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お弁当の仕切りは「紫蘇(しそ)」が大正解だった!娘(中3)に不評のフリルレタスを卒業【お米農家のヨメごはん】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・15歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載113回目。
今回は、最近のお弁当の様子と体育大会で感じた娘の成長、そして、不安定な天候に右往左往しながらの稲刈りについてお伝えしたいと思います。

フリルレタスは娘に不評…

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中学3年生(15歳)の娘に毎朝5時起きで用意するお弁当も、だいぶ慣れてきた。この連載54回目では5時起きの成功の秘訣(?)、そして94回目では、ワンパターンこそがお弁当作りのコツという事について書いた。

私のパターンは、お肉を焼くだけ又は冷食を使うお手軽なメインのおかずに、黄色い卵焼きか茹で卵(時にサツマイモ)、最後に緑のお野菜という組み合わせ。つい入れたくなるプチトマトは、娘が嫌がるから無し。

このパターンで、無理なくお弁当を作っている。 最近、プチトマトに次いでもう1つ、入れないものが加わった。 仕切り代わりに使っていた、フリルレタスだ。

アルミホイルやおかずカップを使わない私にとって、とても便利で彩りもよく、使い勝手が良かったフリルレタス。でも食べる側にとっては、最後にべチャッとしたレタスが残るのは嫌な気持ちになるみたいで……。

残すのも申し訳ない、でも食べても美味しくない。 入れないでほしいと、娘にキッパリ言われてしまった。

というわけで最近は、フリルレタスの代わりに紫蘇を使っている。仕切りにも使えるし彩りもいい。何より娘が大好きなのだ。しばらくはこれで様子を見ていたが、なかなか良さそうで今に至っている。

毎日の事だから無理なく作りたい×毎日の事だからできるだけ美味しく食べたい。お弁当は作る側と食べる側の、それぞれの思いをいかに交差させるか。それが大事なのかもしれない。

そうそう、最近はお手軽なピクルスや煮豆など、 出来合いのものをご飯にのせている。目先も変わるし味わいにもバリエーションが出る。……ような気がするのだが、娘からの感想は特になし。

ダメ出しがないという事はきっと、大丈夫なんだろう。 という事にしておく。

さらに最近は、プチトマトが駄目ならとパプリカを使ってみている。蓋を開けた時に、オレンジや赤のビタミンカラーが目に飛び込んで来たら、食欲がそそられるかなと思って。シンプルにオリーブオイルで炒めて塩胡椒するだけだったり、カレー味にしたり。

甘酢に漬けておけば1週間くらい日持ちするから、 週に何度も使う事もある。ピーマンは苦手だけれどパプリカは大好きな娘も、喜んでくれているはず。

娘が体育大会の応援団長に!

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さて体育大会の日、お弁当を2つ、娘と私の分を用意した。コロナ禍を経て、ようやく普通に保護者も見学できるようになったのだ。

小学生の頃は大きなお重に詰めたお弁当を、一緒に食べていた。 中学生になるともう、それはない。 娘は友達と一緒に食べる方が楽しいみたいだ。 それもそうだろうというわけで、2つ用意したというわけだ。

夏休み明けから娘は、驚くほど真剣に、体育大会の準備に取り組んでいた。聞けば、体育祭の花形種目でもある応援合戦で、応援団長となったそう。短い準備期間で、応援の構成を考えフォーメンションやダンス、小物などを仲間と一緒に考えていた。

今時だなぁと思ったのは、連絡方法がほとんどオンライン上でのチャットという事。ダンスも動画で配信、各自で練習する仕組み。子どもたちは、今の方法でできる事をしっかりやっているのだと感心しきり。

オンラインで伝えきれない事は、週末に集まり公共の体育館を借りて練習していた。夜遅くまで練習したりチャットでやり取りする中で、 ぶつかりあった事もたくさんあっただろう。

 

それを乗り越えて、迎えた当日。

娘は運動が苦手で、案の定100mは安定の下位。でも、応援は優勝を狙いたいという宣言の下、仲間たちと声をかけ合い下級生をフォローしていた。

伸び伸びと踊り、声の限りを尽くして応援パフォーマンスを披露。その姿は、今時(?)の言葉で表すと本当にエモくて、胸が熱くなって、つまりは私は泣きそうだった。娘に目がいきがちではあるけれど、 他の応援団(全部で4つある)のパフォーマンスも本当に素晴らしかった。

若いって、青春って、こういう事なのだろうなぁ。

体育の大会ではあるけれど、運動神経の良い子どもだけが主役になる場ではなかったのも印象に残った。

デザインが得意な子はクラスTシャツを担当、音楽が得意な子は校歌の演奏やダンスに使う音楽の選択、企画する子・まとめる子・雰囲気を大事にする子・活発な子・面倒見がいい子などなど、きっとそれぞれ得意な事を持ち寄っての大会なんだ。

応援の結果はというと……なんと、優勝! 競技では奮わなかったけれど、目標にしていた応援での優勝に、私まで嬉しくなった。

夜遅くまで部屋で一生懸命にフリを考えていた娘を、誇らしく思う。そして仲間たちと喜び合う姿を見る事ができて、これまでこういうイベントが苦手だった私の意識まで変わった。

普段は日焼け止めをしっかり塗って焼けないようにしているのに、体育祭の練習期間中ですっかり真っ黒になった。娘はそれを気にすることなく、逆に誇らしげにしているのが印象的。

自分なりに、やり切った感があるのだろう。 そんな娘を、誇りに思う。

稲刈りスタート。今年のお米は…

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娘も頑張ったが、旦那さんは田んぼで奮闘中。今年も稲刈りが始まった。

猛暑の影響か、例年より5日程早い。けれど、9月に入ってから天候が不安定な日が多く、思うようになかなか進まない。

8月はほとんど雨が降らなかったのに、9月はスコールみたいな雨と雷の日が多い。予定通り進まないとイライラするけれど、でも、予定通り進まないのが農業であり子育てだ。

そもそも人生なんて、予想外の連続だ。永住権を取得したカナダでずっと暮らすと思っていた私が、 訪れた事もなかった富山で米農家をしているくらいだもの。

スコールがなんだ、雷がなんだ!

新米予約を連日たくさんいただいているが、同時に、今年の猛暑によるご心配のお声もたくさんいただいる。気にかけていただき、本当にありがたい。

収穫して乾燥調製(貯蔵に適した水分量に乾燥させて、籾殻を取り除き玄米の状態にする作業)をしてみないとわからないが、今年は例年より少なめの収穫量になりそうだ。品質ももしかしたら、 お米の粒が白く濁ったり乾燥しすぎて割れた粒が多かったりするかもしれない。

収穫後できるだけ機械で選別して、良い品質のお米をお届けしたいと思っているけれど、今年はどうなるか予想もつかないというのが正直なところ。

自然相手の米作りは、その年によって味や品質に違いが生じる事をご理解いただければ幸いです。

濱田さん一家の『濱田ファーム』ホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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