我が家の朝食は旦那さん担当!
null怒涛の収穫シーズンが終わり、やっと一息つけるようになってきた。 早朝から夜遅くまで家にほとんどいなかった旦那さんも、 自分が朝ごはん当番だった事をようやく思い出してくれたようで、 久しぶりにキッチンに立った。
平日の朝は簡単にコーヒーとトースト、ヨーグルトに果物が定番だけれど、この日は休日。
フライパンを取り出して、旦那さんお得意の、目玉焼きとカリカリのベーコンを焼いてくれた。どちらも簡単なようでいて、 黄身と白身の焼き具合のバランス、ベーコンを焦がさずいかにカリッと焼くか等、 こだわりだすとなかなか難しかったりするようだ。
何度かこの連載でも書いている通り、我が家の朝ごはんは旦那さん担当だ。でも忙しいシーズンはさすがに用意できず(というか私たちが起きた時には既に仕事に出かけている)、私も娘も各自で自分の食べたい物を作っていた。
久しぶりに旦那さんが作ってくれる朝ごはん。 私も娘も新聞を読みながら、先に入れてくれたコーヒーを飲んで座って待ってるだけ。 なんて幸せな朝なのだろう。
決して盛り付けが上手というわけではないけれど(失礼!)、 旦那さんなりに頑張って、レタスや前の晩の残りの彩り野菜を盛り付けたりと、ちょっと微笑ましい。
トースターではパンも焼けたようだ。 そう、我が家は朝はご飯ではなく、断然パン派。 愛用のトースターでサクッと焼いたパンに、たっぷりのバターをのせて。
できましたよ!と、 ちょっとカッコつけて提供してくれた様子をパシャリ。 得意げな表情だけれど、秋の忙しさで体重も落ちて、少しお疲れ気味な表情。
猛暑がそのまま9月に入っても続いて、 こんなに暑い中で稲刈りをしたのも初めての経験だった。
わー、美味しそう!いただきます! 収穫作業は終わったけれど、新米お届け作業はまだまだ忙しい。
でもこうして休日にゆっくり朝ごはんを食べる事ができる喜びを、心の奥底から感じた朝だった。
今年のお米のできは…
nullさて新米お届けの方は、というと。
毎日こんな感じで、事務所が段ボールに占拠されている。 自分の仕事が何だか分からなくなるくらい、段ボールを組み立てる毎日だ。
ご注文ごとに、重さを量り精米したり袋詰めしたり。ご贈答用のお米にはこんな感じで、お米のご案内に稲穂を添えて。
ご注文者様に請求書を書いたり、振込確認をしたり。合間に電話やメールでご注文やお問い合わせに対応する。頭も体もフル回転で、気持ちが押しつぶされそうな日々が続いている。
年々自分の能力が衰えてきているようで、 頭はこんがらがるわ、老眼で数字は見えないわ、入力ミスも多くなっていて、 自分にガッカリする日々……。
私ってこんなに仕事ができなかったかな、と。
大きく報道されている通り、今年はお米の品質があまり良くない。
猛暑による影響でお米の粒が白く濁ったり、割れやすい粒が多く混じっている。自信を持って胸を張って、お届けできる品質では、ない。 にもかかわらず、お客様からたくさんのご心配と温かいお声をいただいた。
「今年は暑さで大変なご苦労があったと思います」 「私達では想像がつかない程のご苦労、御心痛がおありだったことと思います」 「自然相手のお仕事はご苦労も絶えないでしょうが陰ながら応援しております」 「おかげで美味しいお米がいただけることの幸せに感謝しております」 などなど。
無農薬コシヒカリは収穫量がかなり少なくなってしまい、ご希望量をご用意できずお客様と何度もやり取りをした。ほとんどのお客様に事情を理解していただき、励ましのお言葉をいただいた。
今年は良い年とはならなかったけれど、でも、 お客様との関係はより強固になった気がする。これこそが、お客様と直接やり取りをさせていただく直売の醍醐味だなぁと。
まだまだ残っている新米お届け作業、しっかりきっちりやりきろうと思います!
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。