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娘(中1)の家庭科の課題。彼女の中に私のレシピが根付いている嬉しさで…【お米農家のヨメごはん#73】

こんにちは! 富山県の黒部市というところで、お米だけを作っている小さな小さな農家の濱田律子です。旦那とココ(娘・12歳)と3人で、地道に真面目にコツコツとお米を作りながら、仕事に子育てにドタバタもがきつつも楽しく暮らす。そんな私たちの、食卓周りの日常を皆さんにお伝えする連載73回目。

今回は、3月とはいえまだまだ寒い雪国、体を温めてくれる根菜ポトフと、年々慣れてきた確定申告作業についてお伝えしたいと思います。

根菜たっぷりのポトフを炊いた理由は…

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朝、山から朝日が昇ってきて、夕方、海へ夕日が沈んでいく。
その時間が1日1日ドラマチックに変わってきている。

日が長くなった事を実感すると、春はもうすぐそこまで来ている!と嬉しくなる。 とはいえ、まだまだ外は寒い雪国。 3月に入ってからも雪が降る事もあるので、油断はできない。 身体が暖まるメニューがまだまだ嬉しい季節だ。

というわけで、根菜たっぷりのポトフを炊いた。

塩漬けしておいた豚バラ肉と、レンコン、サツマイモ、長ネギを、 水からコトコト炊くだけ。 ローリエを1枚入れて、味付けはいつものように塩胡椒のみ。

実はこの日の食卓は、 娘が学校に提出した課題からヒントをもらった。 どうやら家庭科の授業のようだ。 栄養バランスのポイントの欄には、旬の食材を使う事により栄養が効率よく取れる事、 食品ロスを出さないよう皮ごと食べられる事とある。

娘なりに考えたメニューはどれも、私がよく作っているものばかり、なんだか嬉しい。

楽しそうにメニューを考えている娘、そしてプレゼンもあるとかで、 一生懸命に練習をしていた。

そこは元放送部だった私(高校時代)。 伝えたい大事な言葉の前には、少し間を置いて注意をひきつけてからゆっくりと話す、 何を一番伝えたいのか考えよう等、アドバイスしてみた。

あまり私の言う事を聞かない娘も、この時ばかりは耳を傾けていた。 練習に練習を重ねて、これでもう大丈夫!優勝を狙ってくる!と臨んだ本番、 残念ながら1位にはなれなかったようだが、 それでも入賞のご褒美として、学食メニューに採用されたようだ。

そんな事を思い出しながらいただくポトフ。

レンコンのシャクシャク感、サツマイモのほっくりした甘さ、長ネギはとろりと柔らかく、 豚バラ肉は食べ応え満点。 我ながらいい組み合わせだったなと思う。

ポトフだけでは寂しいかなと思い、ご近所さんからのおすそ分けフクラギを捌く。 ハマチより一回り小さく、富山では一般的な魚だ。

ハマチより大きいとブリになり、寒ブリはとても人気がある。 でも、普段の食卓でいただくにはちょっと贅沢。 一般家庭で食べるのは、圧倒的にフクラギだ。

脂の乗りも程よく、塩焼きにしてみた。 キュッとカボスを絞りたかったけれど冷蔵庫になかったので、 水菜と紫玉ねぎで彩りを添えた。

納豆や梅干しも一緒に並べたら、 とっても美味しそうな食卓に!

ポトフもそろそろ食べ納めだろうか。 春が待ち遠しい、そんな今日この頃だ。

確定申告の季節です!

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春がやってくる前にやるべき事・やらなくてはいけない事、 それは確定申告!

申告自体は毎年、税理士の先生にお願いしている。

というのも、農業の世界は補助金の制度が毎年コロコロ変わり、 簿記を入力する上での法律はとても私の手に負えない。 私ができる事は、ひたすら1年分のお金の流れを簿記ソフトに入力するくらい。 最終的にこの金額が自分たちの収入だという決算書を仕上げるまでだ。

簿記ソフトがとにかく有能。

よく仕分けする項目については、あらかじめ設定しておけば入力が即完了する。 例えば、 送料を入力する際「S」とキーボードを押せば勝手に予測、「送料」を選択すると勘定科目は「荷造運賃費」が選ばれる。

文明の利器バンザイ!

毎年コツコツ設定を積み重ねていった成果か、数字がとにかく苦手な私でも、 あっという間に決算書を仕上げられるようになってきた。

今まで気恥ずかしくてなかなか言えなかった個人事業主というステータスも、 ちょっと板についてきたようです!


濱田律子

愛知県生まれ、千葉(スイカの名産地・富里)育ち。大学卒業後カナダへ。バンクーバー、カムループス、バンフと移り住み、10年間現地の旅行会社で働く。カナダの永住権を取得したにもかかわらず、見ず知らずの富山県黒部市で農家に転身。米作りをしながら、旦那とココ(娘)と3人で日々の暮らしを楽しんでいます。

濱田ファームのHPはこちらから。

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