ヤングコーンを炊き込みご飯に!
null盛夏のトウモロコシが待ち遠しいけれど、この時期はヤングコーンを思う存分に楽しみたい。トウモロコシは、甘く美味しく収穫するために1株1~2個ほど実を残して、あとは摘果してしまう。 摘果された小さいトウモロコシが、このヤングコーンだ。
少し前までは、ヤングコーンと言えば缶詰のイメージだったけれど、 最近はスーパーでも普通に買う事ができるようになった。
フレッシュなヤングコーンには、缶詰では見かけなったフワフワなヒゲが、もれなくたっぷりついてくる。そして、このヒゲがとにかく美味しいとよく聞く。
美味しいと聞いたからには食べなくては! 何となく捨ててしまいたくなる邪魔な(失礼!)ヒゲも一緒に、 今回は炊き込みご飯を炊いてみることにした。
食べやすい大きさに刻んで、実も輪切りに。 断面が可愛いらしくて、つい笑みがこぼれる。 刻んでいる側から、トウモロコシの香りがふんわり漂う。
お酒と塩少々を混ぜ、いつもの水加減でお米を準備。刻んだヤングコーンとヒゲをのせたら、あとはいつも通りに炊飯するだけ。
しっかり蒸らしたら、全体をサックリ混ぜて。 初夏を感じるヤングコーンの炊き込みご飯、出来上がり!
ヒゲの美味しさは、正直よくわからなかったけれど、でもきっと、ヒゲを入れるからこそ甘みがちゃんとご飯に溶け込んでいるはず。
ふんわり香るヤングコーンの炊き込みご飯を食べながら、 梅雨明け後の暑い夏にトウモロコシをかぶりつく姿を想像した。 少しだけ、暑さも受け入れられそうな気分になった。
家族そろってのお休み!
nullさて、休みなく続いた春作業を経て、やっと家族そろってのお休み! スキー場も温泉も有名な、お隣り長野県に出かけてきた。 いつもはついてこない、家で1人お留守番を好む娘も一緒だ。
私の方が嬉しくなって、ツーショット写真をたくさん撮った。 2人とも満面の笑顔あふれる写真が、スマホ上にたくさん並んだ。
私たちの関係は最近、すこぶる調子がいい。とにかく穏やかだ。
少し前、今から考えるとそれは、中学受験前後の小学校6年生の頃が一番ひどかっただろうか、 反抗期にどっぷり浸っていた娘。 受験という緊張を伴うイベントが、少なからず影響していたのかもしれない。
いつも喧嘩をしていたのが信じられないくらい、今は学校の様子を楽しそうに伝えてくれる。学校生活が本当に充実しているようだ。 娘の世界を、私に一生懸命シェアしてくれる。こんな日がくるなんて……(涙)。
千葉から私の両親も来て、三世代がそろった。昔は好んでおじいちゃん・おばあちゃん宅へ1人で遊びに行っていた娘は、今はもう、行きたがらなくなった。なんとなくその気持ちもわかる。
おじいちゃん・おばあちゃんにとっては少し寂しいだろうけれど、 彼女はもう、幼い子どもではなくなったのだ。
私も久しぶりに両親と会って、受け止めきれない両親の老いという現実に直面した。
私自身も今年、50歳という節目を迎える。 皆それぞれ平等に歳を重ねているけれど、 それぞれの年代でその重みが違うのだろう。 あと何回こうして、皆で一緒に写真を撮ることができるだろうか。 考えるともうそれは、数少ないだろうと冷静に判断してしまう。
だからこそ、こうして写真を撮るという行為を大事にしたいと思うし、 今後またこういう機会があったら面倒がらずに写真に残そう。 そんな風に感じた家族旅行でした。
濱田律子
愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。