにまきに行く。そういう流れが延々と続くので、稲刈りに集中できない。
これまでずっと、籾殻の一部を堆肥に熟成させて田んぼに散布していた。今年からは意を決して、全ての籾殻を堆肥にするべく籾殻置き場を増設した。
きちんとした設備は金銭的に苦しいので、自分の手で、できる範囲で無理なく。ホームセンターで購入した単管などを使って組み立てた。
このおかげで今年は、乾燥調製の合間に籾殻を処分するという工程がなくなった。
乾燥調製が終わってから、全ての籾殻を堆肥に仕込む。米糠(こめぬか)や、発酵を進めてくれる微生物を混ぜて熟成させる。
「混ぜて」と一言で片づけたが、大量なので手やスコップでかき混ぜるのは不可能。トラクターに取り付けた作業機で、何度か混ぜる。1カ月ほどたてば、良い堆肥になっているはず。
11月には、田んぼに散布できるでしょう!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。