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5時起きで娘(14歳)のお弁当作り生活。我が家の成功ルーティンは…【お米農家のヨメごはん#94】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・14歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。
そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載94回目。

今年も作り続けた娘のお弁当と、家族も巻き込んで練習、本番に臨んだ第九についてお伝えしたいと思います。

ワンパターンがなんなのだ!

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朝5時に起きて作るお弁当も、私なりのパターンができてきて苦にならなくなってきた。早起きと驚かれる事もあるけれど、寝るのも早いのでそんなに大変ではない。そしてお弁当作りもパターンを決めてしまうと、実は楽だと気づいた。

ワンパターンがなんなのだ。とにかくお弁当箱に詰め込んでしまえばいいのだ。 ……という開き直りが大事なのかも。 彩りを少し考えつつ詰めてしまえば、それなりに美味しそうに見える。気がする。

私なりのパターンは……

1:メインのおかずから考える。お肉を焼くならお肉だけ、玉ねぎや人参などわざわざ他の野菜を加えない。野菜の下ごしらえは、微妙に時間がかかるから。味付けは塩胡椒、醤油、ケチャップ、カレー粉をローテンションで。ウインナーを焼くだけの事も多いし、冷凍食品を使う事も厭わない。

2:次に卵。卵焼きか茹で卵のどちらか。黄色を大事にしたいので、卵がないとか飽きてきた時はサツマイモに助けを求める。レモン煮か甘辛く味付けするかの2択。

3:最後に緑かオレンジのお野菜。茹でたりサッと炒めたり。胡麻和えもよく作る。

メインと卵(又はサツマイモ)と野菜の3アイテムで作るお弁当。 に、もう1アイテム、ものすごく入れたいのがプチトマト。 彩りだけを考えるととっても助かるんだけれど、トマトは入れない。 お弁当には入れないでほしいと、娘にキッパリ言われたからだ。 それで、潔くやめる事にした。

ご飯は、白い時もあるし黒米を入れた紫色の時も多い。

ちなみに朝からご飯を炊く事はしない。時間に余裕がある時にまとめて炊いて、小分け冷凍したご飯をチンするだけ。 梅干しは必ず。お口直しにもなるし、夏はご飯の傷みも軽減してくれる。

仕切りはフリルレタス。アルミホイルやおかずカップは使わない。味が混ざらないよう汁気をしっかりきるか、そもそも混ざっても喧嘩しないような味わいばかりだから、問題ないと割り切る。

写真で並べると一目瞭然、見事に同じようなお弁当が並んだ。

詰める場所もだいたい決まっているから、悩まない。5時過ぎから作り始めて30分かからずに手を止めて。それからゆっくりコーヒーを飲みつつ新聞を読んで洗濯機を回す。

6時すぎ、しっかり冷めたおかずをお弁当箱に詰めたら完成。

お弁当包みは、その日の気分で毎日変える。

明るい気分になりたい時や、お弁当箱の中身があまりにも茶色い時は明るい色で、という具合。

気張らず頑張らずゆるゆるお弁当作り、まだまだ先は長い。楽しみながら続けていこう。

家族を巻き込んで、大好きな第九に参加!

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さてお弁当作りから話はガラリと変わり、ここからは第九について。

第九と聞いて、皆さんピンときますでしょうか。全国各地で年末に演奏される、ベートーヴェンの交響曲第九番。「合唱付き交響曲」としてその後の作曲家に多大な影響を与えた、人類の宝とも称される作品だ。

私が参加したのは、サントリー1万人の第九。今年で40回目を迎えて、2年ぶりに生の合唱が大阪城ホールに戻ってきた。これまで通りの1万人ではなく、規模縮小の2,000人。 狭き門の抽選に当たってしまい、最初は大喜び、後に後悔……。

というのも、大好きな第九だけれど歌うのは初めて。よく知られた誰もが歌える旋律もあるけれど、難しいパートも多い。何よりドイツ語……。 音痴気味な上に、単語を全く覚えられない。

本番に向けて家で練習に励む日々が続いた。 ら、iPadでゲームをしながら聞いていた娘の方が、上手に歌えるようになってしまった。ドイツ語も難なく受け入れ、さらには自分も来年は歌ってみたいと言うまでに!

ならば本番も見せようと、チケットを入手。実家の両親も呼んで、本番に臨んだ。

広いホールで佐渡裕さんが指揮する生の第九は、言葉で表せないくらい圧倒的な迫力だった。歌う事で第九の世界観に入り込める。それを娘にも体験してもらいたい。

いつか母と娘で、いやいや、家族で第九に参加できたら。新たな夢というか目標というか、楽しみが増えた。

第九の本番を終えた後は、大阪の懐かしの味、うどんすきで打ち上げ。うどんが主役のお鍋だ。

両親も久しぶりに食べたようで、とっても喜んでいた。 娘は小さい頃に一度食べた切りだったけれど、うどんすきの事をよく覚えていて嬉しそう。 お店の味にはならないけれど、寒い冬には家でも作ろう。

第九を歌い切った充実感と、家族で囲むうどんすきの多幸感と。 思い出に残る一夜になった。

さて濱田ファームは、年末年始のお休みをいただいております。

今年も1年間ありがとうございました。

来年もどうぞ、よろしくお願い致します!

濱田ファームのホームページはこちらから。

濱田律子
濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにも係わらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。黒部の専業米農家『濱田ファーム』はこちら。

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