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これは便利!「ジンギスカン鍋&バケツ」を遠野からお取り寄せ。驚くほど簡単で美味しい贅沢時間【お米農家のヨメごはん#110】

こんにちは!富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・15歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載110回目。

今回は、海辺でジンギスカンと花火を楽しんだ週末、そして農作業は草刈りについて、さらに稲の花の様子もお伝えしたいと思います。

週末の海でジンギスカン

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以前にも書いた通り、我が家の裏には海が広がっている。 歩いて5分もかからない。のに、海へ出かける事はあまりない。

娘が小さい頃はよく遊びに出かけた。お散歩や海水浴、SUPもしたし、釣りも楽しんだ。海は身近な存在なのに、あまりにも近いからだろうか、最近はご無沙汰してしまっている。

夏休みに入り家でぐうたら過ごしている娘を誘って、週末、海でジンギスカンをする事にした。日中は暑すぎるから、夕方、少し日が和らいだ頃にスタート。

こういう外での食事は、実はいろいろ準備が大変だったりして、食べる頃にはすっかり疲れ果ててしまう場合も多い。

けれどこの、ジンギスカン鍋とバケツのセットを使ってみてビックリ! 固形燃料に火をつけるだけという手軽さで、あっという間に鍋が熱くなる!!

呆気にとられるくらい簡単に、準備完了。

お取り寄せした冷凍ラム肉は、ただ解凍するだけ。あとは適当に野菜を切っておくだけ。通常のBBQと比べるともう、本当にお手軽なのだ。

火力もかなり強く、ジュージューあっという間にこんがり焼ける! ホットプレートとは全く違う焼き上がりだ。

ジンギスカンというと北海道のイメージが強いが、実は全国各地が発祥の地をうたっているようだ。岩手県の遠野もそうで、そこからジンギスカンバケツと一緒にラム肉をお取り寄せした。これが、これまで食べたどのジンギスカンよりも美味しい!

ラム特有の臭みがない、とは書かない。ラム特有の旨味がしっかりある、と書きたい。柔らかくてジューシー、家族でむさぼるように汗だくになりながら食べた。

ちょうど夕日が沈む時間帯。なんとも贅沢なジンギスカンだ。

ふと遠くに目をやると、 地元の子ども達だろうか、次から次へと海に飛び込んで歓声を上げている。

娘は、食べては石投げ、食べては石投げを繰り返す。

私はそんな様子を見ながら、ビールを飲む。こんな平和な時間を過ごせる事こそが、幸せだなぁと思いながら。

テーブルも用意せず、イスだけ持参してのジンギスカン。しかも海に沈む夕日つき。思い立ったらすぐ行ける海があるからこその、贅沢。

ここには何もないという言葉を田舎ではよく聞くけれど、 こんな時間こそが実は、すごく恵まれていると思う。

さらにこの日は、海でもう1つお楽しみがあった。

大漁旗をあげた船が、続々と集まってくる。お隣の地区は漁師町、大漁祈願の花火大会があるのだ。

次々と人が集まってきた。 と言っても、ほど良い距離感で座れるくらいの混み具合だけれど。

夜空に上がる花火と、船から海中へ次々に投げ込まれるスターマイン。海上ではじける花火は、海沿いのこの地域ならでは。

大きな花火大会ではない。けれど特色があって、何よりも混雑とは無縁でほのぼのとした雰囲気が気に入っている。

久しぶりの花火大会、しみじみいいなぁと空を見上げた。

花火の後には、空にまん丸お月様が見えた。平和だねって、家族で話ながら家路につく。

黙々と草刈りの日々…

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さて田んぼの様子。

この暑さで稲が水を欲っしているのか、毎日たっぷり水を入れてもすぐに抜けていく。対して畦の雑草は、水もあげていないのに萎れる様子は全くない。 元気にスクスク伸びている……。

というわけで、地道に黙々と草刈りをする日々だ。

富山はなぜか涼しいと思われがちだけど、安心してください(笑)、ちゃんとしっかり暑い!うえに、もう何日も雨が降っていない。

日中の田んぼ作業は危険なので、この時期はシエスタモードに切り替えている。 早朝から作業を初めて午前中いっぱいで切り上げ、午後から少しお昼寝をして体を休める。

陽射しが強い時間帯は事務所や作業所で仕事、太陽が沈んでから田んぼの水回り。

それにしても雑草は、本当にたくましい。 稲刈り前にもう一度、草刈りをしなくてはいけないだろうか。

そうそう稲は、ご覧の通り出穂(しゅっすい=穂が出てくる事)して花を咲かせている。

正確には、稲の花の雄しべが白く見えている状態だ。花は早朝の一瞬の間に開いて、受精を行う。目をこらさないと気づかないような、小さな小さな可憐な花を見る事ができるのはこの時期だけ。

朝早い時間に田んぼを歩く事があれば、ぜひ見つけてみてください!

濱田さん一家の『濱田ファーム』ホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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